小学校の4-5年のころ、少年少女文庫だったか伝記を読んだ。その中で、どういうわけかミレーの伝記に感激した思い出がある。
そのミレーについて、昨日の朝NHK教育テレビの「日曜美術館」が取り上げていた。ミレーの伝記も出てきて、50年近く前の、忘れ去った記憶のいくつかを思い出した。
ミレーは生活のために、市民の受けの良い裸体画を描いていたのを、ある日決意し辞め、独特の作風を確立していく説明があった。そこに当時、感激したようだ。
ミレーの晩鐘は有名で伝記にカラーの写真もあったが、小学生のころは、それがどういう光景であるのか、殆ど理解できなかったのではと思う。ただ、今は同じカトリック信徒でもあり、何を唱えているのかが判り、親しみを感じる。絵の中のどことなく漂う幸福感。当時の私は何を感じていたのだろうか。
高校生1年くらいまで、絵画にも興味を持っていたが、その後は理工科系への進学等で、絵画とは全く異なる道を歩んできた。ただ、不思議なことに、私が特に望んだりしなかったのに、子供の一人が美術の道を歩んでいる。
自分の無意識の部分が、知らず知らず子供に影響を与えていたのかもしれない。
特に怖がる必要もないと思うが、自分の中に無意識の世界があり、知らず知らずに自分や他人に影響を与えていると考えること。
時々、無理をしない範囲で無意識の世界を思索することは大切なようだ。
<まとめ 1/1>
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