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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分の生育史を愛する訓練!(暮らしの中のカウンセラー③)

2010-06-20 | 第九章「愛」
 カウンセリングを勉強していると言うと、えぇっ・・・とちょっと、恐れられることがある。私のことを分析するんでしょう。と、言われたことも。

 私も、カウンセリングを勉強する前は、人のことを分析する人というイメージが強かったと思う。しかし、実際は、他人ではなく自己の生育史を勉強し、その中から事例を引き出すことが、とても大事にされている(生き甲斐の心理学では少なくともそうだ)。

 他人のことは、基本的に判らない。自分が一番判るのは自分のことである。この当たり前の事実から、心理療法やカウンセリングの理論を自己事例と繋げて理解していく。それが理論の理解として一番なのだろう。

 さらに、自分の生育史を自己肯定の思想で解釈する訓練をしていく。これは意外と難しい。自己受容など口では言えても、実際は難しいものだ。また自己肯定と他者肯定になるように、思想を育てていく。これも、さらに困難であるが、今まで見えなかった別の世界が見えてくるようで魅力的だ。

 話は変わるが、このところ日本の歴史の本をずっと読んでいる。日本の神話時代。古代史。そして今は太平記の時代を勉強している。古代の豪族跋扈の時代から律令制度の古代に。その中で藤原氏の国家私物化で巨悪の荘園制度が出てくる。ところがその最大の矛盾から、武士が生まれ、悪党が生まれ、楠木正成などの天才が生まれる。能が生まれたのもそんな時代である。

 泥の中に咲く睡蓮を思い出す。歴史もこころの世界と同じ不可思議で神聖な分野なのだろう。

 昨日、沖縄返還と基地の使用の日米交渉の中で傷つき自殺した、若泉敬氏のドキュメントを観た。その責任の重さや苦悩も判るが、自ら命をたったのは惜しかった。残念である。

 まあ、こんな風に歴史を勉強しつつ、自己肯定の世界を広げる訓練もしている。

(このシリーズは「生き甲斐の心理学」を参考にしています。U先生、ありがとうございます。)


暮らしの中のカウンセラー③(見えないものを観る、聞こえないものを聴く 33/60)

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