暑さも盛り・・・ジョブサポートセンターの中は冷房が効いていて。去年の十月からちょっと模様替えしたのかな?
「ツキシロさん。」
ニシカワさん!
「すみません・・・お久しぶりです。・・・本当にすみません。こんなことになりまして。」
「いやいや。それは仕方ないから。」
解雇されたのに何の分析もしないですぐに次の仕事が決まってしまった。ニシカワさんが心配してるのも当たり前だ。
「ま、それは仕方ないとして。で、今の医院ではどう言われた?」
「はい。仕事中に急に奥さんに呼び出されたんです。あんたはミスが多い、全体の流れがわかってない。だから、出て行けって。」
渋い顔のニシカワさん。
「それはあんまりにも突然すぎるね・・・」
ここからしばらく、慰められるような話。
「だけどね、ツキシロさんはそんなに気にしなくていいと思うよ。四月から週に四十二時間働いてたんでしょ?となると、社会保険の問題もあっただろうし。」
「あ、そうですね!」
そうだな、それだけ働くとなったら当然付く。
「だとしたら、それって違法ですよね?私をそれで長く使う気だったのなら。」
「そうだね。まず、患者さんの書類を受付の台で書かせてるのも個人情報で問題だよね。それに、その医院さん、それだけ忙しいのに受付三人って無茶苦茶だよ。僕も今、整形通ってるけど結構繁盛してて、受付だけでも常に六、七人いるかな?」
そんなに!ということは、かなり無茶苦茶な医院だったということか。採用されたときはそれなりに喜んでいたけど。
だけど、いくらニシカワさんに気にしなくていいといわれても、皆、私みたいにはなっていない!
「私、どうしてこうなるんでしょう?」
ここまで繰り返し失職する・・・ここ以外の相談、支援が私に必要。発達障害の診断を受けることも。だけど、それは私から言い出せないか。
「うん。ここにはそういう問題に詳しい人いないし・・引きこもり状態でここに来た人に紹介した相談所があるんだけど。」
ニシカワさんはホームページを開き、見せてくれた。
「へぇ・・・」
「ここで心理検査を受けた、うちの利用者さんも結構いるよ。発達障害だった人もいるし、そうでなかった人もいる。いずれにしてもその結果からジョブマッチングして今は元気に働いてるよ。」
「そうなんですか!・・・私、行ってみます!」
「じゃあ、プリントアウトするからね。予約制だからこの番号に電話して。また結果も教えてもらえるかな?あ、最後に一つ。次の医院はいつから行くの?」
「八月からです。」
そして、今働いている整形外科医院。午後診の仕事が終わって、引き上げようとした時。待合は無人、受付は奥さんだけ。今がチャンス。
「奥さん、すみません。私ですが、今日で退職させていただきます。」
「はい、わかりました。ありがとうございました。では、ロッカーを片付けていただいて、制服は後日で結構ですので返却していただけますか?」
「ツキシロさん。」
ニシカワさん!
「すみません・・・お久しぶりです。・・・本当にすみません。こんなことになりまして。」
「いやいや。それは仕方ないから。」
解雇されたのに何の分析もしないですぐに次の仕事が決まってしまった。ニシカワさんが心配してるのも当たり前だ。
「ま、それは仕方ないとして。で、今の医院ではどう言われた?」
「はい。仕事中に急に奥さんに呼び出されたんです。あんたはミスが多い、全体の流れがわかってない。だから、出て行けって。」
渋い顔のニシカワさん。
「それはあんまりにも突然すぎるね・・・」
ここからしばらく、慰められるような話。
「だけどね、ツキシロさんはそんなに気にしなくていいと思うよ。四月から週に四十二時間働いてたんでしょ?となると、社会保険の問題もあっただろうし。」
「あ、そうですね!」
そうだな、それだけ働くとなったら当然付く。
「だとしたら、それって違法ですよね?私をそれで長く使う気だったのなら。」
「そうだね。まず、患者さんの書類を受付の台で書かせてるのも個人情報で問題だよね。それに、その医院さん、それだけ忙しいのに受付三人って無茶苦茶だよ。僕も今、整形通ってるけど結構繁盛してて、受付だけでも常に六、七人いるかな?」
そんなに!ということは、かなり無茶苦茶な医院だったということか。採用されたときはそれなりに喜んでいたけど。
だけど、いくらニシカワさんに気にしなくていいといわれても、皆、私みたいにはなっていない!
「私、どうしてこうなるんでしょう?」
ここまで繰り返し失職する・・・ここ以外の相談、支援が私に必要。発達障害の診断を受けることも。だけど、それは私から言い出せないか。
「うん。ここにはそういう問題に詳しい人いないし・・引きこもり状態でここに来た人に紹介した相談所があるんだけど。」
ニシカワさんはホームページを開き、見せてくれた。
「へぇ・・・」
「ここで心理検査を受けた、うちの利用者さんも結構いるよ。発達障害だった人もいるし、そうでなかった人もいる。いずれにしてもその結果からジョブマッチングして今は元気に働いてるよ。」
「そうなんですか!・・・私、行ってみます!」
「じゃあ、プリントアウトするからね。予約制だからこの番号に電話して。また結果も教えてもらえるかな?あ、最後に一つ。次の医院はいつから行くの?」
「八月からです。」
そして、今働いている整形外科医院。午後診の仕事が終わって、引き上げようとした時。待合は無人、受付は奥さんだけ。今がチャンス。
「奥さん、すみません。私ですが、今日で退職させていただきます。」
「はい、わかりました。ありがとうございました。では、ロッカーを片付けていただいて、制服は後日で結構ですので返却していただけますか?」
ありがとうございます。
新たに相談先を紹介されたハルカ・・・もう、就職支援だけでは解決できないと判断されたということですね。
これで、うまくいくといいのですが。
何とか、たどり着いて欲しいですね。
因みにニシカワさんに言われるまで気が付きませんでしたが受付って見え見えですよね?ちょっと顔を覗き込めば簡単にみられる。そこで個人情報を書くってもし患者さんから訴えられたらそれこそ医院の死活問題ですからね、ハルカには厳しく言う反面こうしたことが見えていない、こういう現状も社会では多くて定型・発達問わず、明るい社会というのはとてもじゃないですが無理でしょうね
ありがとうございます。
ギリギリの人数で無理やり回っていく。どこの職場でもやっていると思います。それゆえ、努力家より器用な人が望まれるんですよね。
個人情報保護といいながら、受付で重要な書類を書くっておかしいですよね。本来なら、見えない別室、あるいは、覗き込めないスペースに入ってやるべきことです。これも、人件費をケチっていることで起きる問題なのでしょう。