緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

潮騒に魅せられて

2009年05月31日 17時26分48秒 | 自然
5月31日(日)  

五月の薫風を胸一杯に吸い込んで今月はさっぱりとして晩酌の酒も美味かった。それに朝一番に車を走らせ潮風を求めて志布志湾や日向灘の浜を歩いて体もすっかり健康を取りもどしました。
浜歩きに三時間も使うなんて自分でも考えてもいなかった事です。それくらい歩かないと何か物足りなくてひたすらスタスタと歩きます。その内にさまざまな光景が目に入ってきます。



それにしても潮風には体のバランスを好調に保つ何かがあるのか登山後の爽快感と似通ったものがあります。浜歩きが飽きる頃になりますと、自然は小出しに季節の生物を出してきます。最近では昨日見つけました青島のウミガメ、まだ足跡しか見せてくれませんが、時期が来ますと沖合から産卵の為に砂浜に上陸して新たな生命を誕生させます。あの広い太平洋からどんな具合にして日向灘目指して来るのか、一度は現場を見たいものです。こうして好奇心を刺激する宿題をさりげなく与えてくれます。



次はコアジサシ、どこでしたか大淀川か萩原川にも飛来した記憶がありますが、繁殖を終えたコアジサシ、若鳥の色合いも親鳥に似てきて飛翔する姿の敏捷なこと、飛ぶ速さにカメラが追いつきません。いかにも夏の渡り鳥です。飛翔中の数羽は必ず口に小魚を加えており、浜辺の小魚ハンター、コアジサシ、羽根の色合いが暑い夏に似合います。人影の少ない砂浜は夏鳥のサンクチュアリー、波打ち際から眺める夏の光景、日向灘富田浜でもすでに見られるかな?



今日も朝早く出向き志布志湾柏原海岸を歩いてみました。途中で横断する河川もなくて南九州で砂浜が五キロも続く場所はここくらいでしょうか。砂浜が長いと歩いた後の満足感が心に充満して来ます。登山に比べてはるかに足への負担が軽くて、雨衣は意外と太陽の熱射をさえぎります。その分だけ海辺の自然に浸りこみます。太陽の光が反射する海面、時折、魚がはねます。自然の光景にはひとときも止まる瞬間はありません。仕事を持って始まる遊びの時間、浜歩き、どこかで上手にバランスがとれています。


鳥名:コチドリ

あれだけ霧中になった霧島登山、最高は年間四九回も登山した霧島、ほぼ毎週日曜日に山に登っていました。それも四〇を過ぎた良い歳こいたオッサンがです。宮崎植物研究会との出逢いが霧島登山のきっかけとなり、二〇年を越える年月、春夏秋冬、季節に変化する霧島の自然を楽しみました。幸い山で怪我する事もなく無事に五体を保ちました。山に転落事故はつきもの、運が良かったのか何事もなく山の主になることもなくて、それなりに霧島の風景が浮かびます。だけど、今は眺める霧島、それはそれで良し、今は心の中に霧島があります。


鳥名:コアジサシ

さあ、これからは浜歩きに自然を楽しみましょう。野鳥にしても東串良漁港のアオサギ、ゴイサギ、青島海岸のコチドリ、マガモと観察するに事欠きません。それにしても潮騒の音は新鮮です。あのひっきりなしに続く潮騒の響きは何か心の浄化作用があるのでしょうか?人間の枠を越えた世界を聴く思いです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