25歳の時・・・・渡欧したけれど、フィアット社に就職できず 山岳ガイドにも成れず 夢破れて帰国 生まれて初めて・・・・無職
尊敬する先輩からH社は厳しいけれど 楽しい会社 早速 狭山工場を訪問・・・・3ヵ月後に体力を買われてたのか H社に入社決定 途中入社にも拘らず これから先の未来に怖さが全く無かった これが 若さというものだったのか
H社に入社・・・・退社する迄の期間は成功と失敗 希望と挫折・・・・連続 色彩で例えるなら・・・・赤と黒が交互にやって来た時代 結婚 そして子供が恵まれる度に 燃え滾る赤 同時に任されるシステムは巨大化して来る 何しろギブアップが嫌いな性格のMonsieur 三十の後半から 巨大悪魔との葛藤 トンネルの出口が見えない 暗い時代に突入したのである
原因は簡単 権力を持たされていないのに調整役に任命されたのである セクショナリズムが無いという会社組織であったはずなのに 24時間 Monsieurはのたうち回った
のたうち回った経験が無かったら・・・・Monsieurは本当に片端の人間になっていたかもしれない この事によって出来無い事が多くこの世にはあるのだと解った 同時に出来るようにするためには人に力を借りる事が必要である事も解った 理解出来ない人がいる事もこの時 理解できるように成った
この時代の最大の収穫は人間にとって最も強いものは権力でもない 優しさである事が身体の心底から理解出来た 暗いトンネルの出口に蝋燭のような温かく揺れる光が見えた Monsieurは死なずに済んだ
2013‐11‐25 Monsieur