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チューリップス・シスター第17話

2016-09-24 17:39:08 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第17話 真理の苦しみ

神父の遺言は神ゼウスと神イエスの伝令であり祈り続ける神父を動かし、トランシルバニアにいる甥に遺言の手紙を送る事、そして日本へ戻るよう伝えていた。
神父の心の中にいる者とは15歳で神と聖霊や女神からの洗礼を受け若年でありながら18歳で神父となり、甥は持っている神父以上の能力がある事によって世界の神々ゼラトウスと神ゼウスと神イエス、聖霊や天使、女神や聖母マリアから神父として選ばれた人物である。
神父となった21歳の甥は、18歳から日本を離れた場所にいた。
迷信と仮説だらけの奇妙で不思議な出来事が多い地域をまわり、世界中を見て周り多くの人々を助けながら多くの様々な能力を高めていた。
歴史上でも迷信や伝説があるガンダーラ、インチベット、トランシルバニア、エルサイム、バチカン、メキシコ、グアテマラ、ベリーズ、インディアナ等を行き来していた人物だった。

新たな神父の勇介は、世界の神々ゼラトウス、神ゼウスや神イエスの伝道師、祈祷師(エクソシスト)魔術師(シャーマン)結界師、錬金術師、予知能力、透視能力、離脱解離能力、転移能力、真理と美咲と同じ明暗と陰陽の感情と能力、神父やフリーランスの精神科医のコナン・グレードの霊能力等も全て持ち合わせていた。
世界の神々ゼラトウスは、心の神ゼウスと心の神イエス、聖霊ヘルプ、天使ピクロス、妖精ハルフ、天国ヘブンの世界、悪魔ゼブロス、死神デッド、地獄バルザの世界創り出していた。
聖霊ヘルプは、天使ピクロスと妖精ハルフの天国ヘブンの世界か、悪魔ゼブロスと死神デッドの地獄バルザの世界か、現実には見えない次元の違う仮想的空間の幻想世界の神々のゼラトウスのいるアースガルズの7つの世界か、9つの世界のどれかを選択する役割があった。

世界の神々のゼラトウスによって様々な人類へ運命の指令を出すのが役割であり、勇介は世界の神々ゼラトウスの指令を受け止めると伝道師として選別された者達に運命を与えていく役割があった。
しかしその役割を果たす為には、真理の3つ感情や3つ能力と美咲の3つ感情や3つ能力が必要であり、双子としての予兆の能力が完全に繋がり重ね合わさる事が必要であり、真理と美咲が6つの感情と6つの能力を共有し能力を使い分けられる力を持たなければならなかった。

ゼラトウスは能力を与える事も出来たはずだが、不完全な予兆だけの感情と能力になってしまう為、予兆から前兆そして能力の完全な開化をさせる為には、真理と美咲が自ら気付かなければならなかった。
そして、真理と美咲が気付いた時、勇介の持つ能力が前兆から真理と美咲が持つべき能力を運命として開化していく事になる。

真理は現実の世界で、試練と苦難を乗り越えなければ、勇介の能力は発揮されない可能性は高かった。
時の流れによる運命的な真理と美咲の繋がりは、まだ水平線のある海の自由な真理と森の中の湖で孤独な美咲は地下にある水脈で繋がり、壁画と彫刻されたフェニックスの自由と平等と平和への繋がりは、まだ先の話になる。

現実の世界にいる真理の迷いは最小限に抑えられているが「覚悟」と「運命」いうものが理解できず苦しみの姿を鏡を見ながら自らの答えを探し始める。
当初の真理にとっては鏡に映し出される光景や自分自身を知る事と自分自身を観る事が出来なかった。

勇介は結界の世界にいる美咲と現実の世界にいる真理を繋がらせなければならないが、セラピストの従者と同じように真理に寄り添いながらフリーランスの精神科医コナン・グレードの霊能力と共に静かに水面下で、世界の神々のゼラトウスと人間の心の神ゼウスと心の神イエスに伝令を常に受け止めさせながら導き方を考え動いていた。
そして閉ざされた心は徐々に自らが鏡を観る真理の心は開きつつあり、鏡に映る真理自身は現実には見えない次元の違う仮想空間の幻想世界にいる自分を見つめていた。

その姿を知った勇介達は世界の神々ゼラトウスからの伝令によって徐々に現実の世界で真理へ伝道師としての自分の導き方に気付いていく。

勇介の「苦しみの先に喜びがある」という言葉で、真理は涙が我慢できず涙を流す事しか出来なかった。
勇介は、真理の苦しみは罪悪感という感情から自分自身で作られ、美咲がその苦しみを強くしている事を感じでいた。
美咲は、美咲の持つ3つの感情と3つの能力の一つ「復讐」は「破滅」を望んでいた為、真理の苦しみを強くしているという自覚はなかった。
美咲の持つ感情と能力の中での感情と能力の「苦しみ」と「復讐」と「破滅」は、美咲にとっては正義だったからだ。
それだけに、真理は残酷な試練と苦難その「苦しみ」から解放される事が出来なかった。

大学病院の美咲だけの個室で勇介が結界を創り出し美咲を眠らせた事で、美咲からの感情や能力の転送はなくなり解放へと向かう。
勇介の導き方の1つだった。
しかし、真理自身の大学生としての環境や生活環境にも問題があり、解放される為に真理は祈りを捧げるが、その祈りは神のもとへは届く事はなかった。

真理は大学病院へ通学する、自宅の新たな広い部屋の中で更に美咲の孤独感や魔性世界の魔物や呪いの邪悪な邪気という外敵との戦い、美咲の能力に近づいていく。

この頃から真理は叔父夫婦から距離を置くようになり、神父の心の神の言霊は神ゼウスから勇介に受け継げられた。
大学への通学で真理の玄関口は診療所の待合室が玄関であった、待合室には幼き頃から患者さんに姿を見せて安堵感を与えていた。
叔父夫婦は育ての親、現実の自由な世界で全てを与えてくれた事を考えたが、新たな自分自身を見つめる為に玄関口は真理の部屋近くにある裏口となり、姿を見せない生活環境になる。
「もう大人になったのだから好きなように生きて行きなさい」と、叔父夫婦の言葉を思い出し後悔や罪悪感を持つ事はなく待合室で姿を見せる事はなくなった。

勇介は、真理は美咲にはない予兆の能力の為に、その苦しみがあると感じ見守る事だけが勇介が出来る事であった。
真理は、勇介との出会いによって、苦しむ自分を自覚をしていく。
美咲は正直に素直に生きているのに、真理は素直でもなく「小さな天使」なんかでもないと自分を責め続ける。
真理は、どうして、生まれてきたのか、自分への憎しみを持つようになっていく。
真理は3才の頃からの自分を憎んだ、そして、過去の美咲のように「破滅」や「死」を求めるようになっていく。

美咲の感情と予兆の能力は、母高子への思いからである事を知っていた。
「美咲と私は違う、けど美咲と私は同じ境遇は同じ」と真理は心の神の言霊の伝令によって思う。
「真理、死んでも美咲も一緒だから、怖くないよ」と、美咲の囁きがある。
美咲の声が毎日のように真理の夢の中で映像化された光景と共に聞こえてくる。

美咲が今どういう状況でいるのかを真理は夢見るようになっていくが、美咲の夢をなくす為に大学の講義やレポートに集中するようになる。
真理の提出するレポートは他の大学生とは違う、ただ書いているだけではなく現実の症例のようでもあった。
美咲は絵画で自分を表現し、真理は大学のレポートで自分を表現していく。
レポート提出後、真理は大学の教授に呼ばれるようになり、レポート内容について講師の准教授は疑問を持つようになり、その疑問を真理に聞いていく。
しかし、真理は何も話す事はなかった、過去の出来事に拘る美咲のようになっていく、そして真理の心の奥底にある予兆の能力が目覚めはじめていた。

