イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

創造!

2009-02-15 | 第四章「愛とゆるし」

 1970年代前半の大学生時代。従兄から教えてもらった、当時同志社大教授の市川亀久弥教授の著作に熱中したことがある。創造工学という聞きなれない学問であった。

 等価変換理論や天才の事例研究など、時折発刊される本や雑誌を、貪るように読んだことが懐かしい。文学部の先輩の創造性に関する卒論を手伝ったり、少しでも近い勉強をしたいということで、工学部で実験心理学の分野の卒論研究をした。

 今から、考えると、何故そのようなことに熱中したのか不思議である。創造という、何か得体のしれないものの仕組みを知りたかったのだろうか。青春期の何となく暗い感情の毎日の中での、生き甲斐追及の一つであったようだ。

 さて、この10年近く「生き甲斐の心理学」を勉強してきたが、この創造工学の研究についても、再度関心が湧いている。その一つは、無意識の意識化、観点の変更(強いて言えば体験の解釈が変わること)が同じように重要なポイントであることだ。

 そして、もうひとつは当時はその意味を深く考えなかったが、創造ということの解釈が奥深いものであることがだんだん判ってきたこともある。

 「創造は、純粋な愛の行いであり、純粋な愛があふれ、ほとばしり出たものである。」(神のめぐみとは カトリック全書23 J・ドージャ 67ページ)

 本当の生き甲斐追及の旅、あるいは日々の個人の苦難のなかでの悟りに似た変化も、考えてみれば、創造の一つと言っても良いであろう。

 何か無意識の世界と触れあう、神秘的な世界からの贈り物でもある創造である。

<自己否定、他者肯定 2/6>

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