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チューリップス・シスター第25話

2016-11-27 09:19:57 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第25話 心の安堵と休息

勇介と真理は美咲のいる大学病院へ車を走らせ向かったはずだったが、美咲の囁きによって何処へ向かっているのか解からなくなる。
世界の神々ゼラトウスは次元の仮想空間の幻想世界で過去を振り返させ、幻想世界が現実にあるという事を再確認させるよう導いた。
アースガルズの9つの幻想世界では常に全ての環境が変わり、現実も真実も変わる事を気付かせる為だった。
世界の神々ゼラトウスは美咲に囁くよう導き、聖域内の教会へ向かうように勇介と真理の行き先を変えるようにした。
聖域内の教会へ戻らなければ、現実も真実も変わる事を気付かせる事が出来ない為だった。
それだけではない、世界の神々ゼラトウスは勇介と真理に過去を逆行させ、決して消せる事はない記憶を心の中に植え付け未来の次元の違う仮想空間の幻想世界で、多くの人々を導く為、過去の善と悪の出来事の全てを受け入れ受け止める事、そして世界の神々ゼラトウスに決められた運命を生きながら、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来する繰り返しの中で、一切休息をとる事が出来なかった。
「時の煌子よ、時の聖女よ、焦る事はない、安堵できる空間を与える」
世界の神々ゼラトウスは、勇介と真理に体や心と魂の全てが安堵するよう一時的な休息を与えていた。

勇介と真理は世界の神々ゼラトウスによって導かれ、教会の扉を開けるとロウソクの輝く灯火と輝くステンドガラス、教会内は現実の光景とは違っていた。
「誰が、ロウソクに灯火をしたんだろう、全て消したはずだったのに」と勇介と真理は同じ思いを抱いた。
驚きを隠せない美咲に早く合わせたいと焦りの思いを抱く勇介だったが、その光景を見つめると焦りから冷静さを取り戻し真理は美咲に会いたいという願う思いを心の神ゼウスによって、美咲の囁く声で休息をとるように導かれた。

「時の煌子よ、時の聖女シスターよ、焦る事はない、もう一人の聖女シスターは全ての悪霊と戦いっている、今すぐに会う必要はないのだ、その戦いが終わる時、もう一人の聖女シスターに会えば良い、アースガルズの9つの幻想世界の現実と真実を知らせる為に私はそなたらを導く、椅子に座り眼をつぶり、互いの思いにあるものに祈りを捧げ、未来の運命に覚悟の誓いをたてよ」
世界の神々ゼラトウスから、勇介と真理は導かれる事になる。

世界の神々ゼラトウスは勇介は神父の部屋の彫刻のあるアンティークの椅子へ誘導し、真理は教会の中の椅子へと誘導し導きを始め、同じ幻想世界の中で同じ夢を魅せながら導きを始め、勇介と真理へ心の安堵と休息を与え同じ幻想世界の中で同じ夢を魅せながら導きを始める。

今は亡き神父の勇介の叔父はアンティークで彫刻(サンジェットというサイン)のある椅子に座り、離脱解離能力、霊能力だけであったが、後を受け継いだ後継者の神父の勇介が座ると全ての特異的能力で真理を導き始める。
勇介には伝道師、結界師、錬金術師、祈祷師、魔術師としての役割と、「聖霊ヘルプの能力(選別)」「妖精ハルフの能力(導き)」「天使ピクロスの能力(伝心)」「女神の聖母マリアの能力(保守)」の能力も前兆の能力として完全開化、離脱解離能力、霊能力、角と翼のあるフェニックスの戦闘能力をコントロールする能力は完全開化していた。
世界の神々ゼラトウスは勇介と真理に過去を逆行させ、決して消せる事はない記憶を心の中に植え付ける事から導きは始まる。

幼き頃の真理は青空の海原で美咲は森の中の湖で地下にある水脈で繋がっていたが、真理は叔父夫婦に引き取られ美咲は修道院の施設で生活をしていた。
勇介の叔父は神父として真理と美咲を悪霊から守る為に、双子の姉妹の特異稀な能力を気付くと一時的に離れ離れにし、神父の叔父は自分の寿命を短くし犠牲にして役割を果たしていた。

勇介と真理は世界の神々ゼラトウスの導きによって休息を得る事はなく、導かれるまま一本の進む道を真っ直ぐに走り続けながら、特異的な能力者として、聖霊ヘルプ・妖精ハルフ・天使ピクロスに選ばれ、予兆の潜在感情と潜在能力を持つ事によって苦痛哀愁の中で耐え忍びながら生きて来た。

勇介は真理と美咲を守る為の能力の開化と真理と美咲の予兆の能力の開化の為に運命の道を歩き生き、真理は素直に正直に生きる事が出来ず、常に罪の意識を抱きながら先の見えない霧の中で苦しむ運命の道を歩き生き、美咲は真理とは正反対で自分の感情と能力に気付き「死の覚悟」「復讐は正義」という感情を世界の神々ゼラトウスの導きによって植えつけられ、導かれる美咲は自分の役割を果たす事で「善悪」いう感覚はなく自由に生きていたが、未来の次元の違う仮想空間の幻想世界を創造し、特異的な能力を持つ者達にメッセージを送っていたのかもしれない。

勇介と真理は過去を振り返るが、隔離室の美咲も同じように過去を振り返っていた。
5人の精神科医の失踪か自殺か事件か失踪か、先入観を持つ警察官達の運命は世界の神々ゼラトウスによって導かれた事で真理と美咲とは関わりは薄い。
しかし、父母と銀行員の山口四郎の未解決事件は真理の苦痛と美咲の復讐に関わりは強い感情として持っていた。
大学病院の精神科に入院している美咲は真理の夢の絵や自然の風景や花の絵を描きながら、予兆の能力と感情、怒り、憎悪、復讐心で自然の天候を操り、聖域外の大学病院を中心に周辺地域で暴風雨、暴風雪、雷、地震、停電、津波を起こしていた。
そして、大学病院内で罪なき苦しみの中で2人の犠牲者を出してしまう。
救命病棟にいた手術後に酸素吸入をしている患者は窒息死、人工呼吸器を使用していた患者は人工呼吸器のスイッチが入らず窒息死で命を奪われた事で真理の心に罪悪感という傷を負ってしまった。

本当の美咲が求めるものは悪霊から悟られず、真理の心の神ゼウスから新たに与えられた予兆能力と同様の特異的な予兆能力であった。
「聖霊ヘルプの能力(選別)」「妖精ハルフの能力(導き)」「天使ピクロスの能力(伝心)」「女神の聖母マリアの能力(保守)」は、すでに世界の神々ゼラトウスによって真理の心に与えられていた。
狭い隔離室に移り勇介によって創られた大結界の絶対世界の中で、「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が美咲の心にも与えられる。
美咲の心の神ゼウスが与えた能力と感情は「怒り、憎悪、復讐、苦痛、悲痛の明暗」だけであったが、真理の心の神ゼウスが与えた能力と感情の「憂い、歓喜、慈悲、哀愁、陰陽」の能力と感情を美咲にも与える事になる。
世界の神々ゼラトウスは新たな未来の幻想世界に「興隆」「豊富」「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」「自由」「平等」「平和」を望んだ為である。

美咲が描いていた絵画を見れば真実として理解出来ると、心の神ゼウスは勇介の心と魂へ伝えた為、これから出会う人達と過去の未解決事件の真相を探る。

勇介は、真理と美咲の関係や繋がりを美咲の描いた「炎の夢」「太陽の夢」「水が流れる夢」の3つ絵を見た事で未解決事件との関わりを感じとっていた。コナングレード持っているスケッチブックには、美咲の観る夢は何も使わず大結界の絶対世界の中から「画像転送」という手段で描かれていた。
そして、美咲が夢の中で描いた絵には続きがあった。
「海原の夢」「湖の夢」「地下水脈の夢」「森の中の夢」「天候を操る夢(暴風雨、雷、雷雨、地震、旋風、竜巻、停電、火災、津波)」「幻想世界の夢」「未来予知する夢」

勇介は真理と美咲が、これからの進むべき道は、どうすべきかを考え真理と美咲の運命を すべき方向へと導いていく。
しかし、時が経つ事に
更に「希望の夢」「勇気の夢」「信頼の夢」「虹の世界の夢」「オーロラの世界の夢」「永遠の夢」「目覚めの夢」「眠りの夢」「栄誉の夢」「繁栄の夢」「愛情の夢」「興隆の夢」「交流の夢」「合流の夢」「陸海空の世界の夢」「自由に生きる夢」「豊富の世界の夢」「平等な世界の夢」「平和を誓う夢」「自己犠牲の夢」「信仰心の夢」「慈悲の夢」など多くの同じタイトル全てで数百枚もの美咲が描いた夢の絵画があった。
美咲が夢で描いた絵画は、美咲自らが悪魔のゼブロスの黒魔術の呪いと死神デッドの洗脳による地獄バルザへの誘導から避けるものだった。