美咲の囁き声は大学の講義中にも真理の耳に入ってくる、真理は両手で耳を塞ぐが、美咲の囁き声は消える事はなかった。
大学内外、何処にいても消えない美咲の声が真理を苦しめ大学の屋上へ誘導する。
この頃、美咲の部屋にある結界にヒビが出るようになり、時々目覚める美咲は「死」を求めて病院の屋上へ行く事が多くなり、セラピストは美咲に常に寄り添うだけでなく付き添う事になる。
真理と美咲が強く共鳴を始めた時でもあった。
美咲の部屋は10畳程の広さで結界空間の限界を超え始め、病院の精神科では4畳半程の隔離室への移動を考えていた。

幼い頃の真理は、美咲の共鳴から逃れようと笑顔をふりまいていたのだ。
真理は成長すると共に、美咲との共鳴から逃れる事は出来なくなった。
本当の自分を知られないように生きている真理は、平常心を時々無くしていく自分を感じていた「罪悪感」「殺意」「死」が真理を追い詰め攻め立てるのである。
教会にいる神父の勇介は、真理と美咲の感情と能力を捉えていたが、勇介は神イエス神ゼウス聖母マリアに祈りを捧げる事はなかった。
もうすでに真理と美咲の心の中で予兆から前兆へと、真理と美咲にある能力が目覚め始め、勇介は祈りを捧げても無駄な事を感じていた。
そんな日々を送り、真理は笑顔を見失っていく、美咲のように物静かに空を見上げる事もなくなっていく。

真理は何度も教会へ足を運び、神イエスや聖母マリヤに向かって祈りを捧げるが、その祈りは神のもとへ届く事はない。
しかし、祈りを捧げる真理の心の中で囁く言葉があった、新たな目に見えない者達との出会いが始まった。

教会の左側の壁からでは「リース」右側の壁からでは「チャーズ」正面からは「フォメ・オ・スタンシス・アイリース・ア・ミーラ」時には「フォメ・オ・スタンシス・アイリース・ア・フォース」と囁かれる。
この囁きは真理と美咲や勇介以外には、感じる事も聞こえる事もない、しかしフリーランスの精神科医コナン・グレードは囁く声に気付いていたのかもしれない。
真理と美咲に関わる者達が、この先に降りかかる運命の前兆でもあったのかもしれない。

美咲と同じ感情と能力に気付いていく真理は苦しみに耐え乗り越え、幼き頃の診療所の待合室での過去を振り返ると真理の心の中では全く罪悪感はない。
待合室での過去は「小さな天使さん」と呼ばれ、患者さん達から可愛がられ笑顔が絶える事がない純粋で穏やかな真理であった。
真理の感情と能力は、美咲の感情と予兆の能力が重なりつつあり、真理が美咲の感情と予兆の能力を受け止めようとしていた時だった。

大学病院の医師達は信じられない出来事を見て、美咲の事は神父の勇介とフリーランスの精神科医コナン・グレード、看護師資格を持ち特殊な心理学を学んていたセラピストに任せていた。

神父の勇介は、美咲の病室の結界空間がどうなるのかと思い様子を見たいとコナン・グレードとセラピスト話すと、勇介の能力に気付いていたのか首を縦に振った。
美咲の隔離室への移動はしばらくの期間、様子を見る事になる、そして真理と美咲を導く為、勇介は2人の家族や周囲で過去の疑問に思う事の答えを探し始める。

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チューリップス・シスター第16話

2016-09-18 10:03:29 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第16話 真理の出会い人

先入観で診療する5人の精神科医達、先入観の視点から切り離す事が出来ない強引な捜査をした刑事達と制服の警察官、父直継の自殺や母高子の失踪、差別、誹謗中傷の罪を犯した人間達に罪の償いの為、美咲にとっての「復讐」という予兆の能力とは正義だった。
美咲の復讐という能力が不完全である事に気付いていたのは、神イエスや神ゼウスと聖霊や天使の他には、教会の神父とフリーランスの精神科医コナン・グレードだけだった。
セラピストは寄り添うだけだったが美咲にとってはビショップ理解してくれる従者として気付いていたのかもしれない。
しかし、日本にはいない神父の甥は、真理の心に世界の神々のゼラトウスと神イエスから認められた能力でイメージしたものを神イエスを透し伝令を出していた。
それは、美咲の能力に真理の能力を転送するよう伝えていた、何故か、この時に止められるのは真理の中で眠っている能力だけで双子ならではの能力だけだった。
しかし、誰も美咲の能力ならでの行動を止める事なく美咲を自由にしていた、真理が自分の予兆の能力に心の中で見つめ気付き、心の中で受け止め心の扉が開けるよう導いていたのだ。
この時の真理は自分の予兆の能力を受け止めようとはしない、自分自身と叔父夫婦だけを信じて素直に正直に生きられなかった。

神父の甥は真理に美咲と同じように何度も伝令していた。
しかし、まだ日本へ帰国してはいない神父の甥は真理と美咲と会う事がなく、遠く離れた外国の地から念じて転送する事しか出来なかった。
美咲の予兆の能力の段階は、真理よりも懸け離れていたので、美咲の3つのうち1つの能力の「復讐」だけにしか真理の予兆の能力の「慈悲」しか重ね合わせる事が出来なかった。
その為、大学病院周辺で、美咲の予兆の能力で暴風雨、竜巻、雷、地震、停電、そして2人の生命を奪ってしまった。

真理と出会い人とは、世界の神々ゼラトウスによって次元の違う夢のようで奇跡のような幻想の世界での出会いから始まる。

教会の中で一番前の席の椅子に座る真理は、眼をつぶり花々の香りを感じながら、誰かの足音はゆっくりと近づいて来る。
真理は、罪があるとは思う事が出来ず、大学病院内で2人の生命を奪ってしまった事で、神イエス、聖母マリアに許しを求めている時であった。
近づいてくる足音は、真理の後ろの方の席の椅子で止まり、後ろを振り向かず声が聞こえた。
「振り向かないで、叔父の神父はもう聖人として亡くなりました、これからは私がこの教会の神父になります」
この言霊のような音声を真理は言われるままに、前を向き目の前にある十字架を見つめていた。
「あなたは、誰ですか、神父さんなのですか」と、振り向かずに真理は言った。
「さあ、どうでしょう、真理さんなら眼をつぶり神に祈る事に集中すれば見えてくるものがあると思います」と、何かを試そうとする返事があった。

真理は、教会の中に響く言霊に導かれ試そうとする声に従い真理は過去を振り返ると教会の中の光景が一変した。

教会の中一面にはチューリップが咲き乱れる、雨上がりのダブルレインボー、太陽の光を浴びてホワイトレインボー、月光を浴びてルナレインボー、3つの建物が見える、幼き子供が2人真理と美咲がいる、チューリップ畑の中で2人遊んでいる、真理と美咲は父母と遊んでいる、真理と美咲の父の自殺か事件か警察は自殺と判断、母の不審な失踪は情報がないまま捜査の中止、先入観で診療した5人の精神科医の失踪は不審な行方不明、先入観で捜査をした私服の刑事達と制服の警察官の世捨て人として犯罪者の運命と未解決事件、真理と美咲の周辺での事件は全て未解決事件、大学病院で2人の生命を奪った罪悪感、棘のある茨の道を歩く真理自身、美咲と一緒にいる誕生日のケーキとロウソク、真理と美咲が笑顔で火を吹き消す、内科医の叔父と看護師の叔母からの愛情、この順番で真理は今まで生きてきた過去を映像として見ながら思い出すと、真理の哀れみ、楽しさ、喜びの感情が動き自然と涙がこぼれた。

