壁屋の十勝情報

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建築現場 型枠脱型編

2006-04-26 21:32:56 | 住宅知識・仕事
 今日は私にとっては大事なニュースがありました。
 「耐震強度偽装問題」の渦中の人物が、逮捕というニュースです。
 私が、このようなブログを始めるきっかけとなった事件ですが、真相究明までには、まだまだ時間がかかりますし、これからの対応策も不十分のまま時間だけが過ぎています。

 なかば恒例となりつつある、「建築現場」シリーズですが、前回までは、コンクリート打設まで紹介しました。

 簡単に今までの紹介。

 【建築現場】 では、コンクリートを流し込む型枠作業状態を報告しました。「耐震偽装問題」においては、今一度読み直すと、鉄筋工事のことが抜けていたので、ちょっと説明不足ですが、この作業で構造が決まることを説明しました。

 【建築現場 コンクリート打設編】 では、作られた型枠にコンクリートを流し込む作業を紹介しました。当然、コンクリートの検査状況も報告。
 問題のないコンクリートとは、こんな感じのコンクリートであることを紹介しています。


 今回は、流し込んだコンクリートがちゃんと入っているか、一目で分かる作業。

「型枠脱型編」です。

 コンクリートが流し込まれた型枠を外すのが、メインですが、それ以上に重要なのは、「コンクリートがちゃんと入っているのか!!」ということ。。。


<型枠脱型状況>

 コンクリート壁が現れました。コンパネ型枠が外されると、コンクリートが入っているかどうか、すぐ分かります。。。。

 さて、現場を見廻り。。。。。。。。。。。。。。。

 ありました。。



 開口部のところに、「ジャンカー」を発見!!
 と言っても、問題がある部分ではありません。本当なら、コンクリートが入っていなければならないのですが、玄関の入り口部分の開口部なので、構造的には問題なし!!

 問題はなくても、補強の工事は行います。
 専門的なことは省きますが、コンクリートが入っていない部分は、コンクリートよりも強度のでる材料で補強工事をするのが一番の方法です。
 まあ、本当なら、ジャンカーを出したら駄目なんですが、人間がやる作業なので、「絶対」は無いです。その代わり、補強する方法もしっかりありますので、補強をします。



 型枠が外れると、こんな状態になります。
 廊下部分の写真ですので、開口部が良く分かると思いますが、しっかりとコンクリートが入っています。
 スリット、目地も分かると思います。


 ここまでが構造的な作業になり、これからは、仕上げ作業に入ってきます。
 仕上げ作業は、構造にお化粧をするようなものなので、紹介するかは検討させてください。


 現場での写真を投稿するのは、本当なら私の仕事ではありません。
 本当に公開しなければならないのは、施工業者であり、管理者であると思っています。
 そのような社会になってほしてものです。

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追伸
 今日はでした。。