ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その7/アズキヒロハシ クロエリヒタキ シラガシキチョウ等

2023-10-08 | ボルネオ
アズキヒロハシ 2023年9月3日 ボルネオ タビン野生動物保護区

9月3日午前、タビン野生動物保護区にて;シラガシキチョウ(White-crowned Shama)が比較的見やすい所に出てくれました。腹部の橙色と背中の黒色のコントラストが綺麗ですが、名前のシラガは頭冠の白色がアクセントだからでしょうね。でもすぐに引っ込んでしまいました。
クリチャゲラがまた出てくれましたが、スッキリと撮れません。4羽が一緒でしたが、幼鳥の様。
ケラ類として新しく、モリアオゲラ(Crimson-winged Woodpecker)が出てくれましたが、ケラ類はどうもすっきり撮れません。
新たなヒロハシであるアズキヒロハシ(Banded Broadbill)が出現。渋い小豆色ですが‥‥
雨覆は鮮やかな黄色の縞々。英名のBandedはこちらから来たんでしょうね。幅広い嘴の水色も綺麗です。何とか色が出ました。
続いてクリムネアカメヒタキ(Maroon-breasted Philentoma)。ちょっと遠かったですが、アカメの赤目が何とかわかります。ヒタキとついてますが、ヒタキ科ではないです。
ムナフコウライウグイスも2度目ですが、今回も腹打ち。背中の首筋の黄色がわずかに見えます。横から撮らせてよ〜。
クロエリヒタキ(Black-naped Monarch)は、チョロチョロ移動して大変でしたが、時々見やすい所に出てくれたので、必死に連写。頭部から背中の青色が綺麗です。こちらもヒタキとついていますが、ヒタキ科ではなくサンコウチョウに近いようです。
頭部のチョンマゲのような黒い羽がなんか面白いです。
ところで、ジャングルの移動にはトラックの荷台に設置された簡易椅子に座って移動ですが、結構揺れます。オープンなので、写真は撮りやすくていいですね。雨が降ったらずぶ濡れですが、幸いスコールにはここでは会わずに済みました。
昼食にリゾートに戻って、暫しの休憩時間。散策すると草地に再び、アオハウチワドリ。割と近くで撮らせてくれました。
3泊過ごしたタビンWLRです。ジャングルの中にロッジやレストラン等が設置されています。こんな感じですので、周りを歩くと多くの野鳥達に出会えます。
大人数は泊まれませんが、我々以外にも欧米からのお客さんも何組か見受けられました。

次回は同日(9月3日)午後のタビン野生動物保護区ですが、何度も挑戦しているズアオヤイロチョウを何とか収めることが出来ました。他にシラフサザイチメドリ、コシアカモリチメドリや3度目ナイトツアーのマレーウオミミズクの魚取りなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その6/アオヒゲショウビン アカエリキヌバネドリ キゴシハナドリモドキ ムナオビオウギヒタキ等

2023-10-05 | ボルネオ
アオヒゲショウビン 2023年9月3日 ボルネオ タビン野生動物保護区

9月3日(第4日目)タビン野生動物保護区にて;朝の5時半から朝食をとり、6時過ぎにはトラックに乗り込んで、ジャングルに向かいますが、昨日とは違うポイント。出発前にリゾート内でキゴシハナドリモドキ(Yellow-rumped Flowerpecker)♂が出てくれました。嘴が少し太く背中の青と腰部の黄色が綺麗で可愛いですが、なんで、和名にはモドキがつくのでしょうね。ハナドリ(Flowerpecker)の一種である事には違いありません。
少し進んで、川で小さな小鳥がチョロチョロしていました。ノドジロミツリンヒタキ(Grey-chested Jungle-flycatcher)と言われたと思うのですが。
ボルネオにアオバトと名前が付くのは5種類いますが、これはチビアオバト(Little Green-Pigeon)で、一番小型です。♂の胸に薄く橙色がついていますね。
こちらは大型のハト、ミカドバト(Green Imperial Pigeon)。大きいので、Imperialなんて付いたんでしょうか。
そしていい感じに後ろが、抜けた所に出てくれたのは、ムナオビオウギヒタキ(Pied Fantail)ヒタキと和名でついてますが、サンコウチョウに近い様です。長い尾羽をしっかり見せてくれて嬉しかったです。
密林の地面を動き回っては、止まって囀るボルネオ固有種のボルネオミノチメドリ(Bornean Ground-babbler)です。すっきりと撮れませんでしたが、胸の白斑が綺麗です。
こちらは随分と地味なその名もムジチメドリ(Brown Fulvetta)特徴のないのが特徴ってやつですかね。小さなたくさんついた垂れ下がった花を盛んに突いていました。
こちらも地味な種類の多いヒヨドリで、エリゲヒヨ(Hairy-backed Bulbul)。
地味な鳥が続いていましたが、やっと派手なのが出てくれました。アカエリキヌバネドリ(Red-naped Trogon)♂です。残念ながら葉っぱの陰から出てくれませんでした。
更に続いてアオヒゲショウビン(Rufous-collared Kingfisher)。背中の青とお腹の橙色が綺麗ですが、こちらも葉っぱの間で見にくい事この上なし。でも暫くじっとしてくれたので、隙間を探して右往左往でした。暗かったですが、何とか全身が撮れました。
そして、今日もクビワヒロハシが出てくれたのですが、全身が綺麗に見えず。移動して全身が見えるも、高い上にモロ逆光。手強いです。
と次々に現れてくれますが、ジャングルの中はスッキリと写真が撮れませんね。ジャングルの中を進むのはこんな感じです。
見上げるポジションが多く、苦労します。でも、時折、綺麗に取れると本当に嬉しいですね。