世界の神々ゼラトウスの能力のある声の主は、真理が生きてきた過去からの経緯を思い出させていた。
真理は青空の海原で美咲は森の中の湖で地下にある水脈で繋がり、真理の新たな部屋の左右の壁画と美咲の絵画の保管庫の天井に彫刻されているフェニックスで繋がっているが、出会い人によって真理の能力と美咲の能力は強く繋がり重なっていく。
真理の能力の平和を求めるものと美咲の能力の破滅を求めるものが、重なり合う事でフェニックスによって自由と平等と平和への能力となっていくが、過去の生い立ちが真理と美咲の能力を邪魔される様になると、魔性の邪気を祓いながら倒していくのは出会い人である事を伝えた。

次に真理に自分の過去を振り返りさせ心の中から完全に罪悪感を消し、美咲の能力が求めるものを伝え、真理自身の能力の全てを受け止めさせる様に導いていく。

美咲の予兆の能力は自然の天候を操り、美咲の復讐は美咲とっては正義である。
大学病院では、強盗殺人での前科もあり罪のある2人の生命を奪い、その先は次元の違う炎が燃え上がる世界に送った。  
美咲の能力は怒り、憎悪、復讐、美咲の感情は苦しみ、悲しみ、喜びという明暗である。
美咲の明暗とは自分自身の心を開きはっきりさせる事である
真理の能力は憂い、歓喜、慈悲、真理の感情は哀れみ、楽しさ、喜びという陰陽である。
真理の陰陽は自分自身を心の中に閉じ込めてしまう事であった。

この出来事は映像化され、真理に見せていた光景である。
「これが美咲さんと真理さん貴女達の本当の過去の真実です」と、声の主は言った。
「私の生き方や感情と思いは迷い間違っていたのですか?」と、声の主に聞いた。
しかし、真理の言葉に返事はなかった。
それは、過去と現実の他には幾つもの次元の違う世界があるという真実を信じるさせる為、真理の運命が導かれている事に自ら気付かせる為に、声の主は答える事はなかった。
「真理さん、焦らずにゆっくりと考えてください、きっと気付けると思います」と、真理の脳裏をよぎり過ぎる声があった。
その声の導きで自ら真理は幻想の世界の光景を自分の心の中で再現していたようだ。

時計の秒針はゆっくりと動いていく、そして、教会の中にいる現実に見えたかの様だが、まだ次元の違う教会の中で夢か奇跡の幻想の世界にいた。

声の主は振り向くよう真理に伝えると、真理は声に従い振り向くと、そこには金の靴で金色のフードで殆ど顔が見えない全て金色の装いの姿の人物が立っていた。
「私は、美咲さんと会い伝令を話し、美咲さんの能力が動かないよう大結界をかけてきました」
「大結界とはなんですか」
「それは、8角形の仮想的な結界という空間で、美咲さんを含め9人の神のしもべによって美咲さんを守る空間です」
「美咲を守るって、美咲が含まれるのですか?」
「美咲さんは、中央にいて一時的に神のしもべとなり結界の中で今は眠りについています」
「あなたは、本当に神父なのですか?何故、全て金色なのですか?」
「今、真理さんが見ているのは次元の違う世界の私が見えているのです」
「次元の違う世界とは?」
「それは現実の世界に戻った後で話しましょう」
この会話で、止まっていた時計の針は現実に動き、現実の教会の中に戻る。

2人の運命に何かを導き働きかける新たな神父と出会う事で真理が祈りをやめ椅子に座った時だった、
隣の席にはフードつきの金色の柄のある白い装いで神父の姿の男性が座っていた。
「はじめまして真理さん」
「え?何が起きたのですか」
「真理さんと美咲さんの為に今、隣にいるんです、僕は神父ですよ」
「私が見ていたのは金だらけの姿でしたが」
「今は現実の世界です、全て金色に見えていたのは錬金術で、貧しい方々には生活の為に金を渡すのです」
「それはどういう事ですか?」
「幻想の世界を創り貧しい方々に金を渡し、その方々が現実の世界で金が与えられるという事です」
「私には良くわかりません」
「いいえ、真理さんは気付いているはずです、真理さんの持つ能力というものを」
真理は迷っていたが、神父との会話で真理は自分自身の予兆の能力を正直に話していく。
そして美咲との関わりや繋がりについても、また叔父夫婦に対しての思いも正直に話す。

「今気付いたのではなく過去から気付いていたのでしょう、罪悪感の苦しさに良く耐え乗り越えられましたね」
「はい、でも私はどうしたらいいのですか」
「能力を持っている自覚と覚悟を持って下さい、後は僕達が自然と共に導いていけるかもしれません」
真理は新たな神父との出会いによって罪悪感から解放され、以前にいた神父亡き後に甥が神父として教会を引き継いでいた。

神父の甥の彼の名前は「中村勇介」といった。
勇介は、ヨーロッパを中心に回っていたが、以前の神父から手紙と遺言の内容に従い、あとを引き継ぐ事になった。
以前に会っていた神父は体調が悪く、入院し治療を受けたが治療が及ばず他界された事を勇介は真理に伝えた。
勇介は、真理に以前いた神父の事を説明をする。
しかし、叔父の神父は病死ではあったが、真理と美咲の苦しみを最小限にするために「神」との契約をしていたことを話す事はしなかった。

「神との契約」とは出来る限り双子姉妹の苦しみを避ける為、祈りを捧げると共に神は神父の寿命を捧げる事を条件としたのだ。
神父の心の神の言霊は神イエスから神ゼウスに変わり寿命を長くし真理と美咲を守っていたが、新たな神父が日本に戻ると神との契約により神父の命は消された。

70才を過ぎていた神父は、残りの寿命を真理と美咲にかけた。
その頃の神父は、この世界ではない、別な世界で何かが起きる事を感じ取っていた。
その為に必要な能力は、真理と美咲に与えられている事を全て知っていたのだ。
そして、神父の甥がが今後の真理と美咲の運命に関わる事を感じ取っていた。
真理が、和服を着て教会に来ている姿には、勇介はふれず声をかけた。
勇介の声には特徴があり、話をする、その声には相手の心に響く、そして優しく包み込むような話し方であった。
真理は表情を変えない勇介の話しを聞いていると、心が癒される、そんな感じを受けていた。
勇介に真理は、罪の意識の話をして良いものか迷いながら立ち上がり去ろうとした時である。
「真理さんですね、僕達は美咲さんの事も知っています」と、再び勇介は真理に声をかけた。

