―「江」第3回までに思ったまま、もろもろ、勝手に―
2011年の大河ドラマは楽しみだった。
戦国時代。それも、「主役」は女性。
昔(!)の大河ドラマの主人公はほとんど男性だったように思う。
だから、「戦国時代」の大河ドラマとなれば、信長、秀吉、家康の三人か、その周辺の武将が主人公となった。
もちろん、「おんな太閤記」などもあったけど、それは、そんなに「昔」の大河ドラマではない。
今年の大河ドラマに期待していたのは、「篤姫」を書いた田渕久美子さんの作・脚本であったことと、「篤姫」時のプロデユーサー(屋敷陽太郎氏)の、「ゴールデンコンビ」だったから・・。
「きっと、心に染みていくものをみせてくれるはずだ」
と、期待していた。「・・はずだ」である。期待の大きさの表れ。
まだ、3回の放送。
そんな最初に、ここまで期待しているよ!・・等々、言葉にしてしまうのは、ある種、「危険?」・・いや、そんなことはない。これは、ブログの上の「萩尾の勝手な呟き」だ。
だから、あと半年くらいしたら、「期待ほどではなかった」と、書くかもしれないし・・。
ただ、ここまで、3回を見た限りでは・・「面白いなぁ!」である。
四角四面に固まっているドラマではない。
私も歴史読み物や歴史小説を書いてきたけれど、
「歴史物だからといって、何も難しい言葉を並べなくてもよい。誰が読んでもわかる言葉で、易しい言葉で、読みやすい文面を連ねて書いた方がよい」
と、常々、思い、そうしてきた。
そして、何より、人の感情は何百年の昔も現代も、さして、変わっていないという事を、私なりに大切に思ってきた。
「好きなものは好き、理由などない」
そんな事を、「江」の中でも聞いた。
田渕久美子さんという作家のその「思い」は、人の感情を大事にしている事だと思う。
だから、「篤姫」も欠かさず見る事が出来た。
「感情」を大切にしているから、共感するのだ。
「篤姫」を見ながら、私は、随分と泣いた。
だから、今回も、ゴールデンコンビだし(?!)、きっと、最終回まで、私を引っぱっていってくれるだろうと、楽しみだ。
3回まで放送して、浅井三姉妹・・いや、茶々を除いて、下の二人は、どうして、こんな幼いのかーと、ふっと、思って、そうか、信長さんがまだいるから、天正十年にもなっていない。つまり、江は、実はまだ幼女、7~8歳のはずで、その役を子役にやらせないで、あえて、このドラマの最後まで演じる女優にやらせているのだなぁ・・と、真意はどうかわからないけど、私は勝手にそんな風に思った。
だから、この三姉妹のこの後の成長、あるいは変貌に、私は、きっと、目を見張っていくことになる。
3回まで、引っ張っているのは(ものすご~く目立っているのは)、織田信長。
彼が大好きな私には、織田信長の新しいとらえ方がとても嬉しい。
例えば、有名な浅井父子らの骸骨の箔ダミの話。
「そうだなぁ、信長さんのそういう思いもあったかもしれない」
と、頷いていた。
けれど、次回のタイトルが「本能寺へ」だ。
もう本能寺~と、ちょっと、悲しい。しかし、当然だ、そろそろ本能寺に行かなくては、江はこの後、徳川幕府の礎を築いて行くのだから、ドラマが一年で終わらなくなってしまう。
(1月25日 記)
―「江」第4回、ちょっと、ホッとして・・。―
「本能寺へ」というタイトルだったので、
「もう逝ってしまう(泣)」
と思って、午後8時のNHK総合を待たずに、夕方6時からのNHKハイビジョンで見てしまった。
まだ、居てくれた~。
「何が?」って、信長さんがまだ生きていてくれた。
今回は信長の思いが語られていた。
ちょっと、胸が熱くなった。
信長が天下統一の大事業をどのように考えていたのか・・それをわかる術はない。
「誰かがやらねばならなかった、そして、わしがそれをやったまでのこと」
「憎まれ、恐れられる者は一人でよい。しかる後、太平の世がくれば、それでよい」
という言葉・・勿論、それは、信長本人がそう思っていたか否かわかるはずもない。それは、作家の田渕さんの思考から生みだされてきた言葉だ。でも、そのように、彼をとらえてくれているのが、嬉しかった。
たくさんの戦いをくぐりぬけ、それだけのことをやり遂げてきたのに「(たまたま)自分だっただけだ」と、田渕さんの信長は言いきっているのだ。
沢山、書かれてきた織田信長だが、「新しい信長」がここに居る。
その信長から大きなものを受け取って、江は、この先を生きていく。
彼女は本当の意味で江戸時代の幕を開けた人だ。
戦乱の中に生れて、そうして、平穏な時代を拓いた。
まだ、ドラマは始まったばかり・・・第4回まで見て、今は、先を楽しみにできる大河ドラマになっている(と、無責任に言葉にするが、視聴者は無責任なものだから・・(笑)
そして・・・来週は「本能寺の変」!!