次回もこの続きで、更に、シラガシキチョウ、アズキヒロハシ、クロエリヒタキなど続々と出てくれました。ご覧いただきありがとうございます。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その5/ルリノドハチクイ キタカササギサイチョウ カザリオウチュウ ミナミカンムリワシ等

2023-09-29 | ボルネオ
ルリノドハチクイ 2023年9月2日 ボルネオ タビン野生動物保護区

9月2日タビン野生動物保護区(続き);陽はだいぶ傾いてきましたが、順光側に回るといい具合になります。そんな絶好の位置にルリノドハチクイ(Blue-throated Bee-Eater)が止まっています。しかも近い!車を少し移動して、緑バックになる様にしてくれましたが、動ぜず採餌に集中しています。図鑑では中央尾羽が細く飛び出していますが、ほんの少しだけ。時期的に抜け落ちたのでしょうか。
カラスは多くは見かけませんが、やっぱりいます。こちらのカラスは少しスレンダーなスンダガラス(Slender-billed Crow)です。
ルリノドハチクイは相変わらずいてくれますが、少し違う位置にもペアで採餌中。
同じアングルで違った枝に止まった個体もしっかり撮らせてもらいました。
空にキタカササギサイチョウが飛んで来ました。それにしても大きな頭部です。こちらは♀。
続いて♂も。割と近くを飛んでくれました。
開けた場所で、遠くにオウチュウらしき鳥がいます。尾羽の形状から飾り尾羽の取れたカザリオウチュウ(Greater Racket-tailed Drongo)であろうということになりました。飾り尾羽の伸びていない若い個体かもしれません。
時刻は午後6時を回り、陽が陰って来ました。少し薄暗くなってしまいましたが、ミナミカンムリワシ(Crested Serpent-Eagle)がそれらしく撮れました。
少し進むと別の所で、またミナミカンムリワシに遭遇。かなり近いですが、平然と食事中。カエルを食している所でした。ちょうど瞬膜が閉じたところです。
暗くなるのを待って、ガマグチヨタカを探しましたが、残念賞。マレーウオミミズク (Buffy Fish-owl)には会えました。
この日はナイトツアーを終えての食事だったので、ゆったりビールが飲めました。

次回は、ボルネオ紀行を小休止して、地元での季節ものの渡り途中のエゾビタキをアップしたいと思います。ご覧頂き有り難う御座います。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その4/コシアカキヌバネドリ キミミクモカリドリ サトウチョウ等

2023-09-26 | ボルネオ
コシアカキヌバネドリ 2023年9月2日 ボルネオ タビン野生動物保護区

9月2日タビン野生動物保護区にて(続き);午前11時ごろ保護区内を歩いていると「Trogon!!」とのガイドさんの声。おおっ!と示す方を探すと、ついに期待していたキヌバネドリがその美しい姿を見せてくれました。下面全体と腰が日本ではお目にかかれない様な真紅です。美しい!!感激の一瞬でした。ボルネオで見られる6種のキヌバネドリの中では一番小さい、と言ってもブッポウソウぐらいの大きさがあるコシアカキヌバネドリ(Scarlet-rumped Trogon)の♂でした。
木の隙間からだったので見えにくかったのですが、何と開けた所に出てくれて、しかも、数分間、じっとしてくれました。大サービスです。