そして、以前の神父からの遺言の話をはじめた。
「もし、双子の姉妹と出会う事があったら、苦しみから解き放ってあげて欲しい」という事だった。

他界された神父から、真理と美咲の事を手紙で知らされていたという。
真理は話したいと思っても、いつもの自分ではない感覚があり言葉が声が発声する事ができずにいた。
椅子に座り、真理は美咲の事を考えはじめる。
勇介は、真理と少し距離をおき、ただ立たずんでいた、真理が美咲のことを考えている事を勇介は感じ取っていた。
勇介は、以前の神父やコナン・グレードと同様の能力や世界の神々ゼラトウス等の多くの能力を持っていた。
「美咲さんは元気です、貴女を見ていると美咲さんの魂を感じます、陽の光を浴びて真理さんを見てる姿を感じます」
この出会いが真理と美咲の運命を変え、これから真理と美咲のこれからの行く末を勇介は導いていく事になる。
「苦しい時には素直に苦しみなさい、苦しみの先に喜びがあるはずですよ、必ず」
勇介は、真理に声をかけた。
真理は、まるで全てを知るかのように話をする勇介が、不思議であったが真理にとっては信じられる存在である事を気付き知った。
突然、勇介は真理と美咲の過去の事を話してもらいたいと声をかけた。
真理は、話す事を躊躇(ちゅうちょ)していたが、美咲が共鳴し真理に言葉を与え話しはじめた。
「真理さんは自分の言葉で話してはいませんね、美咲さんの言葉のように感じます」
勇介は、真理と美咲が共鳴するものとは、どういう能力の持ち主かを確認していた。
そして、真理と美咲の3つの感情と3つの能力が共鳴し重なり合った時でもある。
勇介は、真理や美咲のように共鳴する事は出来ないが、敏感に何かを感じる能力を持っていた。

この日から、勇介は不自然に思える事に疑問を持ち、この世の現実だけでなく真理と美咲の観る別の世界を感じながら疑問を一つ一つ解いていく。
真理の苦しむ姿を勇介は映像化して心の中に残している。
何故かその過去が勇介には真理と美咲の今後の導き方に必要だったのかもしれない。

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チューリップス・シスター第15話

2016-09-13 08:04:53 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第15話 真理の罪悪感

大学病院の精神科に入院している美咲は真理の夢の絵や自然の風景や花の絵を描きながら、予兆の能力と感情、怒り、憎悪、復讐で自然の天候を操り、聖域外の大学病院を中心に周辺地域で暴風雨、竜巻、雷、地震、停電を起こしていた。
そして、大学病院内で罪なき苦しみの中で2人の犠牲者を出してしまう。
真理の予兆の能力と感情は、憂い、歓喜、慈悲であったが、この時の真理は神イエスと聖霊や天使による導きに従う事はなく、心の迷いにより慈悲の能力だけを美咲の復讐という能力に重ね合わせる事しか出来ない状況であった。
救命病棟にいた手術後に酸素吸入をしている患者は窒息死で命を奪われ、人工呼吸器を使用していた患者は人工呼吸器のスイッチが入らず窒息死で命を奪われた事で、
美咲の予兆の能力に全ての感情を重ね合わせる事が出来ず、真理は心に初めての罪悪感という傷を負ってしまった。
真理よりも美咲の予兆の能力の開化の段階は進んでいたが、初めての罪悪感という心の傷は、神イエスと聖霊や天使による導き方が変わり、真理の予兆の能力の開化の段階を進めていく。

大学へ進み医学部を専攻し精神医療を学ぶ真理は、講義を受ける前から、講義の内容を知ってしまう。
試験問題も先に知ってしまい、レポートの提出も書く内容が、すでにまとまっていた。
この頃には、神イエスと聖霊や天使による導き方も変わりながら、真理の持つ予兆の能力は動きはじめていくが導きは棘(とげ)のある茨(いばら)の道を歩かせ苦難と試練であった。
真理の心の中での迷いと心の弱さから心に強さを持てるよう、美咲と同じように覚悟を持たせる為、あえて苦難と試練を与える事になった。

真理が入学した大学は、美咲が入院している大学病院付属の大学である。
真理と美咲は聖域外の少し離れた場所にいるが、真理は、教会を中心とした半径5キロ圏内の聖域にある叔父夫婦の家から通っていた。
毎日のように真理は夢をみるようになり、その夢は神イエスと聖霊や天使、美咲が夢を見させながら予兆の能力の開化の段階を美咲と同様の段階へと導く事になる。

しかし、苦難と試練を与えられた真理は、自分の予兆の能力を気付いていたが何も知らないふりをするのだ。
何も見えない知らないという感情を持つ真理には、神イエスと聖霊や天使から苦しむ思いが強く与えられていく。
真理は、その強くなる苦痛感に耐えながら、大学へ通いながら人生を送る。
この苦痛感は、真理に罪悪感を与えると共に、美咲にはない心の強さを与えていく、真理は知らないふりをするが自然と苦難と試練を乗り越えていくようになる。
その強さを持てば持つほど、神イエスと聖霊や天使による導き方は、更に真理に罪悪感が強く感じるようにさせる。
神イエスと聖霊や天使による導き方とは、過去をさかのぼり自殺や殺人事件があった事、容疑者になった事を思い出させる。
真理の心の中にある更なる罪悪感を持たせる事で、直接的な真理自身ではなく真理の心の中にある予兆の能力へと侵入し美咲と同じ予兆の能力の開化の段階になるよう導いていく。
双子で進化する能力を持つ真理と美咲の繋がるバランスを保つ為、バランスが保てなければ、更に生命や運命に関わらず犠牲者が増えていく可能性があった。
また真理と美咲の3つの予兆の能力と3つ感情が重なり合う事が出来れば、現実の世界と次元の違う非現実の世界で人類を良き方向へ人類を導く事が出来る可能性もあった。

真理が持つ3つの感情と3つの能力は「平和」を意味し望んでいたが、美咲の持つ3つの感情と3つの能力は「破滅」を意味し望んでいた。

美咲が聖域外の大学病院での犠牲者をつくってしまった出来事は、全ての責任は美咲が負う事になるはずだった。
しかし、真理は現実の世界で生きている事で自分を隠しながら美咲からのメッセージは真理の持つ予兆の全ての能力には届かず、真理はどんなに努力しても慈悲の能力を美咲の復讐の能力に重ねる事しか出来なかった。
現実だけの世界で大学の医学部へ通う事で責任感という感情を持つ事で、真理は自分の責任だと思ってしまう。
美咲の心の中にある世界は現実の世界と次元の違う世界があった、大学病院の精神科の部屋の中、次元の違う世界の中で美咲は能力を使っていた為、責任感という感情は全くない。

現実の世界にはいない心の中にある神イエスと聖霊や天使は、真理と美咲の予兆の能力を試しながら様子を見ていた。

大学病院内での犠牲者には訳ありで事件を犯した前科を持った人物であり、刑務所で出会い出所後、犠牲になった2人は強盗殺人の事件捜査で容疑者でもあった。
たまに病院へ来ては美咲に会いに来る警察官達が捜査していた事は、美咲は心の中にある感情の悲しみと復讐という予兆の能力を使い、強盗殺人事件の容疑者である事を知っていた。
しかし、真理にも次元の違う世界が心の中にあったが現実の世界だけを信じていた為、真理は犠牲者の2人が強盗殺人の容疑者である事を知る事はなく責任感から罪悪感を抱いてしまった。

真理が神イエスと聖霊や天使によって導かれている事は、様々な能力を開化した神イエスが認めた神父の甥が伝道師として受け止めていた。
神父の甥は心や体全体には神イエスと聖霊や天使が完全に宿り、伝道師となり他に多くの能力を持つようになると、神父の心の神の言霊には木霊のように伝令し、コナン・グレードの霊と接触できる霊能力へ伝令し、伝道師として真理の全てを伝えていた。
真理の罪悪感は海の渦のうねりに吸い込まれるように、心の中で黒い陰(いん)を作り出し苦しみ迷いながら幼き頃からの陽(よう)の笑顔が消えていく。
この頃の真理の哀れみや楽しさや喜びでの感情は陰陽(影と日向)を創り出し、自分自身の大切な感情を心の中の奥底に閉じ込めてしまう。
 
美咲の状態は感情や能力を一時的に落ち着かせ、真理の予兆の能力が美咲に近づくのを待つ事になる。

美咲の状態は一時的に落ち着くと、罪悪感から不眠状態が続いていたが布団に入る真理は寝つきが良くなり同じ夢を見る様になった。
真理は現実の世界に存在している、しかし真理は育ての親の叔父夫婦ではなく、美咲と影だけの別人の姿を夢なのか幻想なのかオーロラのベールに包まれている感覚があり、それは美咲からのメッセージか、それとも神イエス、それとも、いったい誰が?

