あと少しで、11月が終わる。ホントに、本当に、2014年も、つくづく、アッという間だったなぁ―と、思う事しきり。
そのアッと言う間に、世間のいろんなことが、アッと言う間に、悪くなって、アッと言う間に、格差がひらき、
「貧困国と冨有国の二つの国をつくっているようだ」
と、本日の東京新聞の第一面の記事『進む二極化 偏る富』―に、書かれていた。
2013年、パートタイマー労働者や非正規労働者がその前年の2012年(ということは、民主党政権…かな)よりも、93万人も増えて、現政権は当時、「雇用が上った」と、得意げに言っていたけど、「どこが?」―であった。
労働者の37パーセントが非正規雇用で、平均年収も167万8千円、前年より2千円減った―とのことだ。
167万円の年収で、「結婚しろ」「将来に夢を持て」―とは言えない。
物価は値上がりしているから、生活は苦しくなっている。
首相の経済活性化の思惑は、金融緩和による円安で企業に大きな利益を上げさせ、それによって、雇用と賃金をあげる―との構想だったが、莫大な利益を得た企業は大企業ばかりで、大企業は一度、手にした利益を手放そうとはしない。社内留保する。
これは、多分に、日本人の特質、悪い言葉でいえば、「島国根性」というやつ…か。
欧米の富裕層は寄付を美徳のようにして、昔から、莫大な寄付をしたそうだ。莫大な富は沢山の下支えの人々の存在があってのことだから、それをわきまえていたのか。
しかし、日本の富裕層は、一度、手にした金や財は決して、手放そうとしない。
だから、それらが、世に循環していくことはないのだ、昔々から…。
この国で、1億2千万円以上の資産を持つ富裕層は、2012年から13年で42万人増えたそうだ。総額は2百兆円。合計で5百77兆円―この金額を一握りの富裕層が持ち、その消費は消費税が値上がりしても衰えないとのことだ。
何かが、おかしいなぁ…。
おかしいといえば、「サンゴ」の件。
一年で0.3ミリしか成長しないサンゴを、法なんぞ蹴り飛ばして、中国漁船の貪欲な密漁行動。
何とも歯がゆい日本の対応。そうこうしているうちに、大事な自然は死滅する。
しかし、それに憤慨していたら、そうこうするうちに沖縄の知事選―。
「そうか、そっちが×で、こちらは○って、やはりおかしいよね!」
と、目をはっきりと醒ました。
11月19日の「本音のコラム」に文芸評論家の斎藤美奈子氏が、『サンゴの処遇』と題したコラムで、合点させてくれた。(以下)
《16日の沖縄県知事選で、普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する翁長雄志氏が大勝した。
しかし菅義偉官房長官は「選挙結果にかかわらず、計画を粛々と進める」と語った。毎度のことだ。為政者に都合のいい結果が出れば「民意が示された」といい、不都合なら「選挙結果にかかわらず」という。
小笠原沖その他での中国船のサンゴ密漁はゆゆしき問題だけれども、辺野古の海の埋め立てはその上をいく暴挙。
11日には19の自然学術団体が連名で、移設計画の見直しと環境アセスメントの再実施を求める異例の要望書を国や県に提出した(と琉球新報や沖縄タイムスは伝える。全国紙はなぜ伝えない?)。
200種以上の絶滅危惧種を含む5000種超の生物が生息する大浦湾一帯は、世界に誇るサンゴ礁。
その保全は生物多様性条約の締約国たる日本の責務だと要望書は訴える。
この件の半分は基地問題だが、半分は環境問題なのだ。
沖縄の造礁サンゴと宝石サンゴはちがった種類で同列には語れぬものの、サンゴの密漁が×でサンゴ礁の破壊が○なんてありえない。
現政権が自然環境に無関心なのは原子力政策にも表れている。
原発事故という究極の環境汚染を無視して、さらなる再稼働を目指す。彼らを支持するのは地球の破壊に手を貸すこと。沖縄の選択は、であればこそ重いのだ。》
「地球の破壊に手を貸すこと」―なるほど、唯一無二の、我々のこの星だ、失えば、二度と戻らない。人類は、祖国どころか、この大宇宙の流浪の民となる。
多忙な年末の一日だが、やはり、棄権はすまい。
そうそう、余談だけど、12月14日は、「舟木一夫コンサート2014 ファイナル」が中野サンプラザで公演される。期日前投票という制度が各市町村にはあるから、投票は出来る。「舟木ファン」も棄権しないで済む…と、ちょっと、安心したが、果たして…。
