豚インフルの追加情報

　昨年から新型インフルエンザ、特に鳥インフルエンザの変異型の流行が懸念、リスクとして宣伝されてきたが、今回の豚インフルは確かに危険ではあるが、特徴も違っている。

・鳥インフルはＨ５Ｎ１だが、豚インフルはＨ１Ｎ１で、人間に流行したインフルエンザの型に近く、タミフルが有効であること。

・メキシコで死者が出たのは、政府の対応遅れと、貧しい人が多く病状が悪化するまで医者に行かなかったのが理由で、アメリカでは死者が出ていない。

　とりあえず日本国内では水際の防衛が主で、メキシコへの渡航制限や帰国時の検査などで、日常生活には今のところ特に注意はいならいが、流行した場合は、インフルエンザと同じ対策になる。まずは情報収集と冷静な対処が必要だろう。

　インフルエンザワクチンの製造も問題になっていると言う。

・一つは季節で流行するインフルエンザのワクチンと、今回の豚インフルのワクチンの製造比率をどうするか？　水際で防げて拡大しないと豚インフルはそれほど必要ないが、季節で流行するインフルエンザワクチンは、当然例年並みの量は必要なこと。

・豚インフルを製造するための種ウィルスが、まだ入手できてないとのこと。
種ウィルスを鶏卵に入れて培養するそうだ。鶏卵をダチョウの卵にする研究もされているそうだが。

　ワクチンの製造は微妙な問題のような気がする。豚インフルが流行った際に用意してなければ非難されるし、今年の冬にワクチンが足らない状況も非難の的になりそうで、何れにせよ厚労省のサジ加減が問われそうだ。