三賀日はあっという間に終わり。
「じゃ、帰るわ。」
ナオキも遠方の下宿に帰っていった。ナオキ・・・私の大学時代。あの子が超難関の高校に行ったせいで、本当に酷い四年になった。恨んではいるけど、ナオキのことは悪く思っていない。むしろ、どうしてあそこまで、あの手この手で悪者扱いされなければならなかったの、私。お父さん、お母さん。大学だって、そこへ行くために私を小学校から塾に行かせてたんじゃない。それなのに、入学したら
『退学しなさい。』
・・・・。お母さん、本当は退学してほしかったのかな?大学なんか行ってほしくなかったのかな?矛盾だらけだよ、もう!
こころのクリニックの待合で、むかむかしながらコーヒーを飲んでいたら、
「ツキシロさん。」
診察室へ。今年初めての診察だ。こんにちは、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします・・・
「えーと、どうでしたか?このお正月は。」
「はい、弟が帰ってきまして、にぎやかなお正月と言えば、そうでした。でも、憂鬱ですよ。ほら、二年連続無職でお正月になったじゃないですか。」
「うん。」
カルテに書き付けているドクター。
「たぶん、二月の始めだと思うんです。障害者手帳が来るのが。そこまで、仕事探しもお休みになります。前もって、今月の後半からハローワークに行くつもりなんですけど。」
「わかりました。」
本当、今度こそ、ちゃんとした仕事につかないと。そうしないと、私はいつまでも自立できない。悩みに悩んで障害者手帳を申請した意味もなくなる。
『障害者手帳は、就職のためだけに使って!』
やっと認めてくれたけど、未だに親の抵抗は激しい。
求職活動再開までにしておくこと。そうだ、自己分析。私の説明書ももっとシンプルにしなくっちゃ。ドクターいわく、私は障害特性のために話がかみ合わない。交渉ができない、と。話が苦手なのは自覚している。だから、これから目指す仕事は、なるべく、人に関わらない仕事をって。
「じゃ、帰るわ。」
ナオキも遠方の下宿に帰っていった。ナオキ・・・私の大学時代。あの子が超難関の高校に行ったせいで、本当に酷い四年になった。恨んではいるけど、ナオキのことは悪く思っていない。むしろ、どうしてあそこまで、あの手この手で悪者扱いされなければならなかったの、私。お父さん、お母さん。大学だって、そこへ行くために私を小学校から塾に行かせてたんじゃない。それなのに、入学したら
『退学しなさい。』
・・・・。お母さん、本当は退学してほしかったのかな?大学なんか行ってほしくなかったのかな?矛盾だらけだよ、もう!
こころのクリニックの待合で、むかむかしながらコーヒーを飲んでいたら、
「ツキシロさん。」
診察室へ。今年初めての診察だ。こんにちは、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします・・・
「えーと、どうでしたか?このお正月は。」
「はい、弟が帰ってきまして、にぎやかなお正月と言えば、そうでした。でも、憂鬱ですよ。ほら、二年連続無職でお正月になったじゃないですか。」
「うん。」
カルテに書き付けているドクター。
「たぶん、二月の始めだと思うんです。障害者手帳が来るのが。そこまで、仕事探しもお休みになります。前もって、今月の後半からハローワークに行くつもりなんですけど。」
「わかりました。」
本当、今度こそ、ちゃんとした仕事につかないと。そうしないと、私はいつまでも自立できない。悩みに悩んで障害者手帳を申請した意味もなくなる。
『障害者手帳は、就職のためだけに使って!』
やっと認めてくれたけど、未だに親の抵抗は激しい。
求職活動再開までにしておくこと。そうだ、自己分析。私の説明書ももっとシンプルにしなくっちゃ。ドクターいわく、私は障害特性のために話がかみ合わない。交渉ができない、と。話が苦手なのは自覚している。だから、これから目指す仕事は、なるべく、人に関わらない仕事をって。