一昨年の「天地人」も思いがけず、1回も欠かさずに見た。
“思いがけず”というのは、あまり興味がなかった直江兼継だったから・・。
でも、小栗旬が石田三成だったので、小栗君の仕事はいろいろ見てきているから、“小栗三成”に期待していた。が、途中で三成さんは亡くなってしまうから、そこまではみるだろう、その後は・・・という程度だったけど、原作が火坂雅史さんで知っている人でもあるし、とにかく、「見てみよう」といったところ。
でも、見たら、面白かった。遂に、最終回まで一度も欠かさずに見た。
ちなみに私はNHKの受信料はちゃんと支払っている。
うるさいスポンサーがいないから、のびのびと良いドラマを作る。
だから、NHKのドラマには、いつもある程度の期待はしている。
・・で、期待を裏切られることは少ない。
私は、受信料分は取り戻していることになる(笑)
そうそう、4月から「新選組血風録」も始まる。
BSプレミアムというチャンネル。
「?」
と思ったら、現在のNHK BS-2の事だった。
新選組をやるとなると、新選組ファンがまず、最初に気にするのは
「土方は誰?」
2004年大河の「新選組」の時も土方歳三役の発表は一番 遅かった。
今度は永井大クン。
私は次の土方歳三は「小栗旬」と勝手に願っているけど・・。
小栗君がやる歳三さんとなると、京洛の地で新選組を統率していた時の土方副長よりも、北の地を転戦していった、一陣の風が吹き抜けていったかのような戦いを残した、まるで鬼神のようだった歳さんが合っている。
この国は一体どこへ向かっていってしまうのか、不安材料ばかりだけれど、ドラマや映画、芝居は、まだ、期待していてよいと、そこに心を置いて、今、しばらくは、しっかりと歩むか・・。
2011年の大河ドラマは楽しみだった。
戦国時代。それも、「主役」は女性。
昔(!)の大河ドラマの主人公はほとんど男性だったように思う。
だから、「戦国時代」の大河ドラマとなれば、信長、秀吉、家康の三人か、その周辺の武将が主人公となった。
もちろん、「おんな太閤記」などもあったけど、それは、そんなに「昔」の大河ドラマではない。
今年の大河ドラマに期待していたのは、「篤姫」を書いた田渕久美子さんの作・脚本であったことと、「篤姫」時のプロデユーサー(屋敷陽太郎氏)の、「ゴールデンコンビ」だったから・・。
「きっと、心に染みていくものをみせてくれるはずだ」
と、期待していた。「・・はずだ」である。期待の大きさの表れ。
まだ、3回の放送。
そんな最初に、ここまで期待しているよ!・・等々、言葉にしてしまうのは、ある種、「危険?」・・いや、そんなことはない。これは、ブログの上の「萩尾の勝手な呟き」だ。
だから、あと半年くらいしたら、「期待ほどではなかった」と、書くかもしれないし・・。
ただ、ここまで、3回を見た限りでは・・「面白いなぁ!」である。
四角四面に固まっているドラマではない。
私も歴史読み物や歴史小説を書いてきたけれど、
「歴史物だからといって、何も難しい言葉を並べなくてもよい。誰が読んでもわかる言葉で、易しい言葉で、読みやすい文面を連ねて書いた方がよい」
と、常々、思い、そうしてきた。
そして、何より、人の感情は何百年の昔も現代も、さして、変わっていないという事を、私なりに大切に思ってきた。
「好きなものは好き、理由などない」
そんな事を、「江」の中でも聞いた。
田渕久美子さんという作家のその「思い」は、人の感情を大事にしている事だと思う。
だから、「篤姫」も欠かさず見る事が出来た。
「感情」を大切にしているから、共感するのだ。
「篤姫」を見ながら、私は、随分と泣いた。
だから、今回も、ゴールデンコンビだし(?!)、きっと、最終回まで、私を引っぱっていってくれるだろうと、楽しみだ。
3回まで放送して、浅井三姉妹・・いや、茶々を除いて、下の二人は、どうして、こんな幼いのかーと、ふっと、思って、そうか、信長さんがまだいるから、天正十年にもなっていない。つまり、江は、実はまだ幼女、7~8歳のはずで、その役を子役にやらせないで、あえて、このドラマの最後まで演じる女優にやらせているのだなぁ・・と、真意はどうかわからないけど、私は勝手にそんな風に思った。
