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アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

『浮世まかせ』から『みんな旅人』へ  舟木一夫 concert tour 2024

2024-07-11 | 世情もろもろ
 ちょっと心配した雷雨には遭うことなく(ほかの場所では雷雨はあったかもしれない)、昨日(7/10)埼玉県川越市ウエスタ川越に於ける『舟木一夫 concert tour 2024』公演は〞満員御礼〞の札を掲げて、盛況のうちに、無事に終了。本当に、大盛況。会場の後ろの方から男性観客の歓声(?)と怒涛のように拍手が押し寄せてきた。
 この拍手の波、結構、前方の席だった私には、本当に、後ろから大きな波が押し寄せてきたような…、その第1波のあとはもっと大きな波が、それこそ、怒涛の如く…だった。舟木一夫の話す声がかき消された。
 その怒涛の後に流れたイントロ、そして、歌へ…。
 ♪人と話すだけで…♪―『みんな旅人』(上田成幸作詞・作曲―舟木一夫本人の創った歌)。
 今年は、その3コーラス目の詩を新しく書き加えて、歌っている。再び上がった緞帳のアンコール部分で…。
 書き加えたその部分が、これまで何回か聴いているのに、この川越のステージで、いい意味でキリキリと胸の奥へ、胸の底へ、想いの底のさらに深い想いの場所まで、水が流れるように、訪れてきた(!)。泣きそうになった。こみ上げたものは何だったのだろう。胸熱い、涙が溢れそうだ―と、涙を止めた。そうしないと、ワッと泣き出しそうになった。
 その想いの中で、行く航路(みち)に希望が見えた。
 希望(のぞみ)はまだ、しっかりと存在している。
 それは、こちらに、大きく両の手を差し伸べているかのように…。幸福に感謝する。自身の巡り合ったこの幸福に…。
 帰路、ひとり、電車内、さほど混んではいない座席に座り、ホッと呼吸して、
「あゝ、そうか」
と気が付いた。
「だから、今は、〞みんな旅人〞なのだ」―と。〞みんな旅人〞の歌に送られる。
 そう、『浮世まかせ』ではなく…。

『浮世まかせ』(上田成幸作詞作曲)をアンコール部分で歌うことがこれまで多かった。
『浮世まかせ』は、歩いてきた人生という己れの旅を全部肯定してくれた。♪そうさ、そうだよ♪と、ひどく温かな眼差しと歌声で、歩いてきたその道は、それがどんな道であっても、大きく両の腕を広げて、「そうだよ」と受け止めてくれる。
 そして、歩いた人生という道を、宝を、抱きしめて、この先は、凪(なぎ)の波の間(ま)を、まだ、歩いて行ける。『浮世まかせ』に送られて…。私はそんな風に思ってきた。
 けれど、その先の道(航路)はまだ在った―と、胸にいっぱいの感動や感謝を抱いて、ひとり帰り道、車窓を眺めながら、ふっと思った。
「まだ、希望(のぞみ)の途上か」―と。
「まだ、凪(なぎ)には早すぎるというのか、そういうことなのか」―と。
 まだ(!)希望の航路が目の前に確実に存在していた。
 ここを…行く。ここを進む。
 人生という名の旅の、その終着点が近いかもしれない、そういう年齢にもなったのだろう。それでも、希みは、優しく、そこに在る。
 だから、まだ、我らは、歩く。
 花のひとつひとつ、巡る季節の優しさ、自然の齎す幸福な事象、そのどんなことにも、「命は宿る」と歌い、まだ、我らは、旅人なのだ―と教えてくれた。
♪君も 君も 俺も♪―と。

 そう、航路の先の港まで、まだ希みはあり、波間を進んでいく、我らは、本当に、旅人―。

                                  (2024/7/11)

【追記】この数日後は、7/16『浅草公会堂 舟木一夫 CONCERT 2024』concert tour 2024とは違う。後ろ髪、大いに惹かれながら、この日は行くことができない。その後の相模大野市の公演を待つことになる。それまで、また、多忙の日々が…、暑いのに~!!

【追記 その2】勝手な想いを書き飛ばし。でも、書き飛ばしの方が、飾らなくて正直でよいのでは―必死の自己弁護?



 


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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心の奥深くに (めい)
2024-07-15 22:04:15
 最後のフレーズ

♪みんなみんな・・・旅人・・・
 君も・・・  君も・・・ 俺も・・・~

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