世界の神々ゼラトウスが勇介に与えた心の中にある感情は「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」などが中心であり、人類が抱く感情全てである。

「魔性世界の魔物や黒魔術の呪いの邪悪で邪念の邪気は消えてしまえ」真理の言葉。
「私の邪魔をしないで、邪悪な邪気は消えてしまえ」美咲の言葉。
真理と美咲の心の神ゼウスによって双子の心の中の魂での叫び声、常に抱いている言葉である。

勇介と真理は幻想世界の中で同じ時に同じ夢を見て、同時に深い眠りから目覚めると今まで抱いていた重圧感いうものが無くなり不思議な感覚で、勇介は教会にいる真理のもとへ向かい合うと勇介は真理の隣に座り、言葉はなく静かに目の前にある十字架を見つめていた。
女神の聖母マリア像の姿を観ると幻想なのか、天使の翼が広がり羽ばたくように勇介と真理は一瞬だけ見えていた。
世界の神々ゼラトウスが勇介と真理に感情や特異的能力を受け止めた証であり、過去の出来事が記憶としては残されず、魂心の中に刻まれた証でもあった。

重圧感から解放されつつ勇介と真理は、再び現実の世界と次元の仮想空間の幻想世界アースガルズ9つの世界を行き来する。

真理と美咲の母、佐々木高子の遺書には、当時37歳山口四郎氏に何度も融資を断られ、家族崩壊の原因は山口四郎に何度も断られる事によって怨み苦痛から殺害したと書かれていた。
警察は怨みによる犯行、そして自殺したと考え捜査を終了した。

チューリップの球根を植え替えたのは、特に警察では問題にしてはいなかったが、真理と美咲の母高子が植え替えてから自殺されたのだと思われていた。
遺書の中には、真理と美咲宛に1通の手紙もあった。
「真理、美咲、もう大きくなったでしょうね。成人式はどうでしたか、今でも、元気でいますか、
駄目なお母さんでごめんなさい、いい人を見つけて幸せになってくださいね、私は、星になって別な世界で2人を見守っています」
そして最後には許して欲しいという内容が書かれていた。
母の犯罪は、本当に怨みや苦痛だけであったのだろうか。
山本刑事は、母の高子は知人をまわり歩き、薬を集めていた事を付き止めていたと勇介だけに明かした。
過剰な睡眠薬服用の自殺だったのだろうか。
山本刑事は、美咲の絵の存在が大きかった事を知っていたが、捜査には関係ないとされた事も勇介に話す。
勇介は警察署にあった2枚の絵を持ち帰り、山本刑事の言われた知人宅周辺をまわった。
驚いた事と言えば、勇介は美咲の絵の風景を見つけていたのである。
「美咲は、母の見るものを絵画に、美咲は全て画像転送の絵画で残していたのだろう」と勇介は思った。
美咲の母への思いが、画像転送の絵画という形で表現されていた事を勇介は感じたが気になる事があった。
今後、母の思いが真理と美咲に、何かを働きかけるかもしれない、何かに誘導されるかもしれない。
母は失踪後殺人を起こし自殺をしたという事は「自殺は闇」すなわち地獄バルサへ落ちている事だと思うが、感じているものでは地獄のバルサではなく、次元の違う仮想空間の可能性を考えていた。
勇介は、いたためられない気持ちになったが聖霊の能力の選別で、もしかすると高子の魂は天国ヘブン地獄バルサではなく、アースガルズ9つの世界の中ではないかという感覚があった。
母の真理や美咲への思いが「闇」の力を強くするのではないかとも勇介は感じていた。
しかし、今は見守る事しか出来ない、何が出来るとすれば真理と美咲の再会、そして世界の神々ゼラトウスと心の神ゼウスへ祈りを捧げ神に与えられた能力での役割を誓うだけである。

勇介と真理は、再び現実の世界と次元の仮想空間の幻想世界アースガルズ9つの世界を行き来しながら、本当の真実を徐々に知る事によって体と心の安堵と休息を与えられていく。
そして、今この時の美咲の能力とコナングレードの霊能力とセレナの魔術師の能力が何をしているのかを知る事にもなる。

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チューリップス・シスター第24話

2016-11-11 09:18:32 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第24話 隔離室の美咲

「時の煌子よ、魔性世界の黒魔術が動き出す、死神デッドが呪いを持ち美咲に近づいている、その時が来ている全ての能力で導くのだ」
世界の神々ゼラトウスは心の神ゼウスを透さず、直接的に勇介には伝令ではなく指令を出した。
時の煌子とは未来には祈祷師エクソシストとなり、直接的に世界の神々ゼラトウスから伝令や導きの指令を受け取る事が出来る。
次元の違う仮想空間の世界では、祈祷師エクソシストの姿は見えない、声だけであらゆるものを導いていく。
大学病院にいる全てを任されたフリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)に美咲は見守られ、勇介が創り出し8人の結界師に守られていた大結界の絶対世界に「ヒビ」が、徐々に美咲は眠りについていたが稀に目覚める事で、悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドによって拡がっていく事が確信に至った為、フリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)は病院側の精神科医の許可をとり、10畳ほどの部屋から一般病棟の畳み2枚程4畳の個室の隔離室に美咲を移動させた。

10畳ほどの部屋では広すぎて「ヒビ」が徐々に悪魔ゼブロスの黒魔術・地獄ヘル・死神デッドによる呪いによって拡がっていく為、美咲は4畳ほどの隔離室に移動し、離れた場所から勇介はフリーランスの精神科医コナングレードの霊能力とセラピスト(セレナ)の魔術能力に伝令し、新たな大結界の絶対空間を強化し創り出す。

現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来している中では、殺人容疑をかけられた真理は事情聴取のため警察署へ連行された。
真理は、事情聴取を受けるが全ての質問に答える事はなかった。
この時、真理は過去の自分や過去の美咲の姿を心の中で映し出し、父直継や母高子への思いを薄っすらと思い出していた。
警察署での事情聴取の質問や声などは、真理の耳には全く入る事も聞こえてはいない。
真理は、入院している美咲のようになっていく、顔を上げる事なく小さな声で何かを囁き始める。
警察署の取調室で両手を広げ手のひらをじっと見つめるだけであった。
先入観を持たない警察官達は、母高子の死を目の前にした精神的に受けたショック状態が真理に行動にさせているのだと思っていた。
しばらく、時間をおいてから聴取をとろうと警察官達は考えていた。
勇介は警察へ出向き、これまでの真理について話し勇介の真理の過去の話をしてから、すぐに釈放された。
真理は、いつもの通り大学へ講義を受けに行くが、悪魔ゼブロスの黒魔術・地獄ヘル・死神デッドによる呪いによって今までの真理ではなかった。

その頃の美咲は母高子が亡くなる日まで病院内で自傷行為や自殺未遂を繰り返していたのか?
美咲は自傷行為や自殺未遂によって、美咲の手首足は傷だらけ心の神ゼウスからの導きはなったのか?

