金魚のひとりごと

縁日ですくってきた金魚も大きくなりました

朝の4時‥

2008年05月29日 | 雑記
                              肌寒い日でした‥ジャガイモは負けないで大きくなっています




まだ薄暗いものの、確実に朝が早くなっているのを感じる

突然、2階から足音が聞こえてきた

それも普通の足音では無い!
部屋をぐるぐる走り回っているような足音だ

こんな時間に模様替えでもしているのか

その不気味な響きはなかなか鳴りやむことはなかった

2階には息子たちが休んでいるはず

ついに気がふれてしまったのか‥

何かとんでもないことが起きてしまったのか‥

心配になった金妻は
起き上がって2階へと向かう

いったい、何が!


「あっ、やっぱり響きました?」

次男が学校でのある練習をしていたという

こんな時間に‥

やっと不気味な音は止んだものの
もう外は白みかがっている

「まったく、もう‥」

安心した夫婦は笑うことしかできなかった




2008年05月25日 | 


昨日までのどんよりとした雲がうそのように
どこまでも澄みきった青空がひろがっている
今日は
僕にとって中学校に入学して初めての運動会

「よ~い!」「バン!」

種目は「かりもの競走」
走っていくと途中に白いカードが置いてあり
そこに書いてある指示に従ってゴールを目指していくというもの

目の前にあるカードを素直に手にすればいいのだろうが
ちょっとひねくれた者がいたりすると
遠いところのカードを取りに行かなくてはならない

僕は決して足が速いわけではないので
力を抜いて走ることなどできない
それでも本気を出していないであろう級友たちの背中をみて走ることになる

案の定、目の前のコースにはカードがなく
左端のカードを手にすることになる

残されたカードには「白組の一年の女子」という指示があった

僕は紅組だし、違う陣地に行かなくては‥
陣地はコースの脇になだらかな土手のところにある

「誰か知っている人はいないかな‥」

白組の陣地の一番前の席に見覚えのある女の子がいた

小学校の時の同級生だった子だ
この中学校はふたつの小学校の卒業生で構成されている

「助かった‥」

そう思ったものの
その子の手をつかもうとすると

「いゃ~!」

拒否された!ショックだった!
別に煮て食おうというわけでもないのに‥
僕のことが嫌いなのか、単に照れくさいだけなのかはわからない

今はそんなことを考えている余裕はない

え~と、他に知っている子は‥

近くにはいない

もう、誰でもいいや‥

隣にすわっている女子生徒に
「おねがい‥」と手をさしだした

予想に反して、その子は応えてくれた

よかった!