お陰様で、撮影条件も変えてしっかり撮ることが出来ました。大満足で午前中の探索を終えて戻り、昼食後は自由時間、少し休憩して、宿の周りを散策しました。開けたところでは、ルリノドハチクイが採餌に余念がありません。
キタカササギサイチョウ♂も比較的見やすい所に出てくれました。夜に寝ていたペアでしょうか、この辺りを縄張りにしているのでしょう。
ペアなので、♀も近くにいます。
最初は珍しかったシロハラアナツバメですが、そこら中を飛び回って、色合いも地味なので、段々と無視する様になりますが、飛んでいるところを何とか収めようとカメラを向けました。
さて、今日のナイトツアーは夕方の陽のあるうちに出発して、日暮れを待ち、午後8時ぐらいには帰ってゆっくり夕食を取るという工程でした。宿を離れて、ヤシ畑とジャングルの境界の開けた道を進みます。するとツバメがいました。見るとただのツバメです。日本かどうかはわかりませんが、北方での繁殖を終えて戻ってきたのでしょう。ただ、例年よりは早いとの事、何故でしょうね。
草むらにはセッカの仲間であるアオハウチワドリ(Yellow-bellied Prinia)が出てくれました。ウチワドリと言うだけあって、尾羽が長いですね。拡げたところを撮りたかったです。
遠くの高い木に何種類かの鳥が来ています。花か実か虫か分かりませんが、餌が豊富なのでしょう。キミミクモカリドリ(Yellow-eared Spiderhunter)です。タイヨウチョウよりは長い湾曲した嘴を持ち、羽を拡げると長距離は飛べない様な丸い形です。
小さなインコの仲間、サトウチョウ(Blue-crowned Hanging-Parrot)の♂もいました。喉元が赤く、逆さになって食事中。もっと近くで見たかったですが、それにしてもサトウチョウとは名前の佐藤さんに関係あるでしょうか?
遠くて見にくい事が多いですが、コシアカキヌバネドリの様にサービスしてくれるとボルネオに来て良かったなとつくづく思います。

次回は日暮れから夜のナイトツアーの後半で、いい条件でたっぷり撮れたルリノドハチクイ、キタカササギサイチョウ、カザリオウチュウ、ミナミカンムリワシなどをアップしたいと思います。ご覧いただきありがとうございます。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その3/ガマヒロハシ コシラヒゲカンムリアマツバメ ウォーレスクマタカ等

2023-09-23 | ボルネオ
コシラヒゲカンムリアマツバメ 2023年9月2日 ボルネオ タビンWLR

9月2日タビン野生動物保護区にて;第3日目は早朝6時半ごろより出動。ジャングルに向かいます。色々出てくれますが、相変わらず高い、遠い、空抜けで、写真にはなりません。キツツキが出てくれました。全身茶色のその名もクリチャゲラ(Rufous Woodpecker)。
こちらも茶色で、お腹と幅広の嘴が見えるチャイロゴシキドリ(Brown Barbet)。
♀は灰色ですが、♂は茶色のクリイロバンケンモドキのペアでしょうか。バンケンの一種ですが、なんでモドキとつくんでしょうね。熱帯の派手な色が目に着きますが、茶色の鳥も結構多いですね。
こちらはサンショウクイと名がつきますが、サンショウクイ類ではなく、でも近いハグロヒタキサンショウクイ(Black-winged Flycatcher-shrike)
全身を撮りたかったですが、頭部だけまともに写ったマレーズアカミユビゲラ(Olive-backed Woodpecker)。3本指がちゃんと見たかったです。
道の上に巣があったせいでしょうか、クマタカにしては近くで見させてくれました。ウォーレスクマタカ(Wallace's Hawk-Eagle)で、ダーウィンと同時期に進化論にたどり着いた生物学者でボルネオにも探検にやってきたであろうウォーレスの名前が冠してあるのに感慨深いです。♂♀のペアでいました。♀の方が色が少し薄いです。
後頭部に伸びた冠羽がなんとか見えます。
その瞬間は逃しましたが、交尾シーンを見せてくれました。
やっと低い所にいる綺麗な鳥が出てくれました。コシラヒゲカンムリアマツバメ(Wiskered Treeswift)でアマツバメの仲間ですが、森の中の開けたところで、枝に止まってフライキャッチを見せてくれます。警戒心が薄いのか下を通ってもこちらには関知なし、でした。
頭をグルグルしながら獲物を探して、見つけると飛び出し。
同じ枝に戻ってくるので、待っていると拡げた翼が撮れました。
更に歩いていると3羽のちょっとお茶目な感じのガマヒロハシ(Dusky Broadbill)が枝の上に集合。好奇心が強いのか、我々を観察している様な感じです。大きな頭と大きな目そして広い嘴、何とも言えず愛嬌のある鳥で、ガマとつけるのは可哀想です。
なんか3羽でおしゃべりしている様にも見えます。「日本人かね〜、大勢でゾロゾロ来たね」とか。
「せっかくだからサービスしてあげよう」とでも思ったのか、羽を拡げて求愛の様な仕草を見せてくれました。
ユニークな鳥たちが次々に出てくれて、本当に楽しめます。

