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時は管理教育「この時代を」第11章 新たなる秩序 その10

2015-09-28 20:28:41 | 時は管理教育「この時代を」
 ユウ!本当にあの子は!心配する母親は父親に。
「いつまでもいつまでも、あの子は!本当に病気なのかしら!」
「・・・・。」
「あなた!何とか言ってよ!十四歳よ、もうあの子も!いつまでもあんなの可笑しすぎるわよ!」
「俺がユウにか?・・・言ってどうなるんだ?あいつ、親が言ったら変わるのか?」
主人の言葉にはっとした。確かに、話して変わるものなら、とっくに変わってるのかもしれない。二年前、学校の先生に勧められて病院に相談に行った時も、見守るしかないって。
 深夜、寝付けなくてベッドで漫画雑誌を読みふけっているユウ。アイタタ。うつぶせていると、胸がベッドに押されて。そのまま仰向けになる。枕から外した漫画のほうに首を向け。体を変える方法、いろいろありそうだな。もちろん、もっとちゃんと調べなくちゃだけど、
『十八歳になったら手術やホルモン治療ができる。』
いろんな本に書いてあったな。増大する嫌悪感・・・体が変わる、要するに、次の世代を作る準備。三年生になって、男の子と女の子、皆、すっかり変わった。私、いつまでも本当の体にならない。
『先に体のほうが変わっていくんですよ。』
そんなこと言われたって。やっぱり納得できないよ。一人で生きていけないのに、体だけ変わるなんて。
 同じ頃、アヤセマコトのマンション。テレビの音量を下げ、一人、リビングで過ごすマコトの母親。今日は、気まずいことになったわ。
『修学旅行は行かない!』
ユウちゃんがプリントを届けてくれて、夜に話し合ったら、マコトが怒りだして。悲しいなって思う。修学旅行に行けないなんて。そうだ、主人に・・・ううん、相談しても無駄よね。中学三年生になってもうすぐ一か月。フリースクールには休まず行ってるんだけど。もっと心配なのは、進路よ。
『出席点は認められますが、実技科目が全て一になりますからね。受験する高校によっては、不利になると言わざるを得ないです。』
マコト・・・どうするのかしら。中学でこんなことになって、普通の高校でいいのかしら?また同じことにならないかしら? 
ジャンル:
小説
コメント (2)   この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こんばんは (ytakei4)
2015-09-29 20:29:40
もう高校生ですか~
背も伸びたでしょうね。
こんばんは (チコ)
2015-10-09 21:24:26
>ytakei4さん

ありがとうございます。
すみません、まだ、中学三年生のお話なんです。
中学の修学旅行、どうなるでしょうね?

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