アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

まだやりたいことが…、舟木一夫 in 京都南座。そして、諸々、追記…。

2023-06-11 | 世情もろもろ
 タイトルの南座theater concert(5/26~5/28)から、あっという間に二週間以上が過ぎた。その二週間の間に、舟木一夫のステージはタイプの違う『ふれんどコンサート』(大阪)と、久しぶりのconcert tour 2023のステージ(名古屋)が開催されたが、私は観ていないので、頭の中は、再度のブルースの占領が、京都以来続いている。
 やはり、ブルースは強い。いや、ブルースがずっと、脳内に残っているのは、それが「良い歌」だからだ。そして、そう思うことができるくらい、年齢を経た。若い年代だったら、舟木一夫が歌の合間のtalkで言ったように、
「ボーっと聴いていてください。ボーっと聴いて、ぐっすりお休みください」(笑)
の言葉に素直に(笑)従って、ぐっすり??(そんな失礼な事?!)。
 3月の新橋演舞場のtheater concert以来、ブルースが頭の中に、舟木一夫の声でず~っと流れていたことを書いた。その後のステージで、それは、薄まった(?)けど、また、色濃く復活!
 京都から戻ると、行く前に置いていった問題はそのまま待っていて、それらプラス1や2、3やらで、多忙に過ごして、ふと、気が付けば、『ふれんどコンサート No・84』(東京)が、明日に迫っている! この自主的なステージ、84回目! すごい! 
そして、それ以上に驚愕したのは、南座の千穐楽のステージ、そのtalkの中のひと言。
「まだ、やりたいことがあるので」
と言った。その、ひと言。聞いた瞬間、私は、
「やった!よ~し、私も頑張るぞ!」
と、胸内で拳を突き上げた…のではなく、
「エエ~っ!」
と、驚きが先。こちらが先だったことは、年をとった証拠か?!(なさけない~)
 まだ、やりたい事がある、それを私は楽しみにして…云々より先に、
「私などは、新たな挑戦をするパワーはもう無いよ。大きい問題が起きた時の受け止め方が、以前とは変わった。メンタル面のパワーは無くなった」
―云々、ブツブツ自分に文句言い…である(笑)しかし、
「私も、まだやりたいことは、あるのだった」―と思い出した大切な事がある(まだ、非公開??)
「まだやりたいことがある」―これは(この思いは)ものすごく大切な事だ。こんなに遠くまで歩いて来た、それでも、この思いがある。
 思いは、希(のぞみ)、思いは力(エネルギー)―この先の道を歩いていくための源になる。
「やっぱりこの人は凄い人だ。怪物のような人だ(笑)」
と、怪物呼ばわりして、いや、「miracle singerだ」と訂正した。
「miracle singer」「he is genius」挙句は、「japanese superstar」と、南座の出口で、この建物を珍し気に見上げていた欧米人観光客の少し高齢夫婦に、一生懸命、説明、いや、Mr.Kazuo Funakiの宣伝をしたことを思い出して、一人、大笑い。
 彼らは中に入って、ステージを観たいといったけど、「sold out」もう一人も入れない、「full house」―?
「search him on google」(ネット、グーグルなどで彼を検索してみてください)
帰国してから、「日本に素晴らしいsingerがいたよ」とか、言ってくれたらいいな―と、ちょっと楽しい夢をみて、「Thank you it was fun」(ありがとう、楽しかった)と。
『Mr.Kazuo Funaki is miracle singer and genius(天才)and japanese superstar』と記憶して、国に帰ってくださいね~みたいな冗談のような、でも、半分は本気(!)の気持ち。
 なぜなら、本当に、これは、miracle(奇跡)だから。
 そのmiracleは、まだ、続く。「まだやりたいことがある」から…。
 それならば、それを、まだ、見つめていよう―と、我が身を顧みずに思う。(顧みたら、体力、もしかしたら、知力も?それらの低下にがっくりくる(笑)

 そして、明日は先に書いたように、『ふれんどコンサート』、大活躍のオペラグラスを持って、しっかり、歌を聴いて、脳内のブルースが薄まるか(笑)。



【追記】日本には自由はあるが、民主主義は無い。香港には自由は無いが民主主義はある―という一文を目にした。香港人は民主主義を理解しているが、自由は無い。これは、中国の弾圧(まさに弾圧)をみればわかる。翻って、日本には自由はあるが、民主主義を理解している国民はいかほどだろうか―と疑問が沸く。
 世界の民主国家は年々減っている。じつは、独裁国家の方が民主国家より多いのが現状だ。
強い独裁者の下で、全部任せて暮らすのは楽かもしれない、が、それは、そのリーダーが、真のリーダーたる資質を持っている場合だけで、残念ながら、独裁国家にも民主国家にも、現在、真のリーダーは、誰ひとりとしていない。だから、世界がこんなになっている。
 民主主義はものすごく壊れやすい。日本では、もう、相当、壊れている。それは、現政治の様々な案件に対してのやり方を見れば一目瞭然。
 『自由があると民主主義が守られているように思えるが、投票率が下がり、政治には期待できないという諦めが大きくなれば、民主主義は簡単に崩壊し自由もなくなるだろう』
と一文にもある。
 現首相が爆発物を投げつけられた。一斉に、与党に限らず、野党議員それぞれも、マスコミも「民主主義に対する力による攻撃は決して許されるものではない」と、口をそろえる。その時、私は、つい、思った。
「その言葉をそっくり、そのまま、政府と与党の皆さんにお返ししたい。国会の審議を経ずに大事な案件を、閣議だけで、国民の見えないところで、さっさと決めていくこの行為は、民主主義をないがしろにしていることではないのか」
と。でも、また、翻って、
「それを許している国民にも大きな責めはある」
ふっと、気が付いた時、この国に再び、戦争が起こっていたりしないように、祈るのみ。
 戦争の時、他国に赴任して、万年筆が折れるほどビザを何千と発行した杉原千畝氏の行為は「命のビザ」と呼ばれ、世界から賞賛された。政府が先日決めた入管法の改正は、「死のビザ」の発行の国と、世界から、言われるだろう(今も、言われているけど)。冷酷な政府である。

 暗い追記になった。
 明日は楽しい思いで、出かけるぞ!!

                                 (2023/6/11)

                            
 


 


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