ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

ボルネオ紀行 タビン野生動物保護区 その1/キタカササギサイチョウ ムナフコウライウグイス クビワヒロハシ等

2023-09-17 | ボルネオ
キタカササギサイチョウ♂♀ 2023年9月1日 タビン野生動物保護区

8月31日〜9月7日鳥見遠征としては、自身初の海外となるボルネオ島にワイバード最後のツアーで参加して来ました。マレーシアのボルネオ島の北部に位置するサバ州が主な訪問地で、東部のタビン野生動物保護区(Tabin Wildlife Resort)、西部のキナバル山麓の世界遺産キナバル自然公園とコタキナバル市内の公園を巡って来ました。確認鳥種は130種(ボルネオ固有種15種含む)ですが、日本で確認した13種を除いて、117種が海外ライファーとなりました。中でもズアオヤイロチョウ、キヌバネドリ類、ベニサンショウクイ、ミヤマタイヨウチョウ、サイチョウ類などの美しさとユニークさに感激一塩でした。ジャングルでの撮影には苦労しましたが、なんとか写真に収められた鳥たちを出会った順番にアップしていきたいと思います。
8月31日(第一日目);成田からボルネオのコタキナバルに直行便で行く予定だったのですが、キャンセルとなり、クアラルンプール経由で夜の11時前にボルネオのサバ州の州都コタキナバルに到着。そのままホテルで一泊。
9月1日(第二日目);早朝の便で、東部のラハダトゥー空港に移動。コタキナバル空港で朝焼けに浮かぶ標高4,095 mのキナバル山が綺麗でした。
地方空港への移動とあって、プロペラ機ですが、その待合所から外を見ると結構、鳥たちが現れ、シロガシラトビやカノコバト、モリツバメなど10種類ほど確認できました。もちろん、ガイドさんに全て教えてもらいましたが。飛行機は窓側だったので、景色がよく見え、キナバル山の雄姿を堪能しました。
ところが、ラハダトゥー空港が近づくにつれて、眼下に広がるのはパームヤシばかり、見渡す限りのヤシ畑に、ショックを受けました。ここまで、開発が進んでいるのかと愕然となりました。空港に到着して、タビンワイルドライフリゾート(タビンWLR)に移動ですが、ここでも市街地を抜けると見渡す限りのヤシ畑。しかも未舗装のガタガタ道、1時間半以上激しく揺られて、さすがに疲れました。ヤシ畑を抜けて、やっと原生林になって来ましたが、ヤシ畑に添うように進んで、やっとタビンWLRに到着。ここは自然保護区内に設置された宿泊施設で、周りはジャングル、施設内でも多くの鳥たちに出会うことができますが、ちょっとサルが多すぎかなと。
到着後随分と遅い朝食を摂って、現地ガイドさんの案内で周辺のトレイルを散策、ジャングルの中ですので、夏の山の中をイメージしていただけたらと思いますが、見にくいことこの上なし。やっとそれらしいのが撮れたのは腹打ちのムナフコウライウグイス(Dark-throated Oriole)でした。
宿に戻って、昼食を取って、午後4時まで自由時間。早速、近くを歩いてみましたが、凄まじい暑さと湿度で、日陰を選んで散策です。すると、黒い大きな鳥が上空に出現、木立の中に入ってゆっくり見れませんでしたが、ムジサイチョウ(Bushy-crested Hornbill)でした。それにしてもサイチョウの嘴のデカいこと。
さらに小鳥が木立の中をチョロチョロしています。す早いので、大変でしたが、全身緑色のミドリヒメコノハドリ(Green Iora)でした。
他にもチョロチョロ動く小鳥がいます。アカガオサイホウチョウ(Ashy Tailorbird)でした。写真は幼鳥のようで、成長♂はもっと顔が赤いのですが、残念ながらピンボケでした。この細い鋭いくちばしで、巣を裁縫するんでしょうね。
午後4時に保護区内のジャングルに車で移動して、探鳥です。施設専属のガイドさんの目は素晴らしく、鳥を見逃しません。走行中に素早く見つけて、車を止めてくれます。いたのはクビワヒロハシ(Black-and-yellow Broadbill)でした。ちょっと葉が邪魔でしたが、クリっとした目に幅広い嘴、ずんぐりしたその姿がたまりません。
オオコノハドリ(Greater Green Leafbird)も。コノハドリというだけあって、本当にミドリ色です。
上空には大きな猛禽。カザノワシ(Black Eagle)という真っ黒なワシでした。遠いですが、広げた羽がでかいです。
ジャングルの中ではそれらしい木が。
上空を大きな鳥が飛んできます。キタカササギサイチョウ(Oriental Pied Hornbill)です。以降、最も良く見かけたサイチョウですが、熱帯にきたな!と感じます。
近くの枝に止まってくれました。こちらは♀で、くちばし上の飾りが少し小さいです。
遠くの木に何か止まっていますが、何とハヤブサ!小さく丸っこいボルネオヒメハヤブサ(White-fronted Falconet)でボルネオの固有種だそうです。もう少し近くで見たかったです。
同じ木の下の方にキタカササギサイチョウの♂♀。♂の嘴の飾りは大きいですね。よくペアでいます。
少し開けたところにルリノドハチクイ(Blue-throated Bee-Eater)、ペアでフライキャッチしていました。
夕方には宿に戻って、夕食。午後8時からのナイトツアーに備えます。

次回はナイトツアーの様子をアップする予定です。ジャングルの中を車で進んでいきます。ご覧いただきありがとうございます。



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1 コメント

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ボルネオ (チョウキチ)
2023-09-20 11:18:31
楽しみです。
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