今度の7月初めの「生き甲斐の心理学」四ツ谷勉強会が気になっていることもあるが、最近は東京・江戸に関係する本を読むことが多くなった。今朝も上野の寛永寺にゆかりの天海について妄想した。明智光秀=天海説なども面白いが、その生育史は持統天皇以上に波乱万丈。100歳を越え、しかも東北出身、しかも信長に滅ぼされた比叡山延暦寺の僧であったり、戦国時代をしっかりと生き抜いた人なのだ。
一方、この数年いつも頭のどこかにいる持統天皇は、天智天皇のイメージが変わったことから、何となく疎遠な感じになってしまった。歴史の解釈が変わると持統天皇像も変わる(今回はよく判らなくなった)。
こんな風に妄想の世界の、親密性も日々刻々いろいろ変わり、近づいたり遠のいたりするが、日常の対人関係も同じようだ。親密性が増したり、ちょっと疎遠になったりする。
しかし、それが何となくバランスを保ちながら、自然に近づいたり遠のいたりする最近の傾向を思い出したりすると、何かほっとするところがある。それは夜空の天体のように、いろいろ変わっても大らかな秩序が保たれている安心感につながるようだ。占星学が長い人類の歴史の中で大切にされたのも、不思議な天体と人のありかたが似ているかもしれない。月が目立ったと思えば、次は木星が中心になったり、火星が戦いの雄叫びを挙げたり・・・
さて、日常の中では、親密になることで大きな悲しみなどストレス曲線を背負ったりすることもある。そうした経験は、無意識に親密になることを避けたり、よく考えると不健康な兆候もあったりする。
これから、暫く親密性について考えて行きたい。
心の健康度 ⑦ 1/10