イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分が問題だと感じないことは問題!(心の健康度 ⑥ 3/10)

2014-06-09 | 第五章「和解と平和」

 自分以外の他人は驚きの対象・・・というのは、深層心理学の良く言われる仮説だそうだが、この仮説は熟慮する価値は充分にあるようだ。親しい関係で、同じような価値観や嗜好があれば幸せなことはわかるが、現実はそうでもなく微妙に一致しないことが当たり前だ。

 育った文化が全く違っていたりすれば皆一致しないことも想像できるが、似ているようで似ていないことは意外にショックが大きい。

 先日、妻と私が東北の某所で平安貴族のいでたちで写真を撮りFBで公開したところ、いろいろな意見を頂いた。その中には仲が良いのね、とか言われることも。プライベートの問題なので余り説明はしないが、自分の中では妻は結構驚きの対象であり、恐らく、妻にとっても私も驚きの対象というのが真実かもしれない。なので2人での旅行やまして一緒に平安貴族になって写真に納まるのは超自然的感じがする。まあ、そういった意味で幸福な旅行だった(笑)。

 話は戻るが、人と人の関係は本来問題だらけだと思う。そして、問題の渦中で自分が問題に無関係だということは本来ありえない。観測者が対象に影響を与え、純客観的な観測者はいないとする量子力学のハイゼルベルクの定理と同じようなことが人間関係でも成り立つのだ。自分でも何をいっているか不明になってきたが・・・

 さて、公共の電車の中で、喧嘩を始めたりするのを見たり、ちょっと注意したのに逆切れされる経験を積むと、そんな人間関係の中での心の不健全性感じることがある。

 ロジャースは、心の健康度を測る尺度の一つとして「問題に対する関係」を挙げている。そして、心の健康度が悪い状態を、「自分に関係ないと認識したり、自分を変化させることを怖がる」ことが典型としている。どちらが良いとか悪いとか論理的な論点に両者は唾をとばしがちだが、そういうこととは別の次元にヒントがあるのだ。

 そして、問題を解いたり関係を改善するコツは、自己否定・他者否定でもなく自己肯定・他者否定(傲慢)でもなく、自己否定・他者肯定(卑屈)でもない。自己肯定・他者肯定のスタンスを意識し、訓練することは大事だなと思う。

 写真は東北旅行で志波城跡。坂上田村麻呂の時代に蝦夷との対立のための政治拠点。周りには国分寺のような建物もなく実に殺伐とした城だったようだ。

心の健康度 ⑥ 3/10

人気ブログランキングへ <・・クリック応援いつも感謝しています o(^▽^)o