世界の神々ゼラトウスは勇介とフリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)や真理と美咲を次元の違う仮想空間の幻想世界に送った。

10畳の部屋から移動した隔離室4畳半程の隔離室で神父の勇介は大結界の絶対空間を創る、
10畳ほどの部屋では広すぎて結界が破壊される可能性をを示唆していた。
勇介の霊能力とフリーランスの精神科医のコナン・グレードの霊能力とセラピストのセレナ霊能力と交信し話し合いをする。

「時の女神の聖女シスターよ、魔性の魔物と悪魔と死神、地獄の世界を現実の世界に誘導し、聖霊ヘルプ選別の能力と妖精ハルフの導きの能力によって真実の元、明らかにせよ、現実にある真実は1つだが、現実の元に明らかにするのは、後の幻想世界に祈祷師エクソシストと魔術師(シャーマン) ビショップ達を誘導転送する事が出来る」
大学病院の精神科で狭い隔離室の中にいる美咲の心の神ゼウスを透さず、勇介と同様に直接的に接し世界の神々ゼラトウスは美咲に指令を出した。

「美咲の死の覚悟」とは「怒り、憎悪、復讐は正義」という感情で、世界の神々ゼラトウスが美咲の運命に覚悟を与えたものだった。
悪魔ゼブロスの黒魔術と死神デッドと地獄バルザによる魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気を、眼に見えない次元の違う仮想空間の幻想世界の中で漂うものを、感覚として感じさせる現実の世界に明らかにし誘導する為だった。
心の神イエスは現実の世界に存在し、現実の世界で生きる人類達全てに「信仰心の眼」「先入観」「固定観念」のない世界観と価値観を伝え導き知らせる為でもあった。
心の神イエスと心の神ゼウスの違いは、神イエスの役割は現実の世界にあり人類の「身体」の生命を守り、心の神ゼウスは現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来しながら、
聖霊ヘルプに選別された人類の「永遠にある魂」を導く役割があるという違いである。

本当の美咲が求めるものは悪霊から悟られず、真理の心の神ゼウスから新たに与えられた予兆能力と同様の特異的な予兆能力であった。
「聖霊ヘルプの能力(選別)」「妖精ハルフの能力(導き)」「天使ピクロスの能力(伝心)」「女神の聖母マリアの能力(保守)」は、すでに世界の神々ゼラトウスによって真理の心に与えられていた。
狭い隔離室に移り勇介によって創られた大結界の絶対世界の中で「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が美咲の心にも与えられる。
美咲の心の神ゼウスが与えた能力と感情は「怒り、憎悪、復讐、苦痛、悲痛の明暗」だけであったが、真理の心の神ゼウスが与えた能力と感情の「憂い、歓喜、慈悲、哀愁、陰陽」の能力と感情を美咲にも与える事になる。
世界の神々ゼラトウスは新たな未来の幻想世界に「興隆」「豊富」「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」「自由」「平等」「平和」を望んだ感情も与えられる。

美咲は悪魔ゼブロスと死神デッドの思うがままに動かし、次元の違う仮想空間の幻想世界での中で自分自身を悟られないようにしながら、悪魔ゼブロスと死神バルザが思い込む様に「死の覚悟」の思いで自らを傷つけるような姿を見せていた。
そして、世界の神々ゼラトウスから与えられた「死の覚悟」によって、大結界の絶対世界の中で美咲自身は脳と体の全てにシールドを張る事が出来た。
悪魔ゼブロスと死神デッドは美咲を地獄バルザへ送ろうとしていたが、地獄バルザに誘導する黒魔術の呪いとマインドコントロールから逃れる術を世界の神々ゼラトウスと心の神ゼウスから与えられていた。
悪魔ゼブロスと死神デッドを次元の違う仮想空間の幻想世界から現実の世界に誘導していく。

この時、次元の違う仮想空間の幻想世界の中で、勇介に予知能力と透視能力の他に、聖霊の能力、妖精の能力、天国の能力、女神の聖母マリアの能力、
聖地や聖域、聖域外(次元の違う仮想空間の幻想世界)で角と翼のあるフェニックスをコントロール出来る能力が更に強い能力で与えられた。

「時の煌子よ、美咲の死の覚悟によって悪魔ゼブロスの黒魔術は死神デッドを動かし黒魔術の呪いと洗脳が動きはじめている、
時の女神の聖女シスターを地獄バルザに誘導しようとしている、この時を逃してはならない、ビショップ達に真実を伝えよ、魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気、悪魔ゼブロスと死神デッドと地獄バルザの世界を現実の世界の元に明らかにせよ、その後多くのビショップを探すのだ、ビショップらと共に時の煌子は一心同体である、現実の世界に悪霊の世界を明らかにした後、幻想世界に誘導し戦いは始まる」
世界の神々ゼラトウスは、勇介達の持つ特異的能力の全てを強固なものにする為に直接的に勇介と真理と美咲を導びきながら、
真理は勇介の抱く感情と能力の中にある女神の聖母マリアの暖かく包み込むシールドの能力と角と翼のあるフェニックスの戦闘能力と共に歩いて行く事になる。

「時の煌子と従者達よ、我々は、そなた達を我々の世界で常に見ている、いつか我々と会う時が来る、しかし能力を高め戦いに望む覚悟を持つ事を誓え」
雲の上の天空なのか解からないが、勇介とその従者達の心に響く声と室外では鐘の音が聞こえていた。
そして、勇介、フリーランスの精神科医のコナン・グレード、セラピストのセレナ、7人の刑事達の従者ビショップ(シャーマン)達は誓いを立てる。

「時の女神の聖女シスター達よ、目覚めよ、聖霊ヘルプの能力(選別)妖精ハルフの能力(導き)天使ピクロスの能力(伝心)女神の聖母マリアの能力(保守)を与える、未来の世界の現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界の中で羽ばたくのだ」
世界の神々ゼラトウスは、心の神ゼウスを透し時の女神となる真理と美咲の予兆能力から変化する前兆能力へ伝えた。
しかし、すぐには真理と美咲は気づく事はないが、少しずつ時の流れが心に刻まれ「運命」というものを感じ気付いていく様になる。
時の流れはフリーランスの精神科医コナングレードの霊能力とセラピストのセレナの魔術師の能力で心に刻まれ、勇介の祈祷師の能力で導かれていく。
フリーランスの精神科医コナングレードと魔術師の能力を持つセラピストのセレナは勇介と出会い、真理と美咲の幼き頃から勇介の従者ビショップの役割を果たしていた唯一の従者シャーマンである。

世界の神々ゼラトウスは指令を出し終わると勇介とフリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)や真理と美咲を現実の世界に戻した。

美咲は、一般の病室から畳み2畳程の狭い隔離室に移され、全く絵を描く事はなく隔離室の美咲は手足や腹部を抑制されていた。
食事の際は抑制されたままベッドをギャッジアップされ、看護師資格を持ち魔術師の能力を持つセレナの介助によって摂取され排泄はセレナが抑制帯を外し介助していた。
美咲の状態は、コナン・グレードから勇介に連絡されていた。
勇介は、今自分が出来る事を考え始める。
今、勇介が出来る事は、真理の状態と美咲の隔離室での状態を考えると、早く真理と美咲の2人を会わせる事であった。
そして、真理と美咲が双子の姉妹であるという事を感じさせ導かねばならないと考える。
勇介は、コナン・グレードとも連絡を取り合い、その日程を決めた。

勇介は、叔父の神父の手紙の内容を思い出していた。
叔父の神父の霊能力は、真理と美咲を「闇(悪魔ゼブロスの黒魔術は死神デッドを動かし黒魔術の呪いと洗脳)」から守る為には、2人を引き離す事が第一の手段とし見守る事を考え実行した。

「時間が過ぎる事に、徐々に真理と美咲の隠された能力が生まれてくる、どのくらいの時間がかかるかは解からないが、その間、真理と美咲は父の自殺や母の失踪により苦しみの中にいる、その苦しみは、苦痛を伴い、能力が開化するするのを遅らせてしまう事がある、神父として出来る事は、祈りを捧げ出来る限り、その苦しみを弱める事が必要になるだろう。
いずれ「闇」の力も働きかけられ自分を見失う事もあるだろう、私の心の神と聖霊の元、私は祈りと魂を捧げ誓います」
勇介の叔父の神父は、真理と美咲を守る為に自分の寿命を短くし祈りを捧げ、本来の寿命よりも早く現実の世界を去る事になった。
亡き叔父の神父は、世界の神々ゼラトウスに誓いをし、聖霊の選別の能力で勇介に会う事なくアースガルズの世界の神父として魂は導かれた。

「真理と美咲の苦しみは、苦痛と悲痛を伴う事もあるだろう。「闇」から守る為には、勇介の叔父は神父としての新たな能力を持ち、真理と美咲を繋ぎ結びつける事をしなければならなかった。結びつけるタイミングは、神父としての勇介の判断によるものとなる。その時が来た時は、早く真理と美咲を繋ぎ結びつけるようにして欲しい。結びつける事こそが真理と美咲を「闇」から守る事になる。そして、もし2人の能力が働き始める時、真理と美咲は、その能力を制御できるかどうかわからない。制御できるよう、神父としての若き神父の勇介へ、君の能力で働きかけ導いてもらいたい」
勇介が神父の叔父からの遺言を読んでいると、更に新たに遺言の書の内容が浮かび上がった。