僕は彼女の手を握り走り出した

他の級友たちはまだコースにもどっていない
徒競争はもちろん、他の種目でも1位でゴールできるなんてことは考えられないことだ

僕は必死だった
彼女も必死に走ってくれた

テープを切れるなんて‥

夢のような気持でゴールに跳びこむことができた

僕の手に【1】と表示された旗を係りの人がわたしてくれた

「やった!」
僕にとっては晴れがましい初めての出来事だった


「あの‥もう戻っていいですか」

「あっ!あ、そうですね‥」

すっかり彼女のことは忘れていた
手にした1位は彼女のお陰だったのに
気の利いた言葉もでてこなかった

陣地に戻っていく彼女の後姿‥

小柄ですてきな人だった‥
今は名前も知らないけど‥
これからの中学校生活は何か楽しいことが起こりそうな気がした



初夏の心地よい風が吹いていた



僻む‥

2008年05月25日 | 雑記

決して、ひがんでいるわけではない



金魚は朝食時、朝刊を食卓に広げている
あまり行儀はよくないが朝刊を見ながら朝食を食べている

息子たちはまだ起きてこないから
食卓を独占してのびのびとしている

後から朝刊を手にする人にとっては
ご飯粒がついていたり、納豆がこぼれていたりもするが‥

先週、次男がちょっと早めに出かけなくてはいけないということで
朝食も一緒にとることになった

食卓に朝刊を広げることはできない
それでも朝の習慣を乱すことはできず
朝刊を手にして朝食をとることになる
なんか、落ち着かない‥

洗面所もトイレも重なることになる

金妻も朝食や息子たちの弁当の準備で大忙し

必然的にちょっと早めに出かける次男が
すべてにおいて優先されることになる

金妻は次男が自転車で出かける時も
外に出て「いってらっしゃい」と送り出す

それからも長男の弁当と大忙し‥

金魚が出かけるときには
台所から「いってらっしゃい」の声が聞こえる

朝は何かと忙しい


決してひがんでいるわけではない‥



本音と建前

2008年05月23日 | 雑記


食品偽装表示や食べ残しの使い回しが問題になっている

「同じようなことやっていないだろうな‥」
「何を信じて食べればいいのか‥」

ある料理屋さんは
品数も多く、値段も安いということもあって
いつもたくさんのお客で混んでいる

今年の花見の時もそこにお世話になった

そこに勤めていた人(アルバイト)から聞いた話‥

宴会などでは
アルコールも入るので
食べ残しは多いという

そして、あるものは
洗って使い回ししているという

実際に口にすることはないし
もったいないと言われればそうかもしれないが

もし自分の前に出されたものが
そんなものだとしたら確かに気持ちのいいものではない



一般会社でも
上司から指示があったり
会社の方針‥ということで
納得できないことをやっている人も多いと思う

逆らっても
「言うことをやれないんだったら、明日から来なくてもいい!」
言われるかもしれないし

内部告発したって
自分自身は何も救われないし
家族が路頭に迷うことになってしまう


本音と建前ということがあるのかもしれないけど

自信が持てない仕事では
やっぱり誇りも持てないし、駄目なんだよなぁ~




今朝の庭

2008年05月18日 | 雑記

みやこわすれ
そろそろ満開の時季を迎えました



これはピンクのもの
しろっぽく見えますけど薄いピンクです



チューリップの球根ぱ栄養吸収中‥



ムスカリも青い花は終わって‥



ジャガイモは日に日に大きくなっていきます



トマト、ナス、ピーマン、ネギ、カボチャ、
トウモロコシ、小松菜、ベンリ菜‥みんな大きく大きくな~あ~れ

少しでも我が家の自給率アップに貢献できるかな‥






青空

2008年05月16日 | 雑記
                                我が家のジャガイモ


朝から青空が広がる天気になった
今日は公休日でもあり
こんな天気の日はいつまでも寝てなんかいられない

ちょっと肌寒いものの朝の散歩に出かける
彼方此方で果樹消毒の噴霧機の音が聞こえる
その音は遠くで聞くようにしながら朝の街へとくりだす

ポツンポツンと見られる畑には野菜の苗が植えられている
ここのところ低温が続いたので
生長はいまひとつかもしれないが
雨も降ったし暖かくなればグ~ンと大きくなるに違いない

街路樹の下の方には
近所の人が手入れをしているとみられる
季節の花が咲き誇っている

花が終わったチューリップやスイセンもあるが
花がらを摘まないと球根が育たないよ‥と心配してしまう

下手に摘んでやったりしたら
花泥棒に間違われるし
一年草とわりきって育てているのかもしれない


果樹の花は終わったけど



りんごの小さな実も見られる


露地物のさくらんぼはもう少しで出回る




そういえば
去年、リンゴやさくらんぼが満開だったところは
あっという間にさら地になり
今年の1月には大型のホームセンターがオープンしている

そして隣には
食料品スーパーも移転するとかで
急ピッチで工事が進められている




この辺も渋滞が激しくなるだろうなぁ



帰ってからチューリップ周辺の草取りをした
これから暖かくなると雑草も負けないでグ~ンと伸びてくる

今日は暑くなりそうだ‥



ハナミズキ

2008年05月14日 | 雑記
息子がレンタルショップからあるCDを借りてきた

以前に借りようと思って何度か出かけたこともあるけど
いつも貸出中だった
話題性も高く人気もあり本数も多かったのに
なかなか借りられないままだった


「え~!今頃~!」って言われるかもしれないけど

VOCALIST  Hideaki Tokunaga

さっそく、ダビングしてもらい(‥そうは言わないか)
CDに焼き付けてもらって(‥そうも言わないか)
何れにしても車で楽しく聞いている

時代  異邦人  秋桜  会いたい  卒業写真

どれも懐かしい曲ばかりだ

駅  シルエット・ロマンス  オリビアを聴きながら  翼をください

どれも聞き覚えがある曲ばかりだ

LOVE LOVE LOVE   涙そうそう  ダンスはうまく踊れない  

息子の世代は知っている曲はあるのだろうか‥


ハナミズキは知っているという
ほかは新鮮な曲として受け入れられたのかもしれない


逆に金魚にとってハナミズキは
聞いたことはあるけど
誰が歌っているのか知らなかった‥


“君と好きな人が
百年続きますように‥”


