イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ルーツへの想いを大切に!(あなたとわたし 3/10)

2011-04-13 | 第八章「魂と聖霊」

 昨日、雑談の中で最近伝統宗教への関心・回帰が高まり、キリスト教への関心も高まっているというお話を聴いた。確かに、昨年仏教関係の講演会では、大ホールが熟年で一杯だった。また、先日四谷のイグナチオ教会で若い人が増えて来たという話も聴いた。

 ブームなのかもしれない。そういえば・・・先日知人のお薦めもあり、新書版の新約聖書(文春新書)を購入した。元外交官の佐藤優氏が解説をしていて、読んでみると確かに味がある。私はカトリック信徒であるが、とても愛着を覚えた。今までに聖書の解説本は沢山読んだが、この本は何か違う。

 和魂洋才は良く言われるが、洋魂を説明しようとする、佐藤氏の熱意は凄い。また、使徒言行録のある一節を人生の糧とされたという一節を読んで、こころが熱くなった。信じて見える世界が、良く判る。

 さて、佐藤氏の解説を一読してしばらくし、昨晩おもむろに新約聖書を再読し始めた。例によって、マタイ伝のイエスの系図の話である。私も、高校生になってはじめて新約聖書を読み始めたが、その時もこの系図には参った。これは私だけでなく、多くの人にも当てはまるようである。

 しかし、還暦を迎えてから読むと、何かいろいろフツフツと心から湧きあがる。

 生き甲斐の心理学で、時どき思索することを薦められる3つのポイントがある。①自分は何のために生きているか?②生き甲斐は何か?③自分を大切にしているか?この3つは回答のない質問ではあるが、こころの平安を取り戻し、自己実現のためにもなると思う。

 そして、このことを考え続けていると、自分のルーツが気になるものだ。ただ、私の場合は、曽祖父までは判ってもそれ以前は判らない。少なくとも戸籍で調べるくらいは、やらなくてはと今は思っている。系図探しが限界があるなら、お金を出してDNAを調べ、自分の数万年の遺伝子系図調べもできるので、是非とも思うが究極の個人情報なので、簡単に依頼できない(臆病なのだろう)。

 自分は何か?自分は両親・・・祖先の関係性の中から生まれてきた(物理的、生物的に)。それも、昔は確率論的にクール考えていたが、この年になると、アインシュタインではないが、神はサイコロをふるわない。そんな気分になるものである。

 話は変わるが、イエスの系図は、マタイ伝とルカ伝の2つがある。そして、不思議なことにイエスの父はヨゼフであることは変わらないが、祖父、曽祖父は違う名前なのである。これには、マタイ伝とルカ伝が別の目的の中で書かれたという解釈などがあるが、どうなんだろう。また、極悪非道の祖先も名を連ねていたりする。それも不思議だ。

 ルーツ探しはイエスの時代にもあったが、私も興味が尽きない。答えははっきり判らないが、ルーツを考えることで、自分の中の神秘を感じる幸せがあるからなのだろう。

あなたとわたし 3/10

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