次回はこの続きで、ついにキヌバネドリに出会えて、しかも、いい位置に止まってくれたシーンなどをアップしたいと思います。ご覧いただきありがとうございます。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その2/マレーウオミミズク ジャワガマグチヨタカ ミナミカンムリワシ等

2023-09-20 | ボルネオ
マレーウオミミズク 2023年9月1日 ボルネオ タビンWLR

第2日目タビン野生動物保護区でのナイトツアー;午後8時にナイトツアーに出発、トラックの荷台に簡易椅子が設置されて見晴らしは良好です。ガイドさんは明かりを素早く照らしながら探索、我々の肉眼では全然見えませんが、次々に獲物を発見。素晴らしい観察眼です。出発直後のリゾート内で早速、哺乳類。オオムササビとの事。
更にリゾート内で眠るキタカササギサイチョウ。熟睡しているようです。
同じくリゾート内で夜の猛禽が出現。マレーウオミミズク(Buffy Fish-Owl)で、北海道のシマフクロウより少し小さいですが、同様に魚を主食としている様です。この時は、カエルの池と呼ばれる付近だったので、カエルでも狙っていたのでしょうか。
こちらをそれほど気にしてはいない様。ちょっと近かったせいか、木の上方に移動ですが、お陰で、翼がよく見えました。
しっかり撮らせてもらい、ジャングルの中へ進みます。すると、我々に起こされたのかもしれませんが、目を開けたミナミカンムリワシ(Crested Serpent-Eagle)が登場。かつては、八重山のカンムリワシはその亜種だった様ですが、今では別種として扱われている様です。頭部の黒みが強いですが、よく似ていますね。
少し冠を立てて、カンムリワシらしい。
その後はパッとしませんでした。それでも本ナイトツアーの目玉であるガマグチヨタカを捜索しますが、中々に手強い。ガイドさん2人で必死に探すとやっと見つかりました。我々の肉眼ではさっぱり見えませんが、双眼鏡で見ると確かにいました!ちょっと上過ぎて、特徴的ながま口は、かろうじて見えますが、間違いなくガマグチヨタカ。ジャワガマグチヨタカ(Blyth's Frogmouth)との事で、かつてはコガマグチヨタカとの和名だった様。
狙いをなんとかゲット出来て、満足して引き上げる途中に野生のネコがいました。ベンガルヤマネコとの事で、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコはその亜種という扱いですが、やっぱりよく似ています。最も野生の両種を見た事はありませんが。
樹上にはジャコウネコも。哺乳類が多いですね。
琉球地方の様にコノハズク類がたくさんいるのかと思ったのですが、全くお目にかかれませんでした。しかし、存分にナイトツアーの醍醐味を味わうことが出来ました。

次回は三日目の様子で、早朝から繰り出したタビン野生動物保護区のジャングル内で出会った鳥たちをアップしたいと思います。ご覧いただきありがとうございます。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その1/キタカササギサイチョウ ムナフコウライウグイス クビワヒロハシ等

