緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

飛行機になった塵

2009年06月19日 19時09分27秒 | 外国
6月19日(金)  

毎回、台北市訪問の度に見る光景とは言え、メインストリートで信号待ちでずらりと並んだバイクの列、信号が青になると一斉に飛び出す瞬間、異邦人の目には今にも衝突事故が起こりそうで他人事ながら緊張する一瞬でもあります。しかし、ハンドルさばきの巧みな事、訪問四回目になりますと、今度は各車の動きに注意深く観察する事に変わっていきます。なんとドライバーの間合いの確かな事、ただ驚くばかりです。ガイドさんの説明では、それぞれに細やかなマナーがあり、暗黙の内にドライバーが守って運転しているとの事です。



台湾台北市士林観光夜市

そんな目に見えないマナーを探そうとしますと、台北市はさすが中華民国・台湾の首都だけ有って市民のバイタリティも旺盛で、この謎解きに何処から入っていけば良いのだろうとしばし思案します。二百万人を越える人々が生活する首都です、それなりに治安も良くて、目にする人々に険悪な表情はあまり伺えません。



この穏やかさ、別な表現が有りそうですが、今は表現する言葉を模索しています。ガイドさんの説明では台北市は六千年前は湖であったと言います。そして台北101ビルは基礎杭で地下八〇mに及ぶと言います。何かヒントになりそうな言葉ですが、そんな高層ビルが建築されたのは台北市が都市機能を着実に充実させているのでしょう。この辺をどのようにまとめられるのかまだ謎解きにたどり着けません。



昨夜、夕食後に観光コースで台北名物になった士林観光夜市に出かけました。ガイドさんと三人で一時間弱の見物、夜市には品物が豊富、メインは若者向けに衣類・装身具、それに胃袋を満たす屋台の食べ物、夜市が人々のエネルギーを上手に吸収して事に気づきます。亜熱帯気候は豊富な食材も提供するでしょうが人々の生活にも大きく影響するものが有りそうです。この辺の文化比較を上手にこなすにはどうするかな!




こうして三日間の台湾旅行、当たり前の事ながら国には国の特徴がある事と、気候風土も異なる上に人々の暮らしぶりもさまざまですが、それでも台湾訪問でパワーを貰った気分、観光客が目にする光景は限られていますが、何かしらだんだん風景まで馴染んできます。




せっかくエバアエア社が開航した台湾宮崎間の航空路線、漏れ聞く乗客率の低迷で存続は風前の灯火にも見えます。その上に今春の世界を駆け巡る新型インフルエンザと海外旅行には悪条件が重なっています。宮崎を基点にしますと台北市は札幌市と同距離の一千五百キロ圏の同心円上に有りましたっけ!否、台北市は札幌市より近い距離にありますか。決して遠い異国ではありません。この辺の価値観が宮崎県人に根付くかどうか?宮崎空港から台湾桃園国際空港へ直行便で行ける簡便さ、さて、その代償とは何でしょうか?時代とは絶えず変化していくもので、変化の兆しはゴミの如く小さな姿で現れると古人は説きます。和光同塵、現代社会は大きな飛行機の形をして現れてきました。


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