真理と美咲は、聖人として認められ20才になり成人式を迎える事になるが、双子姉妹の成人式に出席する事が出来なかった。
美咲は、入院をしている為、成人式に出席をする事はないが、叔父夫婦からの贈り物とメッセージカードや修道院の施設の職員や子供達から花束が病院へ届けられた。

真理の成長と共に美咲の事を記憶から薄れ忘れかけていた叔父夫婦は神父の言葉に従い、叔父夫婦の姿は真理と同様に罪の意識を持つようになり教会で許しを求めていた。

真理は叔父夫婦が仕立ててくれた和服を着て成人式へ向かったのだが、素直で正直で優しい風に乗り入院している美咲の声が聞こえた。
「真理、おめでとう」
本来であれば、2人で成人になった喜びと成人式を迎えるはずだった。
美咲の囁く声を聞いた真理は、式場にはいかずに教会へ向かう。
真理の持つ罪悪感から救われたいという気持ちが教会へ足を向けたのだ。
真理は和服姿で駆け込んだ教会には、初めて教会に入ると以前の神父はいなかったが、教会の中ではローソクの灯火で輝いていた。
神父のいない教会で和服姿で膝をつき、神イエスキリストや聖母マリヤに罪の許しをもらいたくて、溢れる涙を抑えながら祈りを捧げ続ける。
真理は、美咲があのような状態におかれているのは自分のせいだと思っていたが、罪悪感を全く感じる事はなかった。
双子の姉妹の間には、心の奥深くにある信じられない能力で繋がっていたからかもしれない。

美咲は、真理に対して、憎しむ感情は持たず、苦難と試練の苦しみに耐え続ける姿に尊敬の気持ちを持っていた。
真理は、その苦しみに耐える事で、美咲にはない能力を与えられる事になるが、その能力は暖かく揺り篭の中で揺れている。
真理は、罪悪感ではなく苦難と試練で苦しみながら心の中で叫んでいた。
「これまでの生活が壊れていくのは、人として精神科医として、どうしてもできない」
3才の真理は、美咲から離れた事で導かれる運命が別れてしまった。
真理があの時、美咲から離れなければ同じ運命を辿ったはず。
美咲は、自分を正直に生きている姿を見せているが、真理にも同じものが見えているのに、見えないふりをして美咲のようになりたくなかった。
「真理も見えるでしょ」と、美咲に良く言われている。
真理は、不信な思いを人に気づかれたくなくて、何も見えないふりをしていた。
真理は自分のせいで、美咲に苦しい思いをさせてしまっているのだと思ってしまう。
真理は、両手を握りしめ胸に手を当て祈りを捧げると教会の中にチューリップがたくさん咲き誇り始め、そして何かに暖かく包まれるような感覚に陥った。
その感覚に陥った時、真理に見えるものは母のお腹の中にいた頃から現在までの人生が映し出された。
真理は、時間が止まったような、時間が流れるような感覚であった。
離れていた美咲の生活の状況や父の直継の姿、母の高子の姿が鮮明に映像化され脳裏に流れていく。
その映し出されるものによって、一時ではあるが、苦しみから解放された。
真理は、多くの苦しみを感じ耐える事で教会にいる間は、苦しみから解放されたのだと思った。
そして、新たな時間がまわりはじめる。
暖かく包み込まれた真理に、ある出会いがあった。
真理の後ろの教会の観音扉が静かに開いていく事に、暖かい輝く光りが拡がってきた。
その光りと共に、後ろからゆっくりと足音が近づいてきたのである。
「カツンッ、カツンッ、カツンッ、・・・」
ここで真理の夢の中の幻想の世界が終わり、目が覚めると真理の心の中の苦しみの罪悪感は消え、棘(とげ)のある茨(いばら)道も消えた。
「どうして眠れるの、いつも同じ夢ばかり」と、真理は思った。
「真理さん、いつの日か、会いましょう」という言霊が真理の脳裏を通り過ぎた。

夢を見続け罪悪感を真理から解き放ったのは、神イエス、聖霊、天使、女神、美咲、神父、フリーランスの精神科医ではなく、真理が今後に出会う多くの能力を持った相手だった。

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チューリップス・シスター第14話

2016-09-08 07:29:27 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第14話 美咲のメッセージ

美咲の絵画の保管庫の天井には角と天使の羽を持つフェニックスの2頭が彫刻され、物心がついた時期に真理の部屋では、真理自身が壁の上部にフェニックスの2頭を壁画に描いていた。
真理が描いたものは、保管庫の天井にあるフェニックス2頭の彫刻と模写したように同じ構図だったが、真理の部屋の中の壁画の左右に1頭ずつ描かれていた。
物心を持つ事によって、真理と美咲は細い糸位の地下の水脈で繋がっていた時期でもある。
当時に神父が、病院へ訪問すると真理は待合室で患者達と、絵本をもって笑顔で接していた為、真理に声をかける事はなかった。

真理の部屋は、以前の部屋ではなく新しく広い部屋となっていた為、看護師の叔母に会い、真理の部屋を観たいと伝え、新しい真理の部屋へと歩き向かう。
幼い頃は叔父夫婦と共に暮らしていたが、考える事、思う事、心の成長等、プライバシー面を叔父夫婦は考えリフォームをして改築と増築していた。
「とても広くて、きれいなりましたね」
「空いている敷地があってもったいないと言われた神父さんのおかげですよ、真理も大きくなりました」
「壁画はどうなりました?少し気になりましたので」
「実は以前と同じではなく全く違うんです、真理が初めて趣味でステンドグラスで絵を描いたんですよ」
神父は、新しい真理の部屋に入ると、正面にはガラス張りだが3面に別れ中央部は日当りの良い窓、左右には聖母マリアと神イエスがステンドグラスで作られ描かれていた。
「この正面左右のステンドグラスは真理さんが作ったのですか?」
「はい、神父さん、たまたまカルチャークラブで興味を持ったみたいです」
神父は新しい部屋の生活環境で、真理は成長を続けていると思う、そして入院している美咲の事を思い浮かべると、真理は何らかの美咲からのメッセージがあったのかと心で感じていた。
左右の壁には窓が2つずつ、壁の上方には2頭のフェニックスの絵が左右に1頭ずつあり、フェニックスに乗る女神の姿があり、美咲の保管部屋の天井にあるフェニックスと同じ表現の仕方で、まるで彫刻されたものを壁画で模写したようだと思った。
フェニックスは自由と平等と平和の象徴である。

ステンドグラスと新しい壁画を観ると、離れていても真理と美咲は水脈で繋がり、真理の能力と美咲の能力も徐々に繋がりつつあった。
「まだ予兆ではある能力だが、誰にも聞こえない真理と美咲は、鐘の音を鳴らし強い繋がりになろうとしているのかもしれない」
神父は心で思うと心の神の言霊は響き、神父の心に今後の真理と美咲の運命の様なものの光景が、また脳裏に薄っすらと浮かび上がる。

