アメリカンドリームも9・11事件ころから、もっと精神的なものを求める志向に変質しつつあるという意見があった。オバマ大統領の登場もなにか関係があるかもしれない。
ただ、自分の中には、無意識に物質的な欲望を満たしたい、素朴なアメリカンドリームがあるようだ。
お金もこれだけあれば十分だという発想より、際限なくあれば良い的な思考がどこかにある。無意識の世界から湧き出てくるのかもしれない。
人類が何故ここまで生き抜いてきたかを考えると、そういった心の動きもあって当然なので(今生かされているのはそういった意識のおかげかもしれないから)、余り否定的に考えることはないと思う。
心の中には、蠢く様々な意識がある。爽やかなものも、ちょっと気持ちの悪いものも。
人間の代表的な欲望として、食欲、性欲、見神欲の3つがあるという学説がある。自分の中にも確かにこうした欲望があり、日常の中で様々な意識の動きとなっている。
金持ちになって、物質的に恵まれたいという意識もあれば、財を捨てたいという意識もある(チベット死者の書にでてくる80自性は、本当に卓見である。)
勿論、移り変わる意識の森羅万象の中で、どれを行動として選ぶかは重要である。それは通常考えられている常識を越えて、かなり個人的である。
たとえば、極貧の環境にありながらも、他の人の幸せを願い寄付する人がいる。
富豪が一億円を寄付するより、よっぽどニュースになると思うが、今の日本ではまだ余り光が当たらないようだ。
ただ、それがニュースとなり日本版「アメリカンドリーム」と言われる日が来ないとも言えない。
若い人を中心に、何か変わりつつあるように最近想っている。
<ありのまま 2/4>
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