勇介は、今の時が、2人を結びつける時であると判断した。
母の死後、大学病院の精神科で美咲がとった行動は、光のシャワーを浴びるかのように窓から差し込む光に顔を向けていた。
美咲は、自傷行為、自殺未遂もなくなり、祈りを捧げるかのように窓から差し込む光りに手を伸ばしていた。
警察署では、銀行員男性山本四郎未解決の殺人事件は、真理と美咲の母の犯行で、犯行後「自殺」と判断していた。
しかし叔父と母高子の2通の封筒からの双子の母親の佐々木高子の指紋と、山口四郎殺害に使用されたナイフからの指紋が一致していたが、残された遺言の内容から母高子と真理は無関係と判断されたのである。
神父の勇介は、世界の神々ゼラトウスは物的証拠があるも母高子の遺言で、事件は未解決そして事情聴取した記録は消え、母高子は聖霊ヘルプの能力(選別)と妖精ハルフの能力(導き)や天使ピクロスの能力(伝心)で、次元の違う仮想空間の幻想世界のアースガルズの世界に母高子の魂が導かれたのかもしれない。

真理と美咲は心を閉ざしてしまっていた事を、勇介は感じとっていた。
勇介は、真理と美咲を会わせなければならないと考えた。
真理は、以前の瞳の輝きがなくなってしまった。
何かが乗り移ったかのように、表情は「死」を求めてるかのようだった。
勇介は、真理に早く美咲に会う事をすすめ、車を走らせ美咲のいる病院へ向かった。
車両の中で、真理の顔は下向きになり、小さな声で歌かは解からないが何かを囁き始めた、昔の美咲の行動と同じである。
勇介は真理と美咲は今のタイミングで共鳴をしているのではないかと思い始める。
勇介と真理の脳裏を過ぎり、美咲の声が耳元で囁き始めた。
「フォメオ・ス・タンシス・アイリース・ア・ミーラ、私は待っています、本当の真理に戻って、早く会いたい」

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チューリップス・シスター第23話

2016-11-02 10:14:08 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第23話 横たわる母の遺体

眼には見えず人類は誰しも第1感から第5感までは持っているが特異的な能力を持つ者達は9感以上の感覚を持って見えないものを感じるもの、
「ワープホール・ブラックホール・ワームホール」などの現象を体で感じて脳の働きによる映像や画像がイメージされるものである。
勇介には伝道師、錬金術師、祈祷師、結界師としての役割があり、特異的な能力では離脱解離能力、霊能力、予知能力、透視能力など様々な能力を与えられた。

世界の神々ゼラトウスに新たに与えられた「予知能力」と「透視能力」で勇介は感じた通り、山本刑事や他の6人の刑事達は何かに気づいた。
「まさか・・・事件の真実とは」
山本刑事は、何か嫌な予感を感じながら、多くの未解決事件を解決してきた経験豊富な刑事としての感があった。
これまで積み重ねてきた事件解決で多くの人との出会いによって、真理は何かに追い詰められているような気がしていた様だ。
山本刑事の真理に対しての人物像は、神経質で孤独ではなく社交性に飛躍して優等生、生真面目、頑張り屋などの印象であった。
そして、刑事達は教会での真理の様子を見て何かに脅えているようにも思えた様だ。
山本刑事は、真理の「自殺の可能性」を考えた時、すぐに教会から離れ真理と美咲がいた農園跡地へ急ぎ向かう。
真理と美咲がいた農園跡地の敷地は特に広く、7人の刑事達は蜘蛛の子が舞うように散らばり真理を探していた。
「真理さん、どこですか、真理さん」
7人の刑事達は大声を出して真理を探し回り、農園跡地の中で響きわたっていた。
硬化ガラスハウスや地下植えの畑を駆け巡っていたが、全く姿が見えない声も聞こえない。
「もしかしたら、建物の中にいるかもれない」
山本刑事は無線機で6人の刑事達に伝え、建物の中で真理を探す事にした。
農工具の建物、真理と美咲が育った住居の建物、父親の直継が自殺をした重機置き場の大きな倉庫で、何度も繰り返し大声で呼ぶが返答がない。

「何か、小さな声で泣く声が聞こえませんか?」
山本刑事と一緒に来た刑事の1人が言った。
耳を澄ましていると、雨音の間に、しくしくと泣くような声が混じって聞こえてきた。
「もしかしたら真理さんではないか、どこだ」
大きな倉庫内は足元くらいしか見えないほど薄暗かった。
「確か、この倉庫には、2階があったと思います」
この倉庫は中二階(ロフト)があるはずだと刑事の1人が気づいた。
それぞれ、ジッポライターの火をつけ腕を上にあげながら階段を登った。
そこには、薄暗い中、真理が膝をつき頭を下げ、泣いている姿があり、その先には横たわる人影が見えた。
そこに横たわっているのは、真理と美咲の母高子らしき遺体が横たわっていた。

この時、真理を探し出す為、勇介は教会に戻り教会の中の部屋で叔父の神父が使用していたアンティークで彫刻のある椅子に座っていた。
今は亡き勇介の叔父の神父はアンティークで彫刻(サンジェットというサイン)のある椅子に座り、離脱解離能力、霊能力だけであった。
しかし、勇介には離脱解離能力や霊能力と新たに与えられた「予知能力」と「透視能力」があり、真理の姿と真理の心の中に抱く感情を探し始める。
探す場所は次元の違う仮想空間の幻想世界で現実の世界ではなかった。
山本刑事と他6人の刑事達は現実の世界にいながら、7人の刑事達の心の神ゼウスによって次元の違う仮想空間の幻想世界に導かれながら、現実の世界と非現実の世界を行き来していた。
しかし、7人の刑事達は気づく事はないが、刑事としての直感の中で違和感を感じていたのかもしれない。

世界の神々ゼラトウスは、7人の刑事達の心の神ゼウスの能力と勇介のビショップになれるかどうか、いかに聖霊によって選別されるのか。
そして勇介の特異的能力の何が動き始めるのか伝道師としての能力が、どれだけの段階で真理と美咲を導けるのか、再度「時の煌子」になれるかどうかを見定めていた。
7人の刑事達と初めての出会いだけで勇介が「エクソシストの時の煌子」と7人の刑事達が「従者ビショップ(シャーマン)」になれるのだろうかと様子を見ていた。
真理と美咲の母高子らしき遺体を見つめるだけの真理と7人の刑事達は、この時の時間の針は動く事なく止まったままになり、ただ遺体を見つめるだけになる。

世界の神々ゼラトウスは、
新たな未来の世界の「興隆」「豊富」「歓喜」「哀愁」「自由」「平等」「平和」を現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界に願い望まれている。
勇介は世界の神々ゼラトウスが願い望む世界を創造し、アンティークの椅子に座り十字架を握り祈りと誓いを立てる。

勇介が美咲を見守る時は瞳に移される現実ではなく、信仰心の眼で見守るようにしていた。
勇介の「信仰心の眼」は相手を疑わず信じるかどうかではなく真実を見つめる眼力であり、
人間の心の中にあるものを見て真実を見つけ「離脱解離能力」「予知能力」と「透視能力」「霊能力」で対話をしていくというものだった。

勇介はアンティークで彫刻のある椅子に座ると「予知能力」「透視能力」「霊能力」が働き始めると過去の未解決事件の真実が見え始める。
そして7人の刑事達が心の神ゼウスによって瞳に何が映っているのかを勇介の特異的な能力は導びく中で確認をしていた。
真理と7人の刑事達の瞳に映るものは、過去の未解決事件にある真理と美咲の父直継の自殺か事故か殺人か、と母高子の失踪届け友人知人からの情報もなく途中で捜査中止、5人の精神科医の失踪か自殺か殺人かの未解決事件、先入観と固定観念で捜査をした私服警官と制服警官の辞職とホームレス世捨て人になり殺人強盗事件の未解決事件、山口四郎の未解決事件と殺人の容疑者は真理と美咲の高子であったが高子の姿や顔は薄っすらとしてはっきりと見える事はなかった。

憶測だが人類の誰もが美咲の絵画は平面であって、ただの絵画としてしか見られないだろう。
勇介は、真理と美咲の関係や繋がりを美咲の描いた「炎の夢」「太陽の夢」「水が流れる夢」の3つ絵を見た事で未解決事件との関わりを感じとっていた。
フリーランスの精神科医コナングレードが持っているスケッチブックには、美咲の観る夢は何も使わず大結界の絶対世界の中から「画像転送」という手段で描かれていた。
セラピスト(セレナ)は大結界の絶対空間の中で美咲に寄り添う事で、美咲が夢の中で描いた絵には続きがある事に気付いていた。

