Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その124

2009年06月25日 | 制作裏話
制作裏話「キングギドラ 出現バージョン」編 Part.1

 今日から昨年8月に発売した「キングギドラ 出現バージョン」の制作裏話を書きます。
 いくつかこだわった所につきましては発売前の「こだわり」(2008年7月22~26日掲載)に書いておりますので、そちらも参考になさって下さい。

■ボディカラーのバランス

 この「出現バージョン」は、キングギドラの第3弾のカラーバリエーションとして企画・販売した商品です。
 初めてキングギドラが登場した『三大怪獣 地球最大の決戦』劇中で一番最初の登場シーンでもある、隕石の爆発の炎の中から現れるイメージのキングギドラを表現したものです。

 最初が全身ゴールドの「スタンダードカラー」、第2弾が「ブルーバージョン」でしたので、お求めいただいた皆様からすぐに「次は出現シーンのイメージのカラーですか?」と早くからネタバレ(笑)していたバージョンでもあります。
 そういう意味ではこの3つのカラーリングは、キングギドラソフビの好きな方にとって当然のバリエーションと思われているのかもしれません。それだけこの出現シーンは、キングギドラを表現する上で必要なシチュエーションであったと言えるでしょう。

 全体の配色、成型色や塗装については、昨年ここで書いた「こだわり」に詳しく書きましたのでそちらをご覧下さい。炎や爆発、発光等のイメージから発想・企画したものでしたので、色を決める際に何度か迷ったのはボディにスプレーしたオレンジゴールドでした。
 調合した基本色となったのは、ゴールド、シルバー、オレンジ。この3つを混ぜ合わせて考えた色です。調合の際に微妙な量の差でがらっと変わってしまうのです。しかも成型色がオレンジでしたから、明るい色にしすぎるとかわいくなり過ぎになってしまうし、ゴールドが強いとレトロタイプソフビのような軽い感じになってしまいこの造形では不自然になってしまいます。
 翼の一部や頭部の一部にノーマルのゴールドを使用する事(発光や爆発のイメージの表現と言う意味合いも含めて)で、全体の色のバランスも取っているわけです。

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