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猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

目閉じ少女ジャケ STINA NORDENSTAM/And She Closed Her Eyes

2007-04-19 | 音楽
STINA NORDENSTAM(スティーナ・ノルデンスタム)は1969年スウェーデン生まれの女性シンガーですがアレンジ、プロデュース、アートワークすべてこなしてしまう才女でもあります。2004年の「The world is saved」というアルバムは井出靖氏のおまかせCDで結構好きだったんですけど、1994年作の「And She Closed Her Eyes」(写真)はジャケット・スリーブに写っている彼女の写真がすべて目を閉じていて不思議な雰囲気、内容的にも傑作だと思います。

1998年「People Are Strange」はドアーズやプリンスの曲のアバンギャルド・カバー集、インダストリアル(古い!)っぽいとこもあります。「6歳の幼女にも60歳の老女のようにも聴こえる」といわれてるらしいウィスパー・ボイスはビヨークとも違い個性的。それにしてもEGO WRAPPIN'の中納良恵のフェバリットというのは意外でした。(彼女はジョニ・ミッチェルの『Blue』も大好きらしい)
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水撒き少女ジャケ TREES/On The Shore

2007-04-16 | 音楽
写真のジャケットを見たことがありますか?ヒプノシス(Hipgnosis)という英国のデザイン集団によるものですが、1970年代数々の名作ジャケットを産み出しています。ヒプノシスって「催眠状態」という意味らしいですがFLEETWOOD MACやMARK STEWARTに「Hypnotized」という同名異曲があったのを思い出しました。ピンクフロイドの「原子心母」他、ZEPSの「聖なる館」、10CC、WISHBORN ASH「ARGUS」他PETER GABRIEL、NICE、果ては松任谷由実「昨晩お会いしましょう」他など数え切れない作品があります。

特徴は写真を使った幻想的で超現実的な世界で、CGの無い時代とは思えない不思議さがあります。映画でいうと英国のTV映画シリーズ「プリズナーNo6」(NICEのElegy!)、キューブリックの「2001年宇宙の旅」の映像あたりが近いかもしれません。写真のジャケットは1970年の発売で当時から気にかかっていたもので後年CDで初めて聴いて中身も素晴らしいことを発見しました。オリジナル盤は3万円ぐらいするのであきらめてアナログ・リシュー盤中古(これも意外に少ない)を新宿ユニオンで入手しました。最近未発表音源を加えたCDもリリースされたとのこと早く聴いてみたいものです。●『On the Shore Remastered & Expanded

FAIRPORT CONVENTIONなどのプリティッシュ・トラッドにプログレ風味を加えた音ですが、ジャケットの少女は映画シャイニングの双子姉妹、沢渡朔の写真集「少女アリス」(1973年刊)を思い起こさせます。

ところでジャケットの不気味な水撒き少女は今たぶん40代後半になるはず、いったいどこでなにをしているのでしょうか?
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「Qu'est-ce que tu regardes, connard!!」

2007-04-10 | 音楽
恵比寿ガーデンシネマで「パリ、ジュテーム(愛してるよ、パリ)」を見た。パリ20区のうち11区と18区をのぞく、それぞれの区を舞台にした18人の監督の約5分18話のオムニバス映画だ。オムニバス映画はあまり得意ではない。古くは「世にも怪奇な物語」(1968))から「ナイト・オン・ザ・プラネット(1991)、「恋する惑星」(1994)、「ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991)、「フォー・ルームス」(1995)などあるけど、どうせなら面白いものだけで一本で見たくなってしまう。

例外は自由の幻想(1974)やパルプ・フィクション(2002)でオムニバスなのにまったくバラバラではなくてシンクロしている不思議さが楽しい。特にルイス・ブニュエル監督の前者は「しりとり」形式オムニバス、超オススメ。「パリ、ジュテーム」(口に出すとちょっと恥ずかしいタイトルだ)は1話5分という短さなので10ページぐらいの短編小説がならんでいるようでリズムがあって飽きない。写真はコーエン兄弟の「1区 チュイルリー」、タイトルの仏語はアメリカン人観光客のスティーブ・ブシェミがメトロのホームで因縁つけられるセリフで、訳:キサマ、何見てんだよ!バッキャロ~!という意味。

パリは1977年に僕が生まれて初めて行った外国だし、その後も仕事で数回行っていて馴染みがある場所が何ヶ所が出てきて懐かしかった。よく泊まったホテルがあったマドレーヌ広場、5mごとに娼婦が立つピガール、ゲイの多い古い町マレ地区などなど。4区の話にマリアンヌ・フェイスフルが出ていたのにエンドタイトルで気がついたが、時すでに遅し。
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桜舞い散る靖国

2007-04-06 | 音楽
九段上にある会社に用事があり九段下駅で下車するとすさまじい人の数。最後の花見客と武道館で行われた専修大学の入学式でラッシュ状態でした。でも散る寸前の千鳥が淵の桜は圧巻、靖国神社の境内も出店が出て昼から酒のんでいるひとで一杯です。未訪の遊就館には近いうちに行かねばと思いつつ、英霊の御霊に参拝。
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ヤフオクでギター購入、どうにもとまらない!

