大戦略パーフェクトのススメ

現代大戦略2007公式ホームページの「現代大戦略のススメ」から名前をもらい、大戦略パーフェクトシリーズを遊んでゆきます。

ヨーロッパ大陸・2005改3-15 ~第二次カザンーサラブル会戦~

2009-06-26 19:18:31 | マップレビュー(新戦略モード記事)
第二次カザンーサラブル会戦

作戦発動前
前回行った攻撃が失敗したため、76ターン目は退却と臨時の防衛態勢の構築を行いました。

そして、次ターンの77ターン目、敵はトルコ軍左翼を攻撃してきました。どうやら戦車*10以上を使う大規模攻撃なようです。
予定では、右翼に罠を張り(カザンの基地が近いため楽に防衛できる)、罠に引っ掛かった部隊を撃破する予定だったんですが…まぁ敵が大規模な攻撃を仕掛けてきたというなら仕方ないです。贅沢は言っていられませんし、作戦計画を立てました。
…最初に主導権握られている状態って言うのはこういう罠を張ってしとめる計画は向いていないんでしょうが、まぁやるだけやってみましょう。研究成果や演習と、実際のマップでの戦闘の違いを体感できる場と思えば無意味ではないですし、ね。

作戦計画
前回に引き続き引き続き白枠1個が1個旅団を表します。
状況

まずは敵味方の戦力から。
76ターン目には、敵の兵力は戦車*5などからなる第一梯団と、その後ろに10~15部隊の戦車などからなる第二梯団の2つで構成されていました。77ターン目現在、敵はこの2梯団を1つにまとめた状態で攻撃前進してきています。
また、空軍は5部隊前後の戦闘機と数部隊の攻撃ヘリがあるようで、その数の少なさを補うつもりなのか、複数の対空レーダーを配備しています。

それに対し、わが軍は戦車15部隊などです。第一、第二梯団までなら数的に互角程度ですが、そのさらに後方の部隊が来ると、数的に不利になる可能性があります。
その数的不利を補う必要が出てきたときのために、F-35AやAWACSなど、航空部隊を多数用意しておきます。とりあえずはF-35Aを25~30部隊程度用意することを目標に生産していきます。
方針・目標
今回の作戦の基本的な方針は、敵に攻撃させ、攻勢限界点に敵が達したところで反撃に移る、というものです。これを基本にちょっと"罠をかける"部隊機動の練習を入れたりしていきます。
作戦のポイントは、大戦略において戦車や自走砲の主砲弾は、たいてい4~5しかない、という点です。つまり、3~4ターン戦闘を継続すると、後方の部隊と交代するか、弾数不足になるのを覚悟で攻撃を続行するかの選択を迫られることになりますが、この2つはどちらもよほど上手くやらないと相手に隙を見せる行動です。
今回の作戦では、"後の先をとる"戦術の練習的な意味で、この隙を突いてみようと思います。普通に正面攻撃でもいいんですが、余裕のあるうちに戦術演習はやっておかないとね。

作戦目的は、優先度が高い順に、"敵の攻撃の破砕"、"敵主力戦車隊の撃滅"、"サラブルの占領"となっていきます。ひとまずは敵の攻撃の破砕が最優先ですね。
部隊配置図&作戦第一段階

まずは、我が軍がどのような陣形で布陣するのか、から説明したいと思います。
現在、敵はトルコ軍左翼に攻撃を集中してきています。この敵の攻撃をまともに受ける場所には1個旅団と、機械化歩兵*1を配備しました。それ以外に、この方面には現在軍団予備の2個旅団も含め4個旅団がいます。2個旅団で、L字型の陣形を作り、残り2個旅団は予備部隊として拘置することにしました。また、MLRS*3、9A52 スメルチ*1、K-9*2、2S7 ピオーンからなる火力部隊は、L字型の屈折点に配置します(あ、画像に書き忘れてる(汗)。

第一段階作戦は、敵の攻撃を受け止める段階です。同時に、敵を罠にかけていく段階でもあります。左翼を圧迫してくるロシア軍主力に対し、左翼にいる1個旅団は、大損害を被らないよう注意しつつちょっとずつ西へ後退していきます。今の位置で無理に攻撃に耐えさせても損害だけ多くなってイイことはないので。
第二段階