「海原の夢」「湖の夢」「地下水脈の夢」「森の中の夢」「天候を操る夢(暴風雨、雷、雷雨、地震、竜巻、停電、津波)」「幻想世界の夢」「未来予知する夢」勇介は真理と美咲が、これからの進むべき道は、どうすべきかを考え真理と美咲の運命を すべき方向へと導いていく。
しかし、時が経つ事に更に「希望の夢」「勇気の夢」「信頼の夢」「虹の世界の夢」「オーロラの世界の夢」「永遠の夢」「目覚めの夢」「眠りの夢」「栄誉の夢」「繁栄の夢」「愛情の夢」「興隆の夢」「交流の夢」「合流の夢」「陸海空の世界の夢」「自由に生きる夢」「豊富の世界の夢」「平等な世界の夢」「平和を誓う夢」「自己犠牲の夢」「信仰心の夢」「慈悲の夢」など多くの同じタイトル全てで数百枚もの美咲が描いた夢の絵画があった。
美咲が夢で描いた絵画は、美咲自らが悪魔のゼブロスの黒魔術の呪いと死神デッドの洗脳から避けるものだった。

「美咲さんの絵画を全て、言葉にするのは貴女の役目です」
勇介は真理に、美咲の描いた絵を年代順に2枚を除いた全ての絵画を魅せる事にした。

「魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気は消えてしまえ」
「私の邪魔をしないで、邪悪な邪気は消えてしまえ」
真理と美咲の心の神ゼウスによって2人の心の中での叫び声、常に抱いている言葉である。

真理の心の神イエス神ゼウスと7人の刑事の心の神イエス神ゼウスを透し、世界の神々ゼラトウスから指令を受けた聖霊から特異的能力の選別が始まる。
聖霊は真理の中に心の神イエスと神ゼウスの存在を確信し、7人の刑事の心の中には神ゼウスを宿す事になった。
7人の刑事達の神ゼウスは世界の神々ゼラトウスからの指令を受け心の神ゼウスは7人の刑事達に伝令をし勇介が導いていく、そしてエクソシストの従者ビショップ(シャーマン)として現実の世界から心の魂は離れ次元の違う仮想空間の幻想世界で生きていく事になる。
真理の神イエスと神ゼウスは共にあり身を守られ、勇介と共に歩いていく、そして勇介の特異的能力は申し分なく完全開化していると確信した世界の神々ゼラトウスであった。
聖霊からの特異的能力の選別が終わると真理と7人の刑事達の時間(とき)の時計の針が動き始め、次元の違う仮想空間の幻想世界から現実の世界に戻る。

山本刑事は警察署へ連絡し、パトカーと救急車を呼んだ。
勇介は、真理の横に同じように座り真理の肩を抱いていた。
「私は感じてた、母がいる事を知っていた、なのに私は助ける事が出来なかった」
真理は心の中、心の神ゼウスで勇介の心の中の心の神ゼウスに伝えていた。

その心の声は、勇介の心にも現実の世界の中で響いていた。
勇介だけではなく、隔離室の大結界の絶対世界にいる美咲の心にも同じように響いていた。
この日、勇介には「愛」という新しい能力が与えられた。
しかし、この「愛」とは真理への愛情ではなく、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界の全ての人類への愛である。
世界の神々ゼラトウスによって、勇介に与えられた「愛」により、
真理や美咲は、まだ会う事はないが言葉で話す事もせず、互いの心の中の心の神ゼウスで繋がり交信をする事が出来るようになっいた様だ。

勇介は現実の世界に戻ると真理のいる建物へと走り向かった、そして涙を流す真理の姿を見つめ、真理を抱え建物の2階のロフトの隅に2人で座り、泣きつくす真理に勇介は真理に寄り添う。
建物の外の雨音が強くなり、真理の泣き続ける声は消されていく。
真理は心の中でザンゲと祈りを捧げ始め、神父の勇介は真理の祈りを受け取っていた。

「母です、私の母です、私は母の存在を知っていたのに、助けることが出来ませんでした、私の命と引き換えにお許しくださいますか」
「神の代わりに、私は、神の言葉において、貴女を許します、貴女はこれから生きていかなければなりません、その命を神のもとへ」
勇介は優しく包むように、1人で立つ事ができない真理を抱きかかえた。

そして、心の中で神の許しを求めた真理に、勇介は真理の耳元で「神からの許し」を伝える。

勇介は2階の部屋の中を見回し、現場の状況を良く見て透視能力で何かを考えていた。
遺体の横たわるわきには靴を綺麗に揃え、遺書らしき封筒が置かれてあったが、この遺書は勇介にだけが見えるものだった。
遺体の指の爪には少量の畑の土があり、隅のほうにある長靴は泥だらけで不思議な事に、今亡くなったように水分を含んでいた。
木箱の中にはチューリップの球根があり、木箱の横には泥だらけの農機具が置かれていた。
勇介は美咲の描いた絵を思い浮かべると、美咲の描いた絵に現場と同じ絵があった事を思い出していた。

勇介は真理の能力と美咲の能力が繋がっている存在に気付いた時だった。
真理は教会から走り出ると、真っ直ぐ母の元へ走り、横たわる遺体の母の姿を見ていたのだった。
真理が見えているものは母高子の遺体、美咲から絵画のメッセージによって、母の遺体と魅せられていた。
この時、次元の違う仮想空間の幻想世界に高子が生きているというメッセージだった。
しかし、この時の真理は自分の感情を悪魔ゼブロスの黒魔術と死神デッドの呪いに惑わされ、次元の違う仮想空間の幻想世界を見る事も気付く事が出来なかった。

「真理さん大丈夫ですか、今はまだ誰かもわかりませんから」
山本刑事は真理に声をかけたが、真理には何かを感じていて頭が真っ白になり何も答える事はなかった。

真理と美咲の母高子らしき遺体は真っ黒で火炙りにされていたが、
不思議な事にDNA鑑定が出来ず、指輪から高子と判断しようとしたがイニシャルが違う指輪はプラチナの大量生産されたものだった。
佐々木高子の失踪と山口四郎の死の真相は未解決事件のままである。

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チューリップス・シスター第22話

2016-10-25 16:07:46 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第22話 父母の面影

真理と勇介と刑事7人の9人は教会の中で椅子に座り、過去の未解決事件や知人や親類の人間関係等を話しはじめた。
今回、教会に山本刑事が来たのは、勇介の人物像を知るためであった。
山本刑事は、事件当時の勇介や真理のアリバイを聞いたり、神父になった経緯などを聞く。
勇介は、その頃はローマにある教会を回っていて日本にはいなかった事、真理は叔父夫婦に預けられていた事をを話した。
様々な環境を見て対応する事、多くの教会を回る事で色々な歴史を学び、それを知識として生かせていける様にする為であり叔父からは時々手紙をもらっていた事を話していた。
「それで事件の事も真理さんや美咲さん、親戚の皆さんの事を良く知っているんですな」
山本刑事は、勇介と話を続けると、参考人にも容疑者にもならない事と判断した。
勇介は美咲の絵画について疑問を持っている事を話すが、山本刑事達は全く表情を変える事はない。
「双子というのは意思疎通が、一般的でない事も稀にあるらしいですな、科学的にも計れない様な事もある、未知的なもの等も不思議ですな」
美咲の描く絵のタイミングと描く絵の変化等を話す勇介に、山本刑事は興味を示しながら言った。
「何故、美咲の絵画を気にしてはいないのですか」
勇介は、表情も変えず、山本刑事に問いかける。
「そうですね、しかしそれは他人同士でも、起こり得ることですよ、私は、ヨーロッパやアメリカや世界中をまわりましたが、双子だけと決め付けるのはどうかと思いますが、違いますかね」
山本刑事にとっては、勇介の心の気持ちや知識に更に興味を示していた。

静かに座っていた真理は、山本刑事の話を聞いた時、教会の椅子から立ち上がりお茶を入れに、その場を離れた。
「ちょっと、お茶を入れてきますね」
お茶を入れていた時、ふと真理は父直継と母高子の姿が目の前に映し出された。
真理の周囲は、時間が止まったような感じであった。
「お茶の入れ方はね、こうするのよ、女の子は、お茶を入れることが多くなるからね」
幼い時、お茶の美味しい入れ方や飲み方を母は優しく教えてくれた事と父が黙ってお茶を飲んでいた事を思い出した。
白いチューリップの球根を植えかえたのは、もしかしたら母ではないのか、離れた部屋にいた真理の耳に山本刑事の声が微かに入ってきた。

父の優しさや母の温もりが真理の身体を包み込むように、部屋の雰囲気が変わり父や母が近くにいるように感じ始めたのである。
お茶を入れ、勇介や山本刑事達にお茶をテーブルに置きながら軽く声をかけた。
「あのチューリップは私が以前、球根を植えかえたものです」
真理は、チューリップは自分が管理していると嘘をついた。
その嘘をついた時、もしかしたら母が殺人と関わっていたのかと真理の心の中にある心の神ゼウスが動き出し真理を導き誘導していく。