そのアッと言う間に、世間のいろんなことが、アッと言う間に、悪くなって、アッと言う間に、格差がひらき、
「貧困国と冨有国の二つの国をつくっているようだ」
と、本日の東京新聞の第一面の記事『進む二極化 偏る富』―に、書かれていた。
2013年、パートタイマー労働者や非正規労働者がその前年の2012年(ということは、民主党政権…かな)よりも、93万人も増えて、現政権は当時、「雇用が上った」と、得意げに言っていたけど、「どこが?」―であった。
労働者の37パーセントが非正規雇用で、平均年収も167万8千円、前年より2千円減った―とのことだ。
167万円の年収で、「結婚しろ」「将来に夢を持て」―とは言えない。
物価は値上がりしているから、生活は苦しくなっている。
首相の経済活性化の思惑は、金融緩和による円安で企業に大きな利益を上げさせ、それによって、雇用と賃金をあげる―との構想だったが、莫大な利益を得た企業は大企業ばかりで、大企業は一度、手にした利益を手放そうとはしない。社内留保する。
これは、多分に、日本人の特質、悪い言葉でいえば、「島国根性」というやつ…か。
欧米の富裕層は寄付を美徳のようにして、昔から、莫大な寄付をしたそうだ。莫大な富は沢山の下支えの人々の存在があってのことだから、それをわきまえていたのか。
しかし、日本の富裕層は、一度、手にした金や財は決して、手放そうとしない。
だから、それらが、世に循環していくことはないのだ、昔々から…。
この国で、1億2千万円以上の資産を持つ富裕層は、2012年から13年で42万人増えたそうだ。総額は2百兆円。合計で5百77兆円―この金額を一握りの富裕層が持ち、その消費は消費税が値上がりしても衰えないとのことだ。
何かが、おかしいなぁ…。
おかしいといえば、「サンゴ」の件。
一年で0.3ミリしか成長しないサンゴを、法なんぞ蹴り飛ばして、中国漁船の貪欲な密漁行動。
何とも歯がゆい日本の対応。そうこうしているうちに、大事な自然は死滅する。
しかし、それに憤慨していたら、そうこうするうちに沖縄の知事選―。
「そうか、そっちが×で、こちらは○って、やはりおかしいよね!」
と、目をはっきりと醒ました。
11月19日の「本音のコラム」に文芸評論家の斎藤美奈子氏が、『サンゴの処遇』と題したコラムで、合点させてくれた。(以下)
《16日の沖縄県知事選で、普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する翁長雄志氏が大勝した。
しかし菅義偉官房長官は「選挙結果にかかわらず、計画を粛々と進める」と語った。毎度のことだ。為政者に都合のいい結果が出れば「民意が示された」といい、不都合なら「選挙結果にかかわらず」という。
小笠原沖その他での中国船のサンゴ密漁はゆゆしき問題だけれども、辺野古の海の埋め立てはその上をいく暴挙。
11日には19の自然学術団体が連名で、移設計画の見直しと環境アセスメントの再実施を求める異例の要望書を国や県に提出した(と琉球新報や沖縄タイムスは伝える。全国紙はなぜ伝えない?)。
200種以上の絶滅危惧種を含む5000種超の生物が生息する大浦湾一帯は、世界に誇るサンゴ礁。
その保全は生物多様性条約の締約国たる日本の責務だと要望書は訴える。
この件の半分は基地問題だが、半分は環境問題なのだ。
沖縄の造礁サンゴと宝石サンゴはちがった種類で同列には語れぬものの、サンゴの密漁が×でサンゴ礁の破壊が○なんてありえない。
現政権が自然環境に無関心なのは原子力政策にも表れている。
原発事故という究極の環境汚染を無視して、さらなる再稼働を目指す。彼らを支持するのは地球の破壊に手を貸すこと。沖縄の選択は、であればこそ重いのだ。》
「地球の破壊に手を貸すこと」―なるほど、唯一無二の、我々のこの星だ、失えば、二度と戻らない。人類は、祖国どころか、この大宇宙の流浪の民となる。
多忙な年末の一日だが、やはり、棄権はすまい。
そうそう、余談だけど、12月14日は、「舟木一夫コンサート2014 ファイナル」が中野サンプラザで公演される。期日前投票という制度が各市町村にはあるから、投票は出来る。「舟木ファン」も棄権しないで済む…と、ちょっと、安心したが、果たして…。