世捨て人になった元警察官達の犯した罪は未解決事件や先入観から誤認逮捕となるが、未解決事件や誤認逮捕は美咲だけの予兆の能力だけではなく神イエスと聖霊と天使が導き、死神が元警察官の心の中に宿るが、神父は他からの言霊や伝令による導きがあったのではないかと考えていた。
それは、ビショップ的なセラピストとの信頼関係とコナンの父母から与えられた霊能力が関わっているのか、真理の「慈悲」という感情でも導かれ、他には神父の甥の能力も働いていたのではないかとも考える。
現実の世界に元警察官達の生命と魂があるという神父の感覚、神父の心の神の言霊が感じるもの、世界にいるエクソシストやシャーマン、日本では陰陽師等あらゆる者達が真理と美咲に関与したのではないかと、神父は思えるようになった。
真理の心の中では真理は幸せに生きていると神父が思うように、現実の真理の心は動いてはいなかった。

真理の見る夢の絵を描きながら美咲は花の絵を描き、真理にメッセージを送っていた。
美咲の心の神の囁きは、真理の心にある本当の能力という扉を開かせようとする。
真理の「魂」は常に能力の扉を開く事を拒み続ける事で、その代わりに神イエスと聖霊や天使によって苦しい思いを与えられてしまう。
神イエスと聖霊や天使は、真理にも美咲と同じように予兆の能力の段階を同じようにする導きがあったが、その導きを真理は美咲と生活環境の違いによって神よりも自分を信じてしまった。
真理は、神イエスと聖霊や天使からの導きに気付いてはいたが、叔父夫婦との生活を考えると心の中で葛藤がはじまる。

美咲は、絵を描くが、真理に夢をみさせているのは美咲であった。
美咲は、「神イエスと聖霊や天使からの声」を聞き、囁いている、そして、真理に何度もメッセージを送り続けていた。
真理が神イエスと聖霊や天使による苦しい思いからの解放の為に、美咲は自分自身で入院する事を選んだ要因の1つだった。
聖域を離れた場所の病院では美咲は自分自身の予兆がどれだけの能力かを試したい思いに、真理よりも先に自分自身の予兆の能力に気付いていた。
美咲は自分自身の心にある隠された感情である怒り、憎悪、復讐の能力で、聖域外の大学病院で自然の天候を操りながら暴風雨、雷、竜巻、地震、停電を起こしていた。
真理の心の中にある本当にある能力で、美咲との共通する能力を発揮できるか、美咲自身では3つの感情でしか試す事は出来なかった。

真理の精神症状と予兆の能力が限界に達すると、美咲は囁きをやめる。
美咲の心の囁きに耐えられる真理に戻ると、囁きをはじめる繰り返しだった。
幼き頃から自分の予兆の能力を隠し生きていた真理は、美咲の生き方を否定する気持ちを抱き思う事もあった。
そうしなければ今の自分を否定する事だという思い、美咲は妹だと思いながらも真理は、どちらを選択するか迷っていた時期だった。
しかし美咲は神イエスと聖霊や天使による導きに従い、真理に自分の能力を早く気付けるよう、真理の心の中にある「時間の扉」という予兆の能力が発揮できるように導いていた。
真理の「時間の扉」を開く事で、真理と美咲の心を強く結びつけるのだが、真理は気付いていても、気づく事が出来ない振りをしていた。
真理は現実の生活の中で、美咲への診療が出来るのではないかという思いがあったからだった。
年月が過ぎて美咲と現実の世界で互いに寄り添って生きて行きたいという、真理と美咲のすれ違いの思いがあった。
真理の感情とは憂い、歓喜、慈悲であり、美咲とは全く反対の感情で一部の人物達にしか解からず、双子である事は誰もが知っている事である。

真理は、大学にいても何処にいても、苦しみから逃れる事は出来なかった。
真理は、もしかすると表向きでは「哀れみ、楽しさ、喜び」を表現しているが、影の部分では「怒り、苦痛、憎悪」を美咲よりも強く持っているのではないか。
神父の心の神の言霊は、神イエスからの伝令により真理と美咲の本当の姿を神父に教えていた。

美咲の能力とは怒り、憎悪、復讐、感情とは苦しみも悲しみも喜びでの明暗とは自分自身の心を開きはっきりさせる事である。
真理の能力とは憂い、歓喜、慈悲、感情とは哀れみや楽しさや喜びでの陰陽とは自分自身を心の中で閉じ込めてしまう事である。
真理と美咲の喜びという感情だけが共有され、それは幼き頃の年1回の誕生日を思い出させる。
真理だけにある心に1つの隠された怒り、苦痛、憎悪の感情は、美咲よりも強く抱いてしまっている事を神父は心の神の言霊の囁きによって感じとっていた。

この世でも次元の違う別の世界で真理と美咲が共に苦痛を味わっている中、現実の世界にいる精神科医や臨床心理士は、美咲の気持ちは落ち着いてきていると考え判断をし、フリーランスの精神科医に任せる事になった。
その判断を警察官に伝えた為、美咲のもとへ警察官は足を運んでいた。
「私に任せてくれるなら、警察官には何も言わず、美咲さんの花の絵だけを見せて下さい」
大学病院の精神科医は、コナン・グレードから言われたとおりに、夢の絵を警察官に見せる事はせず花の絵だけを見せるだけだった。
コナン・グレードが花の絵だけを見せるだけと伝えたのは、その美咲の絵が捜査の終わりを物語り、捜査する事をやめさせる手段であった。

警察官達は先入観からの捜査ではなく、真実を明らかにする事だけが目的だった。
「神と聖霊の元に導かれているのでしょう」と、神父は話す。
「精神的には治療をする必要ありません、安静にし休息を取り見守る事が必要です」と、コナン・グレードは話す。
「さぁ、どうでしょう、私は治療は出来ません、ただ寄り添い不安を取り除くだけです」と、セラピストは言うだけである。
神父とフリーランスの精神科医やセラピストは、いつも同じ言葉で話をし、詳しい情報を得る事が出来ず、幾度となく警察官は様子を見るだけで真実を知る事はなかった。
たとえ真実を伝えたとしても、警察官達は信じる事は出来ないだろうというのが3人の考えや思いである。

あの農園跡地に咲いていた花ばかりを描き続ける理由は、真理が新たな彼との出会いによって知る事になる。
心の中で苦しみと葛藤をする真理は、病院へ行くが玄関前で帰っていき、美咲に合う必要がなかった。
真理は美咲の全てを感じ取っていたからこそ、病室に行く事もなく美咲の部屋の窓を外から見るだけで良かった。
大学病院の玄関前に行くだけで強い感情を抱く美咲の気持ちと描いてるものが何を指しているかを理解し、真理は本当の自分自身を知る事になる。
警察官は美咲に注目していた為、大学生の真理に会う事はなかった、真実を知ったとしても理解する事は出来ない、聴取し調書の記録を書いても消えてしまう。

真理は、修道院の施設に入っていた美咲の心の奥深くにある全ての予兆の能力と感情を理解し知っていた。
描き続けている絵は、全てメッセージである事も知っていた。
美咲の苦しみも、悲しみも、喜びも、怒り、憎悪、復讐の感情を全て真理の記憶に残されている。
しかし、美咲は怒り、憎悪、復讐の感情だけで自分自身を表現していた。
真理の予兆の能力は、美咲に復讐の感情へ慈悲の感情を重ねる事が精一杯だった。
この時の真理は、神イエスと聖霊や天使による導きに従う事はなかった為、自分の持つ能力のコントロールが出来ずにいた。
そして、大学病院内で罪なき苦しみの中で2人の犠牲者を出してしまう。
救命病棟にいた術後に酸素吸入をしている患者は窒息死、人工呼吸器を使用していた患者は人工呼吸器のスイッチが入らず窒息死で命を奪われた事で心に罪悪感という傷を負ってしまう。