それを聴いた金妻は
「百年だけ‥」と不満そう

おいおい百年も続いたら大満足じゃないの

いい曲ばかりだった





父の言葉

2008年05月08日 | 回想

 父は、僕たち家族を養っていくために無理をして働いています。父の体は無理をしないと働けない体なのです。右半身の運動麻痺、左半身の感覚麻痺だけでなく、手の震えなどたくさんの障害が父を苦しめています。それに、仕事の内容も力仕事で、普通の人がしても大変なことをこなす父は、どれだけ大変なのだろうと思います。朝の七時前に家を出て、夜の七時近くに家に帰る父の作業着はいつも汚れていて汗でびっしょり濡れています。
 僕は受験を前にしたこの一年、自分の歩む道や進学する高校についていろいろ悩んでいました。高校の一覧表を手に机に向って一時間も二時間も考えたことがありました。
 そうして考えていると、父はよく僕の部屋へ入ってくるのでした。最初は部屋を眺めて
「いい部屋だなあ。」
と決まって言うのでした。それから父は僕に進路のことについて聞いてくるのです。僕は、父にも母にも悩んでいることなんて一言も言っていないのに、まるで父は、すべてを知っているかのように、僕の悩んでいたことをズバリと言い当てるのです。父はうまくしゃべれない時があります。言葉が出ないのだそうです。
「上の高校に行ったからといっていいというわけではないよ。かといってしたのよ、うーんと、んー。」
話の途中で言葉が出なくなり、口を開けたり閉じたりして、必死に父は話しかけてきます。
 六年前のあの日、朝ドタドタッとリビングに駆け込んできた父は、そのまま倒れました。ふらつく足で何度も壁に当たり、父はようやくリビングにたどり着いたのでした。初めは冗談だと思ってしまい、本当のことだと分かった時は、ショックが大きかったです。やがて救急車で父は病院へ運ばれていきました。
 父は命を取り留めました。父が車いすに乗るところを見て僕は事の重大さを知ったのでした。
父は入院中に毎日メモをとっていました。その手帳をのぞいてしまったことがありました。手帳の初めに
「あさ、倒れて、救急車で病院へ」
という文字。父はとても達筆でしたが、手帳に書かれた文字はそうではありませんでした。しかし、必死にリハビリに励む父の姿と重なって、とても美しく感じたことが今でも心に残っています。
 父と話し終え、父が部屋から出て行くと、僕はまた机に向かうのでした。病気を乗り越えて、今の生活にたどり着いた父の言葉一言一言から僕はエネルギーをもらいます。そして心の中に抱いていた、中学校の国語教師になりたいという夢が、父の言葉でより大きく固いものとなるのです。
 中学校の国語教師になる事は、たやすいことではないでしょう。しかし、父のように、コツコツ努力を積んで僕は夢を叶えます。
 父の
「素直な心と丈夫な体」
という言葉を心の糧にして。




今から3年前
長男が中三の時、地区の弁論大会に出場したときの原稿です
卒業文集から引用しました

ブログで公開することは本人の了承を得ています
親バカだと思って笑ってください




みどりの日

2008年05月04日 | 雑記

金魚の連休は今日でおしまい‥
おい、おい、それって大型連休じゃなくて普通の日曜日じゃない‥
そうなんですけど‥


早朝の散歩には
金妻も同行してくれる‥


6時前というのに
散歩したり、家の前を掃除したり
店のシャッターを開けたり、確実に街は動いている

遠くの山々もくっきりと見えて今日も暑くなりそうだ





この休み中には草取りをしたり、
ナスやキュウリ、トマトの野菜苗を植えたりした

先日植えたジャガイモや
種まきしたものもようやく芽を出してきた

ささやかな畑でも芽がでてきたり
生長の様子が見えるということは嬉しいものだ


庭のチューリップは
見ごろを終えて首チョンパをおこなう



あとは地中の球根の充実を待ってから掘り上げる



さあ、明日からも元気に過ごせますように‥




お祭り

2008年05月03日 | 雑記

今日は抜けるような青空が広がって
遠くの山々がくっきりと見える

デジカメも安物だし
腕もないのでそれなりにしか撮れませんが‥


5月3日は
彼方此方でお祭りが繰り広げられている

午前中は金妻の実家に行ってくる



“あくまよけ、あくまよけ‥”



昔はお祭りと言えば
親戚とか友人とかを招いて
お膳を並べて酒や料理をご馳走したものだ
季節の野菜や山菜や昆布巻、エゴ等並んでいた

“ふかし”は重箱に入れて持ち帰ってもらったと思う
その重箱は持ち帰った人のお祭りの時に
逆に“ふかし”を入れて返していたように思う


昔のような風習は
お祭りの時期も重なるようになり
何処でもなくなったという
家庭の主婦にとっては有難いことだが‥



それでも金妻の実家では
“ふかし”等のご馳走を用意してくれた
最近はジャーで赤飯を炊くことが多くなったが
“ふかし”はそれとは全く味も風味も違うという

ごちそうさまでした




午後からは金魚の実家に行ってくる



高校生の息子たちは部活や予定があったりで
親に同行することはなくなった



まだ息子たちも小さい頃は
綿あめ、どんど焼き、みそこんにゃく、焼きそば、トウモロコシ‥

いっぱい楽しい世界があったはずなのに
それぞれが忙しい毎日になってしまっている

息子たちが幼稚園の頃
このお祭りの縁日で
すくってきた金魚はまだ元気に泳いでいる




それにしても今日も暑い一日だった