一個旅団が西へ退却していき、トルコ軍は左翼が大きく窪んだ陣形となります。敵はトルコ軍左翼を東から西に向けて突破していきますが、側面に展開している部隊を発見し、一部の部隊はトルコ軍中央を包囲するように旋回機動を行うでしょう。
トルコ軍左翼は崩壊寸前、中央は2方向から圧迫されるかなり苦しい局面となるでしょうが、この状況で2,3ターン耐え、敵が攻勢限界点に達するのを待ちます。
第三段階

僕の予想では、第二段階作戦開始から2,3ターンすると第二梯団も戦車隊はほぼ全部がこの突破に成功したロシア軍右翼か、その周辺に突っ込んできているはずです。そして、その部隊のうち、先鋒にいる部隊はもう弾薬は切れかかっているころでしょう。
この状態になったら予備の2個旅団を投入、まずは突出部にいる主力と、後方サラブルにいる部隊とを分断します。同時に予備部隊以外もすべての部隊が攻撃を開始し、分断した部隊を各個撃破していきます。
その後は、まぁサラブルを占領、次はキーロフ方面へ圧力をかけていきます。この辺は敵の残存部隊と、味方の戦闘能力を見つつその時に決めていこうと思っています。
その他の場合
この予想通りに戦闘が進んでいかない可能性ももちろんあります。その時はその時で臨機応変に対応していくしかありませんが、予想されるパターンとそれへの対応を一応書いておこうと思います。

まず、現在進軍しておきながら、今になって攻撃方面を変更するのは時間の無駄であり、こちらも余裕を持って対応できる(罠の張りなおし等)ので問題ありません。
また、全戦線にわたって攻撃を仕掛けてきた場合、敵はこちらとほぼ同等(こちらがちょっと劣っているかも、程度。兵器の質を考えると互角程度でしょう)の戦力なのに、戦力分散の愚を犯すことになります。1か所に絞って突破してきたよりもむしろ対応は楽だと思います。前線にいる2個旅団に、まぁ1個旅団を加えた3個旅団で数ターン攻撃を防ぎぎり、その後予備部隊を投入して逆襲に転じてやればいいだけです。


作戦経過
78ターン目、ロシア軍爆撃機の手によってでしょう、カザンの空港(収容部隊なし)が破壊されたり、敵が電子戦機を投入してきていたり、航空優勢は全体的に敵の手にあります。後2ターンすればF-35Aがとりあえず7部隊来ますので、一方的にやられることはなくなると思いますが。

そして、数からいっておそらく敵第一梯団の残存部隊と思われる戦車隊は、どちらかというと中央に近い左翼に攻撃を集中してきました。非常に中途半端な場所への攻撃なんですが、なんでこんなところに攻撃仕掛けてきたんでしょうね? ちょうど火力部隊の真正面に突っ込んできたので、敵第一陣は自走ロケット砲3部隊とK-9自走砲5部隊の集中射撃で追い返しました。
火力部隊はやっぱり集中して用いるべきですなぁ。火力部隊の射撃と歩兵の対戦車ミサイルだけを使い(反攻主力の戦車の弾数は温存する。これがこの戦法のポイントだと思っています)、1ターンでT-80U戦車を40両ほど破壊しました。すさまじい破壊力です。

とりあえず第一陣は追い返しました。しかし、敵の手元には戦車および戦車駆逐車*10弱、自走ロケット砲*3、自走砲*5くらいの戦力は残っているはずです。ここで攻撃をあきらめるようなことはないでしょう。そして次の攻撃は1,2ターン後にはやってくると思います。その攻撃に備え、そして味方に有利な態勢に誘導すべく、罠のようなものを87ターン目中に張っておく必要があります。

