3月の「特別党学校」http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-04-04/2006040404_01_0.html
に参加した私には、そこへの参加が決まった時点から、県委員会より「4月に県党学校をやるので、綱領講義の講師を頼みたい」という要請が来ていました。
伊豆で講義の受けた私は、「その講義内容が余りにも内容が奥深く、濃く、広いもので、自分には手に負えない」と、講師を引き受けられないメッセージを県委員会へ送り続けていました。しかし、結局寄り切られ、引き受けることになったのでした。
不破さんが3日間で語った綱領の話を、数時間でどうやって話したらよいのか。できるわけがないじゃない!…
そうぼやいていると、
「いや、自分がつかんできたこと、分かったことをそのまま話せばいいのだ」というアドバイスがあった。
が、しかし、やるからにはそれなりにまとまりがあり、受講した人が少しでも勉強になったといえるものにしなければと思うのが人情。頼むほうは簡単に言うけれど、講師をやる側にしてみると、これは極めて悩ましい問題なのです。
県党学校にむけて苦悩する私を気遣い、地区委員長は「自宅に帰って準備したほうがよい」とアドバイス。のべ2日間、休みをとって作業に没頭したのでした。
結局、不破さんの講義内容を記したノートを頼りに、パソコンで一度テキストに打ち直し、それをもとに講義をするというスタイルでやることを決断しました。
しかし、これがなかなか進まない。時間だけが過ぎていく。肝心カナメのメモはPCに打ち込んではみたものの、今度はそれを説明するとなると、自分自身が理解しなければならないということに気付く。ひぇーーっ、これは大変だ。
打ち直しの途中で、あっちの資料、こっちの書籍を調べながら、特に苦手な歴史については歴史の教科書やら年表やら、各種辞典と格闘。「靖国史観」派 に反論するためには、彼らが何を言っているのか知らなければならない。ということで、ついに『新しい歴史教科書』まで引っ張り出す羽目に。不破さんの書籍10数冊、その他の書籍・辞典多数にしがみついての勉強となりました。
結局、PC打ち込みは完了したものの、内容を調べ、理解するまでにいたったのは全体の3分の2程度でした。時間切れ、もちろん徹夜でしたが。
講義の対象は、県・地区役員の方々。あくまでも、「特別党学校」の講義にできるだけ忠実に、を心がけ、私見などはほとんど入れない内容でした。というより、自分自身、「モノにしていない」のですから、それが限界というわけです。時間配分にも失敗し、5章の「未来社会論」についてはかなりはしょってしまう有様。
まあ、自分なりの点数をつけるとすれば、50点かよくて60点というところでしょうか。初めてのことでもあるし、よしとしよう。参加者の感想文を読ませていただいたところ、「『綱領学習』の必要性を実感した」という方もかなりおられて、目的はそれなりに果たせたかのかなと思います。何より、一番の収穫は、自分自身の勉強になった、というところでしょう。
もっともっと綱領や科学的社会主義の学習はやらなければなりません。長年共産党を支持されている人でも、あるいは党員でさえも、「共産党の理念」とか「社会主義・共産主義」といった部分に対して案外知っているようで知らないものです。だから、「なんとなく共産党のイメージは暗い」とか「怖い」とかいう論調に対して、しっかりと対応できないことが多いのです。
「共産党員だと知られるのとまずい」、「共産党を支持していることがまわりに知られないようにしたい」などなど。そんな思いになってしまう大本には、共産党そのものへの不理解が、われわれの中にも、まわりの人々の中にもまだまだ広く存在しているということでしょう。
そういう誤解、偏見、不理解をといて、「共産党はやっていることもいいし、言っていることも一番まとも」「しかも、将来はすばらしい未来社会をめざししている党だ」という評価をもっともっと広げていなければなりません。だからこそ、私たちの側が、さらに綱領や科学的社会主義を学び深めて、「自分の言葉」で党を語れるようにならないとダメなのです。
参照。