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シェルブールの雨傘

2006-05-07 13:05:54 | テレビ&映画
 最近フランス映画を片っ端から借りています。GW中には名作「シェルブールの雨傘(LES PARAPLUIES DE CHERBOURG)」を見ました。
 フランス北部の港町シェルブールに住む傘屋の娘ジュヌヴィエーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車修理工場で働くギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は恋人同士。ギイは徴兵のために2年間アルジェリアへ行ってしまい、残されたジュヌヴィエーヌのお腹にはギイとの子供が宿っていて・・・というストーリー。「旅立ち」「不在」「帰還」の3部構成です。

  
 まず面食らったのは、この映画はオール歌!だって事。パッケージに「ミュージカル映画」と書いてあったので、メリー・ポピンズのような歌と踊りの軽快な映画を想像していたのですが、とんでもないです。踊り無し、台詞無し、全編演技と歌で出来ているのです(どうやら私は「雨に唄えば」と勘違いしてたようです ←これも未見)。
 ♪モナムール、モナム~~ル と延々歌い続けているので初めはちょっと苦笑したのですが、慣れれば問題ありません(?)。ヒアリング教材としては、聞き取りやすくて良かったです。

 お話もこれまた勝手に「求婚者にも目をくれずギイとの愛を貫くジュヌヴィエーヌ→1人で子供を出産。帰ってきたギイと結ばれる」という安易なハッピーエンドを想像していたのですが、結局若い頃に情熱的に愛し合っていた2人は別々の相手と結婚し、それぞれの人生を歩む事になるので、これにもビックリでした。ただ、主人公2人も周りを取り巻く人たちにも悪人がいた訳ではなく、誰のせいでもなく、みんながその時々に一番良いと思える選択をした結果、少しずつ少しずつずれてしまった故に結ばれなかったのかなぁという印象です。妙に納得してしまいました。雪の降るクリスマス、同じ名前をつけた子供を連れての再会のラストに切なさは残りますけどね。
 若くて美しいカトリーヌ・ドヌーヴとカラフルな衣装(コートとかワンピースとかとってもかわいい)、金銭苦とは思えないオシャレな部屋(笑)も見所です。
  


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