下画像で、実線は78ターン目中の敵味方の行動、点線は次に予想される敵の行動です。

まず、上画像の通り、左翼前衛部隊(対空車両*1、偵察車*1、戦車*1)を前線に進出させ、左翼へ再び敵の攻撃をおびき寄せます。
これによって、敵の攻撃は再びトルコ軍最左翼に向けられるはずです。その後は当初の計画通り、敵がトルコ軍左翼を突破するのに1~2ターン、膠着させた状態で2,3ターン、最後に反撃で仕留めて終わり、という形に持ち込めると思います。
この戦術、喰い付いてくれればその後はパターンに当てはめて終わり、となることが多いのですが、敵が罠に食いついてくれるまでは非常に微妙な指揮を続ける必要があるのでかなり怖いですね。特に今回は、まだ主導権が敵にある状態ですし。



78ターン目は夜であり、索敵範囲が狭かったのですが、79ターン目のドイツのターンが来ると昼間の状態での索敵情報が表示されるの、でまずはそれをチェック。これがあるので夜から昼になる直前は多少無理してでも偵察機を突っ込ませておくと便利なんですよね。

ロシア軍はキーロフ方面にいた戦力をカザン方面へ振り向けたようです。ただ、残念ながら、キーロフ方面にはこの時期機械化歩兵がいないので攻撃には出れませんでした。
また、エカテリンブルク側から敵第三梯団が来ているようです。ロシア軍は中規模な諸兵科連合部隊の連続投入をしてきているようですね。なかなかにイイ動きだと思います。
第三梯団もサラブルに渡ってきちゃいそうなので、こちらがこれ以降戦う敵戦力は大体戦車20部隊強と考えておきましょう。まぁ普通に戦っても火力部隊で漸減していけば勝てない相手じゃないと思います。

ただ、これ以上敵戦力が増えると苦しくなりますし、ぱっと見工作部隊はいないようなので、F-35A部隊の行動は、サラブルにかかる橋の破壊に全力を尽くし、余力があったら敵地上部隊の攻撃をするという感じの優先順位としました。


79ターン目、敵は前ターンにかけた"仕掛け"にしっかりと引っかかってくれました。敵戦車隊の攻撃目標はトルコ軍最左翼へと戻っています。こちらは大量の部隊が損害を受けた割に、敵に与えた損害は0。かなり一方的な戦闘となりましたが、作戦目的はまぁ達せられたはずです。同時に、我が軍が作戦を立て、それの通りに敵が動いてくれていることで、敵にあった主導権はこれで我が軍に移ったとも言えると思います。
敵の残弾を考えてみると、反撃開始は83ターン目くらいでしょうか。夜間ですかぁ…できれば夜間機動、昼間攻撃が望ましかったのですが。思わぬ形で戦闘が始まってしまった以上仕方ないですね。
序盤に主導権を握られる、ということはこういう問題点を出してしまうわけですね。主導権を最初から握ることの重要性がわかりました。



80ターン目の様子。突出してきた敵を狙って火力を集中しつつ(敵主力にはまだ砲撃していない)左翼では防衛戦を展開中です。
81ターン目から敵右翼部隊はトルコ軍左翼から中央へ回り込むように機動を開始するでしょう。最左翼にいる戦車隊に攻撃が集中する可能性もありますが、その場合であっても次のターンには最左翼は退却するので、結局は同じ結果になると思います。どちらにせよ、第二段階作戦の開始となります。


疑問点その他
・なんでトルコ軍左翼に敵が来たのか
もしかすると、キーロフ方面で両軍が戦闘をしていたため、それへ助力するためにキーロフ方面へ一番近い左翼へ突っ込んできたのかなぁ。だとしたら余りに短慮すぎますよね。ほんの数ターン前まで戦闘していたんだから、カザンに部隊がいることくらい把握しといてもらわないと。
…今のルーチン、いい動きもする代わりに、今までのルーチンでは考えられなかった馬鹿な動きも追加されている気がします。全体としては強くなってますがね。

・敵味方の損害
全体としては押されているように見えるトルコ軍ですが、実は防戦に徹しているだけあって損害はそんなに多くなかったりします。
80ターン目現在、ロシア軍の損害はT-80U*60機、2S25*10機、9A52 スメルチ*14機で、トルコ軍の損害は、コブラARSV*10機、レオパルド2*10機、AIFV*13機、戦闘工兵*24機、M-42*16機、補給車*2機です。トルコ軍は戦車を温存して、できる限り対空車両や機械化歩兵を使って戦闘しているので軍の主力たる戦車の損害は少なく済んでいます。

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