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アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

初めての場所へ〜姫路岡山        舟木一夫 in 姫路&岡山

2024-09-20 | 世情もろもろ
 こんなに遠くまで人生という道を歩いて来てしまうと、ここから新しい場所へ…という事はなかなかできない。
『観光』ならできるのでは?…とちょっと思う。
 ところが、割にできないものだった。観光会社のツアーなどを申し込んで出かける知人達はいる。それらのツアーは1人でも参加可能だ。そして、知人は、1人で参加して、バス席が隣りになった人と仲良く観光をするようだ。
 私にはこれは合わないなぁ。
 以前…といっても、かなり、前、旅はほとんど“一人旅”だった。
 これは仕事取材を兼ねている事が多いからーそれが理由。そして、その場合、交通費や最低限の宿泊費は自分の負担ではないから(笑)、1泊くらい自己負担でホテル予約、京都や大阪で上演している舟木一夫特別公演を観たりした。これはナイショ、が、もう随分と時間が経ったから、すでに、“時効”である(笑)。
 しかし、仕事絡みで行く場合は、行く先が大体決まるので、まだ、訪れていない地域が日本列島のあちこちに…。
 そうして現在(いま)、訪ねるには、それらの地はハードルが高い。行く前から、自分の体力への信頼がスーッと消える(泣)。
 けれど、その地に、目的があれば…、なぜか、「よしっ!」と胸の内で拳を握り、自分を鼓舞する。
 目的は、芝居であったり、何かの公演であったり…と、様々だ。

姫路は行った事がない。
「姫路で舟木一夫公演があったら行く」
と、2年ほど前から思っていた。
 とりあえず、姫路城は見ておこうかーなどと、エラそうに(笑)言ったりして…。
 数年前に、そうやって、何かを観に行き、その時に、近くを観光するーという方法を取ることを決めた。そうしたら、まだ踏み入れていない地に、あるいは、ヒョイと行く事ができたりするのではーと、随分と都合の良い思考の果ての答だった。

 そして、9/12姫路駅に降り立つ。
 14:00からの舟木一夫公演。
 客席の雰囲気がいつもと少し違う。地元の人々が多いような気がした。
 緞帳があがる。
 歌声が届く。
 いつもの通り、しかし、同じものは一つもない。ナマだから…。同じものは、舟木一夫の届けてくる想いと心。
 聴いているこちらは、ひどく、心が安らぐ。それは、どんなにテンポの早い曲であっても、あるいは、スタンディングの時であっても、楽しさの向こうで心が安らいでいる。
 中央ブロックで聞いていると、舟木一夫の歌声とバンドメンバーが奏でる様々な音(演奏)が両サイドから降り注いでくるようだった。素晴らしかった。
 いつも書くように、私は音楽素人だ。けれど、そのように降り注いでくるような音を届けてくれる人々は、音楽を奏でる上で一流なのだーと、私はひとりで納得した。
 こういう位置で聴く事は少なく、両サイドのブロックの何処かという席が多いので、この姫路のステージは、とても良いものをプレゼントされた気分だった。

 そして、翌日、岡山。
 姫路城は見たから(中に入って上まで行く…という無茶はしない)、この日は岡山城を見てから会場へ。
 姫路同様、灼熱の暑さ。
 それでも、旅路にあると、歩いて行くものだ。しかし、岡山城の木陰の草の上に座り込んだら(!)風の心地よさ、草の匂い、しばらく立ち上がる事が、いや、立ち上がる意思が皆無になった。
 そして、岡山芸術創造劇場ハレノワのステージ。
「?」なぜか、バンドメンバーさん、疲れている?
 演奏は変わらないけど、合間に見える表情に少し疲れが…。9/4〜9/8の名古屋御園座公演、そして、9/12姫路と岡山の連日公演、さらにこの暑さ!!
 つい、ステージ上の全員の心配をしてしまった。
 帰京してからは4日おいて9/18の越ヶ谷のステージ。私たち姫路岡山行きのメンバー(?)は行かなかったが、観た仲間が、みんな元気だった―と教えてくれた。ホッとした。
 元気でないと、ね。まだ、3年半という旅が続くようだから―と、会報を読ませてもらって、心新たにした私だった。
 そうして、2週間ぶりの筋トレに行った(笑)、が、情けないのは、これだけ疲れのたまった状態で筋トレをすると逆に痛めるかもしれないーと、その前日にマッサージに行ったことだ(笑)。

 まだ、つづくこの航路―。航路を進む気持ちはひとつでも、世界の状況は時間と共に悪くなっている。心を強くして、見つめるものを間違えずに(!)進まなくては…。心新たに…。

                                 (2024/9/20)


【追記】そんな姫路岡山の旅を経て、ここからは、仕切り直しだ。自分の中の仕切り直しである。ほとんど、全部、考えなおし、初めからやり直し。この数ヶ月前に知り合った人も、ずっとずっと昔に出逢い長い歳月を経た友も、その彼、彼女のこのあとなどもちょっと考えて、やり直し。いろんな人々がいて、いろんな考えがあり、面倒くさい人々もいて、いろんな事をする、結果、落とされた人なども見てきているのだから、自身の大事な人々、友は、ここで、仕切り直して、『安全第一』へ―と。

 それからひと言。私は姫路城より岡山城の方がいいと思った。姫路城、改修で白くなりすぎたかも。それはその人の好みなのだけど。岡山、もう一度行きたいな…。 
                                      (2024/9/20)










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