山本刑事がお茶を飲みほした時、突然走りだし教会を出て農園跡地へ真っ直ぐに向かった。
この時は、真理が走り出したと思われるが、真理には走る自分を自覚してはなかった、記憶も曖昧で迷いなく身体が自然と行動していた。
ただ、心の神ゼウスの導きだけでなく、何かの能力の働きが真理をコントロールしていた。
走り出す真理の姿を見て、勇介と山本刑事らも真理の後を追いかけた。
硬化ガラスハウスや農園跡地や花畑に真理の姿はない、住居だった建物、農機具を置いていた建物や崩れかけた古ぼけた工具置き場の建物も探すが何処にもいない、母のように失踪か。
失踪とも言えるが、世界の神々ゼラトウスによって、次元の違う仮想空間の幻想世界へと導かれていた。
建物等の周囲をまわりながら真理を探していると、突然、雲行きも悪くなり雨も降り始め遠くの方では雷が鳴り、その雷や竜巻が徐々に近づいて来ている。
まるで、これから何かが起きようとしているかのように。

勇介と真理の心に美咲と共にいる8人の結界師による大結界の絶対空間の中からのメッセージ映像が送られてきた。

美咲が天候を操る能力とは、予兆能力「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」「復讐は正義」という思考を持っていたからこその能力である。
しかし美咲の心には神イエスと神ゼウスがいた。
この神イエスと神ゼウスは、真理と美咲を守る為に2つの神が存在していた、
しかし心の神イエスは心を守り、神ゼウスは世界の神々ゼラトウスからの伝令を伝導する役割である。
美咲の表向きは「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」「復讐は正義」という思考だが、美咲には隠された能力があり、それは真理が抱く感情と同じ予兆能力であった。
しかし世界の神々ゼラトウスは母への思いを真理よりも強度に抱く美咲には、ある役割を与えていた。
現在の美咲の状況を伝えよう、美咲は大結界の絶対空間にいるが、目覚めや眠りによって現実の世界と次元の違う仮想空間の絶対世界の中を行き来しながら生きている。
大結界の絶対空間「ヒビ」を創り利用し美咲の予兆の能力を使い天候を操っているが、それは聖域外で美咲の予兆能力を試していた世界の神々ゼラトウスからの指令と美咲の心の神ゼウスからの伝令である。
美咲はその世界の神々ゼラトウスの指令と伝令によって従っただけである。
大学病院の精神科に入院している美咲は真理の夢の絵や自然の風景や花の絵を描きながら、予兆の能力と感情、怒り、憎悪、復讐心で自然の天候を操り、
聖域外の大学病院を中心に周辺地域で暴風雨、雷、雷雨、地震、停電を起こしていたのも指令と伝令が関与していた。

救命病棟にいた手術後に酸素吸入をしている患者は窒息死、人工呼吸器を使用していた患者は人工呼吸器のスイッチが入らず窒息死で命を奪われた事は、
想定範囲内の出来事で犠牲者の血糊が必要であった、
酸素吸入や人工呼吸器をしていても死神デッドによって時を待ち導きかれる「運命」だった。
元々前科者リストのブラックリストになった人物、窃盗、密漁、強姦、監禁、殺人覚醒剤の売人、その他にも余罪のある人物である。
しかし、2人は地獄バルザの世界「死の世界・炎の世界・闇の世界」のどこかにいるだろう。
2人の魂によって悪魔ゼブロスと死神デッドを次元の違う仮想空間の幻想世界の動かす導きが出来た。
そして現在(いま)世界の神々ゼラトウスは「地獄バルザ」「悪魔ゼブロス」「死神デッド」による魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を導き誘導している。
常に地獄バルザから動く事がない魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を持つ悪魔ゼブロスと死神デッドの存在を現実のものと明らかにする為である。
今後の現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界にとって、人々を導く為には邪魔な存在だった。
導き選別するのは世界の神々ゼラトウスのもとにいる聖霊ヘルプの役割だからだ。

神父の勇介・真理・美咲、他エクソシストの従者としてシャーマン達の未来の完全開化する能力によって、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界のバランスがとれるようになるが、今はまだ出会う事は第1段階である。
それぞれ予兆から前兆の能力と段階を踏みながら能力の完全開化となる。
また「地獄バルザ」は幻想世界に残し「悪魔ゼブロス」「死神デッド」は魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を持つ為、自由にさせないよう全世界に存在する事は一切許す事は出来ない。
地獄バルザを残すのは聖霊ヘルプが選別し導く居場所となる為に残し「自己犠牲の開化」「信仰心の開化」「慈悲の開化」の心が動けばアースガルズの世界へ導く者達になれる。
全て聖書等に記されたものではなく、世界の神々ゼラトウスが新たな未来の世界の興隆「豊富」「歓喜」「哀愁」「自由」「平等」「平和」を望まれた事である。

世界の神々ゼラトウスの伝令と心の神ゼウスからの伝導は、勇介の伝道師の能力で全てを受け入れ受け止める。

美咲の役割とは悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドの存在を明らかにするものだった、闇の世界から炙り出し美咲自身に矛先を向かせる為である。
美咲は幼き頃から世界の神々ゼラトウスから「死の覚悟」という思いを与えていた。
アースガルズの9つの世界はあるが9つに分かれているのではなく、一つの世界の中にある幻想世界である。
真理と美咲を会わせ真理が持っている感情と予兆の能力を美咲にも与え導く事、能力を持つ仲間を創り出す事によって、勇介の能力は完全開化となり、偉大なるアースガルズの世界にいる神々ゼラトウスの全ての能力を持つ事になる。
過去の未解決事件は美咲の能力を使い全て世界の神々ゼラトウスによって現実の世界から次元の違う仮想空間の幻想世界へ導いた出来事である。
信じるかどうかではなく、全ての現実の世界と幻想の世界の状況を受け入れ受け止める「心」を持ち、その心に宿る心の神イエス・心の神ゼウスのどちらかを選び、その能力を強固なものにする事である。

聖書の中には綴られている世界や先入観を持たなければ、瞳には映らない世界もあり観えるという事だ。
現実の世界の人類の脳内には想像の世界にしか過ぎない、我欲による差別での独立心からの国づくり国替えや科学の進歩によって現実の世界では内乱や反乱そして人類同士の戦争に発展する。
瞳には映らなくても次元の違う仮想空間の幻想世界は、世界の神々ゼラトウス・心の神イエス・神ゼウスによって「信仰心・慈悲・覚悟」という感覚で感じとれるものであり、アースガルズの9つの世界はあるが分かれているのではなく、一つの世界の中にある幻想世界であり水平線や太陽や月や内乱や反乱や戦争という言語はない。
エネルギー源は世界の神々ゼラトウス・心の神イエス・神ゼウス・聖霊によって選別された幻想世界の特異的な能力を持つ人類の「心や魂」から生まれてくる、常にエネルギー源は絶える事はない、虹とオーロラと海や湖の水源のある緑の世界である。
「時の煌子よ、時の2人の女神に、その時が来た時、全てを伝えよ」
8人の結界師からのメッセージ映像と世界の神々ゼラトウスの伝令は、神父の勇介へ新たに「予知能力」と「透視能力」を与えた。

この日の天気予報は曇りのち晴れで雨は降らず雷や竜巻警報はないはずだった、勇介と山本刑事達は現実の世界と非現実の世界を行き来していた。
「真理さん、どこですか、真理さん、どこにいるのですか」
山本刑事らは、繰り返し大声で呼びかけ、勇介は黙って農園跡地の周囲を見つめ、真理の姿ではなく感情を探す。
生活をしていた建物、父が自殺をした建物、機材がおかれた大きな建物、父直継の面影に気付いた真理は何処へ行ってしまったのか。
勇介は、重機置き場の大きな建物へ足を向け、山本刑事達は勇介についていく。
重機置き場の大きな建物に、真理の感情を勇介は感じたが薄暗く真理の姿はなかった。
徐々に雨が弱くなり雷や竜巻がなくなった後、勇介には真理の感情が強く感じるようになった。
勇介は重機置き場の大きな建物に真理がいる事を気づかせる為に、次元の違う仮想空間の幻想世界に山本刑事達を導き誘導した。
次元の違う仮想空間の幻想世界には、真理の姿が見えたが、普段の真理の装いや表情などに違いがあり、全く別人に見えた。
「この真理の姿が幻想世界には、女神の姿なのか」と、勇介は何かを感じながら思った。
「この世界は、いったいどういう世界なのか」と、山本刑事らは驚く事なく冷静さを保ち思う。
何故驚く事がなかったのか、山本刑事達には先入観は持たず、現実でも非現実でも眼に見える世界や次元をの違う幻想世界を行き来するワームホールを受け止める事が出来たようだ。