2007-03-27 | 音楽
ヤフオクでGIBSON Les Paul Specialを買ってから、立て続けに2本買ってしまいました。高いギターをお金貯めて買えばいいのですが国産の3万ぐらいのテレキャス的な生産中止のギターがお気に入りです。写真はアリアのM-48というギターでシンラインのようにfホール付でP-90みたいなピックアップとビグスビーもどきのトレモロアーム付です。色もパステルっぽくて軽くて小さめでほとんど新品同様で正解でした。楽器店には評判よかったらしいのですがまったく売れず、短期間で生産中止になったようで、将来ビザールギターの仲間入りの可能性大です。オリジナルの状態なので、秋葉原で購入したキャパシター試してみようかと思っています。
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ライブやりました

2007-03-16 | 音楽
3/14は渋谷セルリアンホテル内のJZbratというジャズクラブでBAHAMA ALLSTARのライブ、僕はギター弾いてきました。写真のGIBSON Les Paul Specialのデビューです。2000年製造で2ピース、ダブルコイルのP-100の安物ですが最近の日本限定発売のFadedよりはいいです。ただなぜかポジションマークが小さな台形という変な代物です。詳細わかる方いたら教えてください。今回は配線もコンデンサーもいじらずペグをゴトーのクルーソンタイプに変えたのみでライブ終わったらいろいろいじってみます。17曲もやるので覚えるだけで大変でしたがやっぱり楽しいものです。ライブの話は後日ということで。。。
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HIROSHIMAにやってきた

2007-02-22 | 音楽
広島にやってきた。一応仕事です。
まずはホテルから一番遠い、中古レコード屋、広島駅近くのGROOVIN'本店へ。行ってみたらアナログは近くの支店に移動とのことだが、ぜっかくの口開けなので吾妻光良の「おいこらお嬢ちゃん」アナログシングル新品購入。二階堂和美の直筆POPを発見、広島在住だとは知らなかった。すぐに近くのアナログ専門の支店に移る。超レアなものはないがなかなか充実してます。試聴は5枚までということなのでJAPANESE VIBESのコーナーから選んでカウンターへ。須永辰緒Produce、辺見マリがSANDRA LEE名義で出した12インチシングル、ALOHA GROOVIN’~サンディー・ウィズ・ザ・ココナツ・カップス・リミキシーズ、小西康陽Produceのムッシュなど取り置きたのんでシングルコーナーで猟盤開始です。収穫は麻生レミ&フラワーズの「ラストチャンス」シングル\1800。イントロのワウワウかけたスチール・ギター最高にサイケです。写真は幟町の中古レコード屋THIS BOYのショーウィンドウのジャケット・ディスプレイ。下段にレコ娘のフィギュア発見。(つづく)
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GRAND FATHERSの「アタリメ」

2007-02-21 | 音楽
「バーは時にタイムマシンとなる。」
(2002年発行の雑誌DECO PLUSに書いた原稿より)

1971年のニューミュージックマガジンのこのバーの広告にはサントリーホワイト、ボトル2200円、Rock'n Roll Music Inn店とある。
当時渋谷駅の近くの高校に通っていた僕は、授業のあと道玄坂を登って渋谷ヤマハへ行き何枚かのレコードを試聴し、なけなしの金で買った一枚をこの店でよくかけてもらった。当時の山水製の大きなスピーカーからは素晴らしい音がほとばしっていた。

以来三十年以上経ったいまでもこの店の佇まいは殆ど変化がない。そもそもオープン当時からビルが古く、いつもトイレのドアが壊れていた記憶がある。元々は輸出専用だった藍染付のブルーダニュウブの皿、トリスバーのようなカットグラス、マッチのデザイン、そしてメニューの醤油だれに漬け込んだ「特製アタリメ」とすべての時間は止まっているように見える。

