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アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

とにかく、あるこう、傍らを

2025-02-02 | 世情もろもろ
 歩こう、ここから…と言葉が続く。
 ここから…このファーストステージから、とにかく、歩こう。
 そんな風に呟いて、1月30日の舟木一夫concert tour 2025の最初のステージ、大宮ソニックシティ大ホールを後にした。


 聴き慣れた曲がステージから流れてくる。が、それは昨年とは違うような気がした。
なぜ?
「あゝ、声が違う」
と、気がつく。
 この日、テレビと新聞の取材があった。
 その中で語ったことが翌日の新聞に掲載されていた、「艶っぽい声で」云々と―。
 そう、昨年まで、自身の声(声帯)に負荷をかけているように、キィをあげて、ひどく爽やかな声で、歌がとどいた。
「そうだ、声が違う」
まさに、艶のある声―。
 潤いのある声が、今年の歌たちを届けてきた。
 声の違いにはっきりと気がついたのは、『恋唄』。
 この歌は大好きで、最初の音!が流れた瞬間に、いつも
「おっ!恋唄だ!」「恋唄が来る!」と心躍らせた。
 その『恋唄』が、昨年まで聴いていたそれとは違う歌になって耳に届いた。
「すべての歌が、昨年までとは違う歌になった」
 なぜ⁈
 声が違うからだったのかー〞明確な答〞を得たのは、舟木一夫が取材の中で答えた言葉。
 それが確信を齎してくれた。
「自分の声の量と質の上限と下限を年齢なりに保っていく…」云々。
とは言え、それができる人間は歌の道を歩む者に限らず、そうはいない。(それが出来ずに四苦八苦する者のひとりの私―。)
 しかし、だから、聴き慣れた歌たちが、違う歌になって耳に届いたのか。

 12月12日までの10ヶ月余、どのような歩みが歌たちと共にあるか。
 舟木一夫言うところの「日の当たらない歌」たちも、時に、ひとつずつでもコンサートツアーの仲間に入れてあげたりして、歩いて行けたらよいなぁーと、まさに『音楽素人』の勝手な想いと願いと言い分(!)を、ちょっと思った(!)

 そして、久しぶりに聴いた、これも、大好きな『君へ心こめて』、この人の作詞作曲の素晴らしい歌たちの中のひとつ。
♪悲しみを悔やみを抱いて生きるな、何よりも君にはそれを願う♪―
と大きく包み込むような言葉と音(メロディ)で、歩む背中を包んで、道に送り出してくれたーそんな気がした、今年のコンサートツアーのその最初の時、〞ここ〞から…、
「とにかく、歩いて行こう」
 まず、あと10ヶ月半ー。その後のことは、前回のブログにも書いたけれど、
「その時に考えればよい、決めればよい」―と、胸の底で拳を握る。
 荒波の中を進む船ではなく、道を歩いて行こう。
 歩むその傍らを歩いて、その道を見つめていこうか…などなど、想いをこめて、最初の会場を後にした私だった。

                                   (2025/2/2)


【追記】相変わらずの勝手な想いを,勝手に綴ってのスタートである。頑張ろう、私も。頑張って歩くか!!
 それにしても、ものすごい数の公演回数である。その12月までのステージの数。生物学上(?)で若い年齢の者でも、これは、やれないだろう―という数のステージ。それを、バンドメンバー、スタッフとともに、一人でやる!(みんなも頑張って!)
「もう数年前のようにはできない」とか、「一年ごとに体力が衰える」とか、そんな〞戯言(たわごと)〞を言っている私たちの頭をガン!と殴ってくれないか…なんて、過激に思った。

 さて次、私は葛飾行き…か。今年は4月に長野があり、長野は好きな土地なので、暑くても寒くても雪が降っても行くことにしている。この先を眺めると、そこには、本当にたくさんの数の〞舟木ステージ〞! こんなに遠くまできたのにね―と、幸運に感謝―。
                                   (2025/2/2)



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