勇介が山本刑事達にワームホールの存在に導き気づかせるようにしたのは、7人の刑事は警察官という立場によって情報の漏洩流出はないと考え、悪意ある人間にはない特異的な能力を隠す為であり、何よりも魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気という外敵から、山本刑事達に守られ気づいてくれれば、悪魔ゼブロスや死神デッドに特異的な能力を悟られず気づかれる可能性は否定出来ないと考え、山本刑事達の特異的な能力、後の祈祷師エクソシストの従者としてシャーマンの能力を信じて勇介は祈り続け、全ての悪霊の魔性世界の魔物や悪魔ゼブロスや死神デッドに気付かれるまでの時間を先延ばしにする為でもあった。

世界の神々ゼラトウスに伝令よって「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が心の神ゼウスによって植え付けられ、「怒り」「憎悪」「復讐」「苦痛」「悲痛」「喜び」「慈悲・覚悟・運命」に誓いと祈りを捧げる事で、真理は美咲の感情と予兆の能力は世界の神々ゼラトウスによって、全ての能力は与えられていると勇介は感じていたが、美咲は気付いていた様だが、まだ真理は気付いてはいない。
勇介は時の流れに逆わらず焦らずに、真理と美咲を現実の世界で合わせられる時を待つ事になる。

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チューリップス・シスター第21話

2016-10-19 10:35:14 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第21話 変えられた花

世界の神々ゼラトウスから全ての能力を与えられ、真理を導き始めた勇介だが伝道師、結界師、錬金術師、祈祷師としての役割の能力、離脱解離能力、霊能力、角と翼のあるフェニックスの能力をコントロールする能力は完全開化していた。
しかし、女神の聖母マリアの能力、聖霊の能力、妖精の能力、天使の能力は予兆の能力として不完全なまま開化せず能力を発揮する事は出来なかった。

勇介が世界の神々ゼラトウスから全ての能力を与えられたが、不完全開化の能力があるのは勇介自身の未熟さではなく、双子の真理と美咲の両者に重ね合わせ感情と予兆の能力を与える事、真理はすでに導かれたが、美咲にも同じように導く事が必要だった。
勇介の能力が完全開化する為には真理と美咲の心に抱えている父直継、母高子への思いの全てを受け止め、過去の本当の真実を伝え、新たなる真理と美咲に導きをする事が必要であった。
勇介にとって真理と美咲は重要人物であり、今後にある幻想世界での出来事には、必要な女神の聖母マリアの能力、聖霊の能力、妖精の能力、天使の能力を持ちあわせ、勇介が真理と美咲を導く事によって与えられ眠りから目覚める完全開化する能力でもある。
真理には美咲の両者を会わせ導く事で、勇介が世界の神々ゼラトウスから与えられた全ての能力が完全開化に導かれる事になる。
また、世界の神々ゼラトウスから与えられた勇介の役割を果たす為には、
多くの能力者との出会いと導きと今後の先にある次元の違う仮想空間の幻想世界の出来事に共に向かい合う歩みが必要だった。

真理は勇介によって美咲の感情と予兆の能力を受け入れ、未知で新たな運命を辿り歩き始めていた。
しかし、美咲の能力と感情、怒り、憎悪、復讐、苦しみ、悲しみ、喜びの明暗、自分に正直に生きているが、美咲にとって感情と予兆の能力の苦しみと復讐は正義という思考だった。
真理が持つ事が出来た6つの感情と6つの能力は「平和」を望んでいたが、この時の美咲には、まだ勇介の導きはなく大結界の絶対空間の中で眠り目覚めの繰り返しで、真理と同じ6つの感情と6つの能力はなかった。
美咲の持つ3つの感情と3つの能力は「破滅」を望み拘りがあったのかもしれない。

美咲を守り導く為には正直な感情で同じように拘る事で、勇介は美咲の感情と能力と破滅の望みを受け入れ受け止める事が必須だった。
しかし、美咲の感情と予兆の能力は勇介が創り出した大結界の絶対世界に「ヒビ」を出し、聖域外の場所で自然の天候を操れるような強大な能力で、勇介一人だけで運命を導く事は出来ないようになっていた。
大結界の絶対世界で美咲を守る8人の結界師は限界に近づいていた。

病院での美咲は特別な部屋にいる10畳程の広い部屋で大結界の絶対世界にいるが、美咲が目覚めたり眠ったりする事で「ひび」が入るようになる。
この「ヒビ」は悪魔ゼブロス・地獄バルザ・死神デッドが関わっている可能性は否定は出来ず、この大結界の絶対空間での出来事も明らかにする必要があった。
悪魔ゼブロス・地獄バルザ・死神デッドによる魔性世界の魔物の呪いと邪悪邪念な邪気を受け止めてしまう可能性も視野に置き、神父の勇介からの連絡で病院ではフリーランスの精神科医コナン・グレードと看護師資格を持ち特殊な心理学に関わってきたセラピストは示唆していた。

過去の真理と美咲の周囲で起きた全ての未解決事件の現実の世界の真実と次元の違う仮想空間の幻想世界での真実を明らかにしなければならなかった。

5人の精神科医の失踪か自殺か事件か、先入観を持つ警察官の運命は世界の神々ゼラトウスによって導かれた事で真理と美咲とは関わりは薄い。
しかし、父母と銀行員の山口四郎の未解決事件は真理と美咲に関わりは強い感情として持っていた。
それは何故か、美咲が描いていた絵画を見れば理解できると、心の神ゼウスは勇介の心へ伝えた為、これから出会う人達と過去の未解決事件の真相を探る事になる。

勇介と真理は、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来しながら夢の中で、世界の神々ゼラトウスの伝令によって導かれていた。
夢の中での記憶は勇介にはあるが真理には脳裏には薄っすらとあるが気づいてはいない、真理は美咲と会う事で夢の中の記憶に気付いていく。
そして、真理と美咲の感情と予兆の能力が全て持ち合わせる事で予兆から前兆の能力となる。

「時の煌子よ、真理に美咲を合わせる前に、すべき事をせよ」
世界の神々ゼラトウスの伝令が、勇介の脳裏を透り過ぎ、次元の違う仮想空間の幻想世界から現実の世界へ戻る。

勇介と真理は、教会で誓いと祈りをした後で、以前に真理と美咲が暮らしていた場所へ向かい辿り着くと農園跡地は腰くらいまでの高い雑草が生えていた。その中には真理と美咲が両親と生活をしていた建物、大型小型の重機や車を入れる大きな建物、花畑を作る為の様々工具を置く建物があり、工具を置く建物だけが斜めに傾き崩れかけていた。
傾いた建物を観た真理は、何かを考えながら見つめ、勇介は真理に何かが見え始めていたのかもしれないと思った。

「真理さん、どうしました、何か見えるのですか?」
「いいえ、でも何かを感じてくるのです、あの建物は父母には大切なものが」
「大切なものとは、何ですか?」
ただの建物だが勇介は、真理に声をかけながら導きを始めていた。

「仕事が終わると父母は工具はいつも綺麗にして大切に置いていたんです」
「工具が大切なものなのですか」
「いいえ、良く解かりません、ぼんやりとした記憶にあるんです」
「その記憶は、感情ですか、それとも現実なものですか」
勇介は現実の出来事か次元の仮想空間の幻想世界の出来事か試していた。
「幼い時でしたから、ただ私も美咲も建物の中にいて笑い声がしていたような気がします」
現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来していた真理だと、勇介は思い確信に至る。
勇介と真理は、まず建物に入る事無く、この時はただ見てまわっただけだった。

「神父さん、気になる事があるのですが」
「気になる事とは?」
「工具を置いていた建物を見ていると何かに呼ばれている感じなんです」
「呼ばれている感じとは何ですか?」
「ガラスで作られたハウスの中で遊んでいるという感覚です」
勇介は真理の表情をみると真理の笑みが合り何かに導かれていると感じ取った。
「その場所は何処にあるのですか?」
「樹木が大きくなり過ぎて今は見えないです、地下植えの農園の先にあります」
「では、僕も一緒に行ってもいいですか?」
「もちろんです、神父さん」
「あの、お願いがあるのですが、神父さんではなく、互いに名前の方が良いのかも」
勇介の言葉で、真理は少し照れながら地面を見つめて無言になった。
「真理の現実の世界は変化している」
この時、勇介は真理の現実の世界で真理の幻想世界の真実を見ているようだった。
「では、勇介さん一緒にどうぞ」
真理の父親が作った木造の椅子に座って、真理と勇介は会話を交わす。