かける音楽はすべてアナログLPで一枚のアルバムから一曲づつ、一晩に一回はジェリー・ラファティの「霧のベイカーストリート」が聴けること、マスターが笑わないこと。変わったものは向いにあったロック喫茶「めいじどーり」が無くなったこと、棚のボトルキープのメインの酒がサントリーホワイトからタンカレーに、テーブルのランプシェイド、スピーカーと自分の年齢ぐらいか。

その店「GRAND FATHERS」は渋谷明治通りの東急インの右隣の雀荘が四軒も入居している古いビルの急な階段(いったいオープン以来何人が踏みはずしたのだろう)を降りた地下にある。1978年頃にはすぐそばに遠藤賢司の店「ワルツ」があり、そこで焼酎「銀河」の一升瓶を呑みながらピラミッド・カレーを食べてからこの店に流れたものだ。この店出身のあるいは影響されたロック・バーは少なくない。今は無き自由が丘「グラファン」で皿を回していたO氏自由が丘「エンドルフィン」を、新宿「LONG RUN」のT氏は「GRAND FATHERS」に憧れて店を作った(一年で潰れてしまったが)。

今でも当時通っていた友人たちと時々この店に行く。齢五十も間近の永遠のロックンロール少年・少女達は店に入ったとたんに二十数年前の自分に戻る。心なしか皺も減り、髪も増え始めているようだ(店の明かりが暗いからなのだが)。そしてある者はアル・クーパーの1973年の名盤NAKED SONGSの「As the Years Go Passing By」を、僕はエリック・クラプトン24歳の時に結成したブラインド・フェイス「Presence Of The Lord」をリクエストしながらアタリメを齧る。バーは時にタイムマシンにもなるし、若返りのサプリメントの代わりにもなるのだ。














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ビル・マーレイの後ろ姿

2007-02-09 | 音楽
評判が悪かった「BROKEN FLOWERS」は好きな映画だけどエンディング近くのこのTシャツ後ろ姿は特に印象的だ。「LOST IN TRANSLATION」の時は迷彩のTシャツだったけど今度は白T。好きだったジュリー・デルピーは演出なのかあまりに老けていて最初わかりませんでした。色違いのフレッド・ペリーのジャージも笑えるけど「ドン・ジョンソン」と間違えられる「ドン・ジョンストン」っていまどきどのくらいの人がわかるのかなと心配。サントラもおすすめです。
ドンのラストのセリフも興味深い。

「過去はもう終わってしまったんだ。未来はまだこれからどうにでもなる。だから大事なのはつまり現在だ。」
"Well, the past is gone, I know that. The future isn't here yet, whatever it's going to be. So, all there is, is this. The present. "




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NIGHT CLUBBING のすすめ

2006-12-04 | 音楽
NIGHT CLUBBNGという言葉が日本で言われ始めたのはいつごろなのだろうか。Grace Jonesの同名のアルバム(写真)は1981年にリリースされ、原宿ピテカントロプス、インクスティックの開店は1982年。レッドシューズ、ヴァルズ・バーなどがオープンしカフェバーブームが始まった頃かもしれない。その頃は一晩3、4軒は当たり前という雰囲気だった。
新橋のたちのみや「立ち木」でうなぎの肝の串焼きに冷酒ではじまり、タクシーで西麻布へ行ってキラー通りのサルパラダイスで松竹屋清のDJ(偶然ですが同じ曲が好みなもんで、この人のDJ大好きです)、クラブジャマイカから新宿二丁目に流れてニューさざえかアイララなんていうことよくありました。体力も可処分所得もあったのと、まったく新しいかたちのお店が次々にオープンしていたのが大きいと思う。
近年はせいぜい二軒というところで財力も体力も尽きるんだけど、先週末は久々のNIGHT CLUBBINGでした。DJイベントが二つあるのでそのフライヤー配りもあって米光氏とスタート。まずは初の渋谷ラバーズロック、雰囲気よさそうなお店でした。つづいてオープン前のミリバーでオーナー店長の清野くんと今年の景気やラバーズロックDJイベントの開催場所の変遷など話す。それから渋谷のんべい横丁の莢へ、満員でフライヤーだけ佳代さんに渡してグランドファーザースへ行くとCF制作会社PのプロデューサーT氏に遭遇、その後となりに座った人たちが音楽関係でしばし話してからイベントお誘いする。
最後は三宿のKong Tongでスパークリングワイン、オーナー店長の福田さん相変わらずかっこいいなぁ。奥のテーブル席に美女が多いと思ったら僕の名前に似た俳優さんの誕生会でした。時々はこういうのも大事です。
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