イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

もう一度≪愛≫を想ってみよう!(暮らしの中のカウンセラー①)

2010-06-18 | 第九章「愛」
 愛の生き霊をおっかけて、村上春樹の≪海辺のカフカ≫を昨晩、読破してしまった。愛とは何か。村上春樹に限らず、多くの小説家は、それを表現するのに膨大なエネルギ―を使っている。そして、自分では、決して成しえない仕事に触れると感動してしまうものだ。愛は、女性に限らず、男性も生涯を賭して考えるテーマなのだろう。

 さて、今年は3月20日から、≪いまさら訊けない1億2千万人のための心理学!≫を60回、そして5月19日から≪見えないものを観る、聞こえないものを聴く≫で60回にわたり、続編的なものを書き綴っている。それも今日でその中間点を過ぎようとしている。

 言うまでもないことであるが、この延べ120回のシリーズはU先生の≪生き甲斐の心理学≫を自分なりにトレースしたものである。そして、これから30回は最終章の≪カウンセラーの基本とは?≫に挑戦する。

 U先生は、≪生き甲斐の心理学≫をカリタス カウンセリングの理論と副題をつけている。カリタスはラテン語で理性的な愛を意味する。そして、先のカウンセラーの基本の基本は、愛なのである。理想的なカウンセリングの例は、世界のベストセラー、聖書の中に出ているヨハネ福音書(4章1-42節)のサマリアの女である。

 男運が悪いのか何度も結婚・破綻を繰り返し、そして周りの女性に苛められたのか、誰も居ない昼ごろに井戸に水を汲みに来るサマリアの女。その悲しい女が、キリストに出会い、ほんのちょっと言葉を交わした後で人が変わったように立ち直る。何故、変わったのか。生き甲斐の心理学を勉強するまでは、難解な奇跡の話かと思っていたが、そうではなく、非常に理にかなったものであることを知る。そして、何より愛が何故カウンセリングにとって重要なのかもヒシヒシと判る。

 愛は突然見えてくるものかもしれない。

 ただ、それだけではなく訓練で身につけ深めていくものなのだろう。≪海辺のカフカ≫でホシノくんが、ナカタさんから学んだように。それにしても、ナカタさんも良い暮らしの中のカウンセラーだったかもしれない。命がけだったし。

(このシリーズは「生き甲斐の心理学」を参考にしています。)


暮らしの中のカウンセラー①(見えないものを観る、聞こえないものを聴く 31/60)

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