会話が終わり硬化ガラスハウスの方に向かうと左右にはハーブと菜の花があり、まるで勇介と真理を導くかのように歩道の様なものが出来ていた。
歩道を歩いて行くとサラサラとした海の砂浜の砂のように「キュキュ、キュキュ」という足音が鳴り後ろを振り向くと足跡が残る。
まるで過去を残していくようだと勇介と真理は感じながら歩いていく。
大きな硬化ガラスハウスは2軒あり、1軒目の扉を開けるとハーブの菜園でハーブガーデンのように作られハーブの香りが溢れるほどに管理されていた。
真理は幼き頃に見ていた光景と変わりはなかったが、2軒目の扉をかけると綺麗に輝く「白いチューリップ」が一面に咲いていた。

「誰が、この花畑を管理してるのか、真理さんは知ってますか?」
勇介は硬化ガラスからの日差しの眩しさ、ここは天国ヘブンの幻想世界かと思い自分の眼を疑いながら真理に声をかける。

硬化ガラスハウスの中で、その花畑を目の前にする真理は感情的な表情を変えず自分の意志でなく心の神ゼウスによって誘導され涙を流し始める。
涙を流す真理に勇介は叔父夫婦が管理してるのかと尋ねるが、真理は首を横にふり違うという事を表現した。
「真理さん何か知っているのですか、何かを感じているのですか?」
勇介は表情を変えず涙する姿の真理に声をかける。

白いチューリップの花畑とハーブの花と畑があり、眩しさを感じる様に綺麗に咲いていた。
「なぜ、何故なの?ここには赤いチューリップの花のはずだったのに」
真理の感情と予兆の能力は何かを感じ何かを示唆していた。
「ハウスの中では殆ど赤いチューリップが一面に咲き乱れ、所々でハーブの畑だけだったのに」
真理は勇介に以前に咲いていたのは赤いチューリップの花畑とハーブの花と畑であった事を話をしていた。
そんな時だった。
「赤いチューリップですか?始めまして山本といいます」
勇介は涙を流す真理に確認していると、硬化ガラスハウスの中に足音はなく静かに入ってきた山本刑事と他6人の刑事を連れて警察手帳を見せる。
「良く管理されていますな、事件当日は荒れ果てていたのに、どなたかが管理をしているんでしょうな」
山本刑事は白いチューリップが良く管理され日差しの眩しさの中、綺麗に咲いている事を気にかけていた。

過去には硬化ガラスハウスの中、ここで殺人事件があった時は真っ赤なチューリップであった事を勇介と真理は山本刑事の話しを聞く。
真理は、母高子の面影を頭で思い描き、真っ赤なチューリップとは「血液」まさか失踪している母の犯行の可能性は?と思った。
勇介は、チューリップは球根を変えなければ、赤から白には変わらないはずだ、次元の違う仮想空間の幻想世界の中での現象だったのかと思った。
いったい誰が管理してるのだろうか。
真理でもない、叔父夫婦か、それとも真理と美咲の母高子なのか、母親は生きているのか。

叔父夫婦に携帯で連絡をとり、硬化ガラスの中のチューリップの管理してるかどうかと確認したが、管理はしていないとの事であり驚いていた。
叔父は、今では誰も農園跡地へは近づく事もないはずであると、勇介に話した。
「いったい誰だ、誰がこの花畑を管理してるのだろうか」
心の中で勇介は思い始めると、身体が徐々に体の重圧感を感じながら脳内に想像した映像が流れた。
映像だけで音声はなく、ただ真理と同じ様に自分の意志ではなく涙が自然と流れてしまう。
この時、勇介は真理の予兆の能力に接触し真理との共感、勇介と真理の心の神ゼウスから導きかれていた。

それだけではない、聖霊の能力・妖精の能力・天使の能力・女神の聖母マリアの能力が与えられた後、真理の心の神ゼウスによって植え付けられ「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が真理の心に与えられた真実を知ると同時に世界の神々ゼラトウスからの勇介への導きでもあった。

真理は初めての感覚で、頭痛や嘔気嘔吐、口渇、立ちくらみ、耳鳴り、幻聴、体の痺れ、体の痛み、無気力、脳圧迫感などの症状があり苦しむ姿であった。
しかし、この症状は過去には先入観を持つ人間にあったのだが、真理にとっては先入観ではなく次元の違う仮想空間の幻想世界の中での出来事だった。
美咲と再会をする前に与えられたもの、人間の苦しみを知る事で次元の違う仮想空間の幻想世界がある事を「信仰心」で信じるよう導かれたのだ。
この導きがなければ、美咲に会って真理が美咲の予兆の能力「破滅」という心を癒し慰める事は出来ない、真理の心の神ゼウスが美咲の心の神ゼウスと交信する事や強く繋がる事は出来ない、大結界の絶対世界の中にいる美咲に悪魔ゼブロスの指令によって死神デッドは、美咲の予兆能力「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」を利用し、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界全てを悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドの暗黒と炎と闇の世界に誘導し暗黒世界を求めていた為だった。
しかし悪魔ゼブロスの指令は、勇介は悟られないようにしながら自分が持つ全ての能力によって知られていた。

真理は勇介の両腕で抱えられ、山本刑事達と7人にも同じような感覚があり片腕を肩にかけながら、山本刑事達と7人共に教会へ戻った。
山本刑事達にも真理と同じように、刑事7人も世界の神々ゼラトウスに次元の違う仮想空間の幻想世界を一時的に感じるように導かれ、この先の未来の現実の世界と未来の次元の違う仮想空間の幻想世界には、勇介の祈祷師(エクソシスト)能力に従者ビショップ(シャーマン)として、真理と美咲と共に現実の世界とを行き来する事になる。

教会の中へ入ると徐々に体全体に力が戻り、真理や刑事達の身体も軽くなった。

真理は気を失ったのは人間の苦痛をあびる事によりショック状態を起こし予兆能力が人体から離れそうになっていた。
世界の神々ゼラトウスと心の神ゼウスによって予兆能力を人体から離脱しない様に、女神の聖母マリアの能力を使い真理の心の中でも離れない様に元の状態に戻していた。

真理は目覚めると何事もなかったように、山本刑事達7人に1杯の水をさしだした。
「ありがとう、真理さん、真理さんは大丈夫ですか」
山本刑事達7人は、その水を一気に飲み真理に声をかける。
「どういうことですか?私は大丈夫ですよ」
「え、覚えてないのですか?」
山本刑事は体調を崩した真理に声をかける。
「刑事さん、真理さんは大丈夫ですよ、ただ失神しただけですから」
勇介は山本刑事に真理の代わりに声をかけるが、7人の刑事達は不思議な表情を見せた。
「ところで、今度は何か、過去の事件の進展があったのですか?」
勇介は、山本刑事に聞いた。

山本刑事は捜査がまったく進展しないので、もう一度、現場100回見てまわる。
事件に関係深い場所や人物にあって話を聞いてまわっているとの事であった。

勇介が電話連絡で、捜査のきっかけを作ってくれたと山本刑事は言っていた。
この時は農園跡地にもあるチューリップを見ながらも、農園や畑の事等には触れる事はなかった。
山本刑事達は捜査をして何かを知っているかのようだった、そして、電話で話していた事をもう一度、話して欲しいというのだ。
勇介は、真理と美咲の能力以外の事を、電話で話した事を繰り返し話をする。
「どうしても、私が気になるのは、真理さんや美咲さんのお母さんの事なんです、探し出す事は出来ませんか?」
勇介が話していた事を真理は気にしていた。
真理は、静かに教会の椅子に座り、決して刑事達の顔を見る事はなかった。
幼き頃の美咲と同じだと思い勇介が、真理の盾となっていた。
山本刑事は話が終わると、もう一つだけ聞きたい事があるのですが、いいですかと勇介に聞いた。
「チューリップは球根を変えなければ、あれほど白く輝くようには咲かないのでは?」
「事件があったから、誰かが、白いチューリップにしたのかもしれませんね」
勇介は山本刑事の質問を気になってはいたが、笑みを見せながら軽く答えた。
勇介と山本刑事は、同じ感情や思いを共有し持ったのは、世界の神々ゼラトウスからの導きだったのかもしれない。

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