2023-09-17 | ボルネオ
キタカササギサイチョウ♂♀ 2023年9月1日 タビン野生動物保護区

8月31日〜9月7日鳥見遠征としては、自身初の海外となるボルネオ島にワイバード最後のツアーで参加して来ました。マレーシアのボルネオ島の北部に位置するサバ州が主な訪問地で、東部のタビン野生動物保護区(Tabin Wildlife Resort)、西部のキナバル山麓の世界遺産キナバル自然公園とコタキナバル市内の公園を巡って来ました。確認鳥種は130種(ボルネオ固有種15種含む)ですが、日本で確認した13種を除いて、117種が海外ライファーとなりました。中でもズアオヤイロチョウ、キヌバネドリ類、ベニサンショウクイ、ミヤマタイヨウチョウ、サイチョウ類などの美しさとユニークさに感激一塩でした。ジャングルでの撮影には苦労しましたが、なんとか写真に収められた鳥たちを出会った順番にアップしていきたいと思います。
8月31日(第一日目);成田からボルネオのコタキナバルに直行便で行く予定だったのですが、キャンセルとなり、クアラルンプール経由で夜の11時前にボルネオのサバ州の州都コタキナバルに到着。そのままホテルで一泊。
9月1日(第二日目);早朝の便で、東部のラハダトゥー空港に移動。コタキナバル空港で朝焼けに浮かぶ標高4,095 mのキナバル山が綺麗でした。
地方空港への移動とあって、プロペラ機ですが、その待合所から外を見ると結構、鳥たちが現れ、シロガシラトビやカノコバト、モリツバメなど10種類ほど確認できました。もちろん、ガイドさんに全て教えてもらいましたが。飛行機は窓側だったので、景色がよく見え、キナバル山の雄姿を堪能しました。
ところが、ラハダトゥー空港が近づくにつれて、眼下に広がるのはパームヤシばかり、見渡す限りのヤシ畑に、ショックを受けました。ここまで、開発が進んでいるのかと愕然となりました。空港に到着して、タビンワイルドライフリゾート(タビンWLR)に移動ですが、ここでも市街地を抜けると見渡す限りのヤシ畑。しかも未舗装のガタガタ道、1時間半以上激しく揺られて、さすがに疲れました。ヤシ畑を抜けて、やっと原生林になって来ましたが、ヤシ畑に添うように進んで、やっとタビンWLRに到着。ここは自然保護区内に設置された宿泊施設で、周りはジャングル、施設内でも多くの鳥たちに出会うことができますが、ちょっとサルが多すぎかなと。
到着後随分と遅い朝食を摂って、現地ガイドさんの案内で周辺のトレイルを散策、ジャングルの中ですので、夏の山の中をイメージしていただけたらと思いますが、見にくいことこの上なし。やっとそれらしいのが撮れたのは腹打ちのムナフコウライウグイス(Dark-throated Oriole)でした。
宿に戻って、昼食を取って、午後4時まで自由時間。早速、近くを歩いてみましたが、凄まじい暑さと湿度で、日陰を選んで散策です。すると、黒い大きな鳥が上空に出現、木立の中に入ってゆっくり見れませんでしたが、ムジサイチョウ(Bushy-crested Hornbill)でした。それにしてもサイチョウの嘴のデカいこと。
さらに小鳥が木立の中をチョロチョロしています。す早いので、大変でしたが、全身緑色のミドリヒメコノハドリ(Green Iora)でした。
他にもチョロチョロ動く小鳥がいます。アカガオサイホウチョウ(Ashy Tailorbird)でした。写真は幼鳥のようで、成長♂はもっと顔が赤いのですが、残念ながらピンボケでした。この細い鋭いくちばしで、巣を裁縫するんでしょうね。
午後4時に保護区内のジャングルに車で移動して、探鳥です。施設専属のガイドさんの目は素晴らしく、鳥を見逃しません。走行中に素早く見つけて、車を止めてくれます。いたのはクビワヒロハシ(Black-and-yellow Broadbill)でした。ちょっと葉が邪魔でしたが、クリっとした目に幅広い嘴、ずんぐりしたその姿がたまりません。
オオコノハドリ(Greater Green Leafbird)も。コノハドリというだけあって、本当にミドリ色です。
上空には大きな猛禽。カザノワシ(Black Eagle)という真っ黒なワシでした。遠いですが、広げた羽がでかいです。
ジャングルの中ではそれらしい木が。
上空を大きな鳥が飛んできます。キタカササギサイチョウ(Oriental Pied Hornbill)です。以降、最も良く見かけたサイチョウですが、熱帯にきたな!と感じます。
近くの枝に止まってくれました。こちらは♀で、くちばし上の飾りが少し小さいです。
遠くの木に何か止まっていますが、何とハヤブサ!小さく丸っこいボルネオヒメハヤブサ(White-fronted Falconet)でボルネオの固有種だそうです。もう少し近くで見たかったです。
同じ木の下の方にキタカササギサイチョウの♂♀。♂の嘴の飾りは大きいですね。よくペアでいます。
少し開けたところにルリノドハチクイ(Blue-throated Bee-Eater)、ペアでフライキャッチしていました。
夕方には宿に戻って、夕食。午後8時からのナイトツアーに備えます。

次回はナイトツアーの様子をアップする予定です。ジャングルの中を車で進んでいきます。ご覧いただきありがとうございます。