だから、この三姉妹のこの後の成長、あるいは変貌に、私は、きっと、目を見張っていくことになる。
3回まで、引っ張っているのは(ものすご~く目立っているのは)、織田信長。
彼が大好きな私には、織田信長の新しいとらえ方がとても嬉しい。
例えば、有名な浅井父子らの骸骨の箔ダミの話。
「そうだなぁ、信長さんのそういう思いもあったかもしれない」
と、頷いていた。
けれど、次回のタイトルが「本能寺へ」だ。
もう本能寺~と、ちょっと、悲しい。しかし、当然だ、そろそろ本能寺に行かなくては、江はこの後、徳川幕府の礎を築いて行くのだから、ドラマが一年で終わらなくなってしまう。
(1月25日 記)
―「江」第4回、ちょっと、ホッとして・・。―
「本能寺へ」というタイトルだったので、
「もう逝ってしまう(泣)」
と思って、午後8時のNHK総合を待たずに、夕方6時からのNHKハイビジョンで見てしまった。
まだ、居てくれた~。
「何が?」って、信長さんがまだ生きていてくれた。
今回は信長の思いが語られていた。
ちょっと、胸が熱くなった。
信長が天下統一の大事業をどのように考えていたのか・・それをわかる術はない。
「誰かがやらねばならなかった、そして、わしがそれをやったまでのこと」
「憎まれ、恐れられる者は一人でよい。しかる後、太平の世がくれば、それでよい」
という言葉・・勿論、それは、信長本人がそう思っていたか否かわかるはずもない。それは、作家の田渕さんの思考から生みだされてきた言葉だ。でも、そのように、彼をとらえてくれているのが、嬉しかった。
たくさんの戦いをくぐりぬけ、それだけのことをやり遂げてきたのに「(たまたま)自分だっただけだ」と、田渕さんの信長は言いきっているのだ。
沢山、書かれてきた織田信長だが、「新しい信長」がここに居る。
その信長から大きなものを受け取って、江は、この先を生きていく。
彼女は本当の意味で江戸時代の幕を開けた人だ。
戦乱の中に生れて、そうして、平穏な時代を拓いた。
まだ、ドラマは始まったばかり・・・第4回まで見て、今は、先を楽しみにできる大河ドラマになっている(と、無責任に言葉にするが、視聴者は無責任なものだから・・(笑)
そして・・・来週は「本能寺の変」!!
一昨年の「天地人」も思いがけず、1回も欠かさずに見た。
“思いがけず”というのは、あまり興味がなかった直江兼継だったから・・。
でも、小栗旬が石田三成だったので、小栗君の仕事はいろいろ見てきているから、“小栗三成”に期待していた。が、途中で三成さんは亡くなってしまうから、そこまではみるだろう、その後は・・・という程度だったけど、原作が火坂雅史さんで知っている人でもあるし、とにかく、「見てみよう」といったところ。
でも、見たら、面白かった。遂に、最終回まで一度も欠かさずに見た。
ちなみに私はNHKの受信料はちゃんと支払っている。
うるさいスポンサーがいないから、のびのびと良いドラマを作る。
だから、NHKのドラマには、いつもある程度の期待はしている。
・・で、期待を裏切られることは少ない。
私は、受信料分は取り戻していることになる(笑)
そうそう、4月から「新選組血風録」も始まる。
BSプレミアムというチャンネル。
「?」
と思ったら、現在のNHK BS-2の事だった。
新選組をやるとなると、新選組ファンがまず、最初に気にするのは
「土方は誰?」
2004年大河の「新選組」の時も土方歳三役の発表は一番 遅かった。
今度は永井大クン。
私は次の土方歳三は「小栗旬」と勝手に願っているけど・・。
小栗君がやる歳三さんとなると、京洛の地で新選組を統率していた時の土方副長よりも、北の地を転戦していった、一陣の風が吹き抜けていったかのような戦いを残した、まるで鬼神のようだった歳さんが合っている。
この国は一体どこへ向かっていってしまうのか、不安材料ばかりだけれど、ドラマや映画、芝居は、まだ、期待していてよいと、そこに心を置いて、今、しばらくは、しっかりと歩むか・・。