入院するタイミングは偶然でなく、必然的で入院の時を美咲は待っていた。
本当の真理は憎しみが強く、その美咲が抱く憎悪で苦しんでいた。
美咲は、すでに真理が精神科医になる事を知っていたようだ。

真理を精神科医に導いたのは、姿なき声として、美咲の囁きによるものであった。
それは、花の絵の中に描かれていた、あの一枚の後ろ姿の絵である。
2本の花、一人の後ろ姿の絵は、真理へのメッセージでもあった。
真理はその都度、美咲からメッセージを受取っていたが、迷いの中にいる真理は行動に移す事が出来ず誰にも話す事は出来なかった。
迷いの中いる真理を神父は待っていたが、真理は神父に会う事に不安と恐怖を感じていた、それは自分自身に気付いていても真実を言葉で言われたくはなかったようだ。

「今の生活を壊されたくはない、私には将来があるから、その時がきたら、美咲に会いに行くね、ごめんね」
「真理、いつまでも待ってるね、謝まる事はないからね」

これまでの真理と美咲の関係、能力を、もし伝えたとしても誰も信じてもらえる事はないだろう。
真理は、早く精神科医にならなければならないと思っていた。
美咲を治療ができる、それだけではなく、真理は自分の持つ能力を隠し、現実的に精神科医として生きられると考えていた。
真理は美咲のように、この時は素直で正直に生きる事が出来なかった。

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チューリップス・シスター第13話

2016-09-03 08:15:00 | 小説:チューリップス-シスター
チューリップス・シスター第13話 事件捜査の迷走

当時、美咲が大学病院へ入院した事は、誰も真理には知らせる事はなかった。
叔父夫婦は真理に知られると真理の生活観や価値観など人生のあり方が変わってしまうと考えていた。
神父は、伝える必要はないと考えていた、何故かと言えば真理は海で真理は湖、海と湖は地下の水脈で繋がるのと同じで真理と美咲は繋がっていると考え、真理は自らの能力で美咲が入院している事を知るだろうと思っていた。
セラピストは、美咲の事だけを考えていた。
フリーランスの精神科医は、ある能力の持つ人物であり、聞く事だけで人に話をする人物ではなかった。
この人物は美咲だけではなく施設にいる子供達からも信頼のおける人物で名前はコナン・グレード、子供達からはコナンと呼ばれていた。

アメリカにいたインディアン民族の最後の男性は日本で日本女性と子供を授かったが、婚姻届を出す事はなく内縁関係であり、2人の間で産まれた子供がコナン・グレードである。
日本女性には特別な能力があり、インディアン民族の最後の男性を日本に導いていたようだ。
コナン・グレードには、日本女性の能力とインディアン民族の男性の霊能力が備わっていた。
彼の父母は、アメリカにインディアンの末裔がいる事、そしてカード・トランプから差別を受けている事を知り、インディアンの末裔を守る為に戦いの中で死んだ。
そして、彼は、アメリカではなくイギリスの大学で学び精神科医となり、大学付属病院で勤務していたのは半年、その後はコナン・グレードは自分自身の能力を日本人の母の最後の手紙で知った。
個人的な関係で精神治療が可能である事に気付き、病院の精神治療を受けたくないという富裕層の患者を診療するフリーランスの精神科医となっていた。
コナンが精神治療をしていた患者の中には、真理や美咲のような能力を持つ患者もいた。
そして稀にある特異的な能力を持つ多くの患者を専門の精神科医として、世界中を回りながら診療した体験があり、日本で神父と出会っていた。

美咲の絵画の保管庫の天井には角と天使の羽を持つフェニックスの2頭が彫刻されていた。
飛ぶ事が出来ない伝説の女神を乗せてフェニックスは空を自由に飛びまわるような彫刻だった。
彫刻を施したのは、この頃には誰なのかはわからなかった。
美咲の絵画の保管庫の壁から保管棚は離されていて、全ての壁の彫刻が観れる様になっていた。
神父とセラピストだけが扉を開け観る事が出来る保管庫であったが、特異的な能力を持つ事がわかり、フリーランスの精神科医で霊能力を持つコナン・グレードにも観てもらう事になる。

刑事や警察官は、家宅捜査の令状を見せ、保管庫へも土足で一方的に強引に先入観で踏み入れた。
神父とセラピストとコナンは、美咲の真実を伝える事はなく、令状もあり刑事や警察官の思うとおりに黙って従うしかなかった。
保管庫は美咲にとっては聖域の場所であった、その為、入院している美咲は離れた場所で刑事や警察官の行動や考えている事を眼をつぶり黙り、目を開けると怒り憎悪復讐の感情で刑事や警察官達の姿を絵画に残す。

唯一、1年に1回の誕生日に、美咲がいない事を聞く事もなかった。
警察は、美咲の様子を伺う様に、週に1回、病院へ足を運んでいた。
美咲の絵は、精神心理学によって分析をされていたが、どうしても、答えは出てこない。
心理学者や分析官は、様々な症例や事例を調べてみるが、どの症例や事例にも当てはめて考える事が出来なかった。
警察は、過去の美咲を見た精神科医にも先入観で強引な事情聴取をおこなっていた。
精神科医は、過去の美咲の事や、美咲と会った時の出来事を話していた。

「目の瞳に引き込まれる感じ?馬鹿な、そんな事があるわけはない」
「そうですよ、過去の調書の記録も本当かどうか不明ですから」
「そうだ、その通りだ、丸裸にして真実を突き止めよう、必ず、犯人はいるはずだ」

刑事や警察官達は、精神科医の言葉を信じる事はなかったが、一応、事情聴取した事は調書には記載されていた。
捜査線上には、何人かの容疑者として浮かんでいた。
何度も調査をするが、決定的な裏ずける証拠すらなく、事情聴取では何度も同じ内容が話され何も出ては来ない。
警察が唯一、決定的な証拠は、ナイフについた幾つかの指紋だけであった。
その指紋でさえ、前科者リストの中には、一致するものはなかった。
美咲の描いた横たわる男の上に乗しかかり、ナイフで刺している人物の姿の影は誰なのか、男性か女性か。

この3年の間、何度も美咲のもとへ足を運ぶ刑事や警察官の強引な姿があった。
また、何度も叔父の診療所にも訪問し、先入観で強引な事情聴取をしていた。
叔父夫婦が、美咲が病院へ移ったのを真理に知らせたのは、事件から3年後であった。
真理は驚く事もなく冷静でまるで知っていたかのようだ、そして18歳になった真理は大学へ入学し医大生となった。
当時、15歳の時には、叔父を尊敬していて内科医になる事を目標としていたが、美咲が病院で治療を受けていると伝えられると精神科医を専攻した。
それは、美咲が求める事で真理に囁きながら精神科医になるよう導いていた。

叔父は、最初は反対したのだが、もしかしたら美咲を真理は自分で治療する事を考えての事かもしれないと思っていた。
「神の言葉において、この時間の扉を開けよ」と、神父の心の中に、目に見えない姿なき声が、囁き始めた。
神父は、教会で祈りを奉げ続けていた。

