オマリー今期限り

　来季の虎に、オマリーはいない。
　オマリー駐米スカウトが、今季限りとなりそうだというのだ。
　星野政権の０２年から２年間、『特命コーチ』を担当したオマリー氏は、助っ人と首脳陣のパイプ役となってきた。
　０４年からは駐米スカウトに就任し、外国人獲得に貢献するとともに、キャンプでは外国人選手の指導にも当たってきた。

　「去年も解任という話が出ていたが、優勝というドタバタの中で、そのままになっていた」と球団関係者は語る。
　独自ルートで獲得した外国人選手もおらず、昨年も解雇が検討されていたのだそうだ。
　今季からは米メジャー・ブレーブスと業務提携したことなどから、来季は契約を結ばない方針だという。

檜山はFA微妙

　アニキ金本外野手と同じく、桧山外野手も本日、２度目のＦＡ権を獲得する。
　しかし、今季は成績不振が続き、ここまでわずか２１安打、打率．１７５であり、来年で３８歳という年齢をふまえて、球団は片岡内野手を含め、来季への戦力検討に入っている段階だ。
　牧田球団社長は「桧山だけでなく、うちには今年ＦＡを獲る選手がいますし。全体のことは編成と話をして、一つずつ、話していきたい。今の段階で、こういう風にしますとかは、まったくの白紙です」と説明した。

アニキFA残留濃厚！

　アニキ金本知憲外野手（３８）が昨日、来季も阪神残留をベストとする心境を明かした。
　今日、２度目のＦＡ資格条件を満たすが、東京から広島に移動したこの日、「もうＦＡ権か。『やった』という感じだな。まあ、阪神ではやりたいようにやらせてもらっているし、その上で４年間で２度も優勝して、今年もまだ分からない。来年も残ってプレーできればそれがベストだと思っている」と語ったものだ。
　広島から阪神にＦＡ移籍して４年、今季も含め常に上位を争う状況でプレーし、４番として個人記録も年々自己ベストを更新している。
　本格的な交渉はオフで「まだ話を聞いてみないと分からない」と注釈をつけたが、力を発揮できる環境のよさがＦＡ宣言残留を望む要因だ。
　さらに来年は、大きなモチベーションも生まれた。
　２０日のヤクルト戦（神宮）で、通算２０００本安打へあと１９５本となり「２０００本安打も頑張れば来年に届くかも知れない。それを阪神で達成できればいいと思うな」と語ったという。