入院している美咲の症状は落ち着いているものの、以前同様、言葉で表現する事はなかった。
大学生の真理は、夢を見る事が多くなってきた、この夢は真理と美咲に変化をもたらし始める、この世のものとは思えないものである。
「神の言葉において、この時間の扉を開けよ」
この言葉によって、ある能力が真理と美咲の心の扉が開きはじめた。
真理のみる夢は「炎の夢」 「太陽の夢」 「水が流れる夢」
美咲は入院してからは農園に咲いている花の絵を描いていたが、真理が夢をみると、その絵を描くようになる。
真理の夢を描く美咲の絵は、精神科医や看護師に恐怖感や不快感を持たせ、その絵は動いているかのように見えた。
その絵を見つめていると、頭痛や吐き気、無気力といった症状を持たせるのだ。
病院内では、それらの絵は、美咲の病室の棚の引き出しの中ではなく、神父が預かり美咲の保管庫に置く。
真理と美咲は、どんなに離れていても同じ風景や人物を見る事が出来るようになり、真理は眠れぬ日々を過ごす。
その夢は、真理を苦しめるものとなっていた。
夢をみる真理と、夢を現実のものにする美咲であり、真理は幼き時から本当の自分を隠して生きていた。
その反対に、美咲は自分に正直に生きてきた、自分自身の感情のままに、怒り、憎悪、復讐の感情である。。
神イエスは、真理には、苦しみと苦痛を与え試練を乗り越えるよう導いていた。
美咲は、真理に素直で正直に生きられるよう、真理の心の中に囁き始めるが、真理は、美咲の囁きの意味がわからずにいた。
何度も何度も、美咲は真理に伝え続ける。
美咲は、花の絵を描きながら小さな声で囁いていたが、真理の心の中の夢が現実となる様、真理の中にある能力を与えはじめる。
真理は、その能力を持つ事を心の中で拒み続け苦しんでいたのだ。
この変化は、誰も気づく事はなく、真理と美咲が共有する能力がある事を、誰も知る事はなかった。
神イエスや聖母マリアに、神父の祈りは真理の苦しみを軽減するためのものであった。

真理と美咲の周辺にいる人達は、普通の生活を送り笑顔が絶えなかったが、刑事と警察官によって変わってしまうが病院にいる美咲はその光景を思い浮かべていた。

捜査の進展はなく捜査の方向性に間違いあり、八方塞がりとなっていた為、最初に戻る殺人事件の捜査となった。
美咲への気遣いはいらない事、決して関わってはならない事を伝えた約束は、私服の刑事達と制服の警察官達は考えた末、神父達との約束を放棄した。
私服の刑事達と制服の警察官達は、過去の奇妙で不思議な未解決事件があった事を知りながら、真理と美咲の容疑ははれたが、疑惑という先入観から離れる事が出来なかった。
「俺達は犠牲者になる事はない、疑惑がある限り、捜査は続けなければならない、真実を追求するのは俺達だ、過去の未解決事件も含めてだ」
真理と美咲の周辺で事件は起きていると疑い深く先入観のある刑事達と警察官達であった。

何度か約束をした事をもう一度考えてもらいたい思いを伝えたが無理だった為、今後この刑事達と警察官達が、どのようになるのか見極める事を考えていた。
神父の祈りは届く事はなく、フリーランスの精神科医が伝えた事への疑問もあり思いは届く事はなかった。
施設の外へ出る事のない美咲がどうして絵を描き続けるのか、1つの疑問があり警察の方では、フリーランスの精神科医ではなく日本で大学病院の専門の精神科医とも相談していた。
美咲の状態について相談を受けた専門の精神科医は警察へ美咲の入院治療の必要性を話し、措置入院をすすめたのだが、なかなか対応が出来ずにいた。
「少しだけいいです、協力してもらえませんか」
神父達に協力求める刑事達の中には数人の刑事や警察官はいた。
それは何故か、過去の未解決事件の調書を読んで、不審な死で自殺なのか殺人なのかと考えると不安感と恐怖感があった為である。
今後どうなるのか全く解らない事である為、良く考え相談をして神父とセラピストやフリーランスの精神科医は協力する事は出来ないと数人の刑事や警察官に話す。

「私の邪魔をしないで、悪の邪気は消えてしまえ!」病院に入院中の美咲の怒り・憎悪・復讐心から感情の囁きである。
美咲に声をかけた刑事達や警察官達は、美咲の心の囁きによって耳鳴りや頭痛、眩暈、立ちくらみ、頭への強い圧迫感を持つようになり説得は不可能となった。
それでも先入観から離れられない警察は、捜査の進展はなく捜査の方向性に間違いありと決めつけ八方塞がりとなっていた為、最初に戻り殺人事件の再捜査を開始する。
刑事達に異変はあるが、ただの体調不良と考える私服の刑事達と制服の警察官達であった。
神父や叔父夫婦、セラピスト、フリーランスの精神科医へ真理と美咲への疑惑を解く鍵を見つける事を互いに確認し合いをして、強引になっても事情聴取を取る事を決めた。
美咲からの信頼関係のあるセラピストとコナン・グレードは、疑惑という先入観から離れられない警察からの事情聴取は断っていた。

先入観のある警察官達は、強引でしつこく神父や叔父夫婦、美咲にも同じであり、過去の事件に関係する人物全て、真理や修道僧、施設の職員に事情聴取をする。
警察は、一時的なものではなく強引で執拗に、神父や叔父夫婦へ何度も同じ質問をし、過去の聴取内容を変え、現実的な内容にしようと事情聴取をしていたのかもしれない。
しかし、どんなに質問内容を変えても、過去当時の聴取内容は決して変わる事はなかった。

美咲の3つの感情は、警察官達に向けられる。
先入観を持つ警察官達らは、辞表を出すよう脳内で何かしらの音声誘導され、事件の記憶を消され、ホームレスの人生を歩む事になる。
ホームレスになったもと警察官は、常に罪悪感の中、耳鳴りと音声送信で苦しみながら生きていく運命となった。
過去のように現実の世界で全てを消された犠牲者を増やさない為にも、神父は心の中の神に祈り、コナン・グレードは願っていた事で、死や現実の世界から消える犠牲者はいなかった。
ただ、生きながら罪悪感に苦しみの中で生きていく運命にされたというのは報われず、日々何度も生と死を考え残酷な運命に違いない。
先入観から見る視点が変えられなかった警察官達らはホームレスになったが、世捨て人のようになりホームレス同士の交流はなくなり、孤独感にさいなまれ神イエスによって真理と美咲の父母と同じ苦しみを与えられ、棘のある茨(いばら)の道へと導かれたのだろう。
思い込みが激しく先入観を持たなければ、普通の人生を送り幸せな人生を送れたのかもしれない。
捜査の迷走は時が流れると未解決事件となった。

ホームレスになり世捨て人のようになった元警察官達は、他人と関わりを持つ事はない。
組織の中で人生を歩いたはずだが、孤独の中での人生を送る事になる。
美咲の3つの感情の予兆の能力で元警察官達は動かされていた。
怒り、憎悪、復讐の感情が元警察家の心の中に植えつけられ、警察官の正義ではなくそれぞれ一人で動き、強盗や強盗殺人を犯すよう導く事になる。
ホームレスは、公園や河川敷などで住まいを作り住みかになるが、世捨て人となると人間関係は全くなくなり、事件犯行後に住まいは常に違う場所へと移動し生きていく。
そして、世捨て人になった元警察官達の犯した事件は未解決事件や先入観から誤認逮捕となる。
未解決事件や誤認逮捕は美咲だけの予兆の能力だけではない、神イエスと聖霊と天使が導き、死神が元警察官の心の中に宿ってしまったのだ。
元警察官達の世捨て人達は罪の意識もなく強盗殺人を犯し事件は次々と起きる、そして未解決事件や誤認逮捕は増えていく。

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