Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その125

2009年06月26日 | 制作裏話
制作裏話「キングギドラ 出現バージョン」編 Part.2



■実はいくつかあった修正箇所

 この「出現バージョン」は昨年夏のワンフェスから発売しました。発売時期的にワンフェス前は、新規造形商品の準備と重なるのでハードスケジュールです。ですからこの商品の塗装は外注にお願いしました。

 心配だったのはやはりボディに塗ったオレンジゴールドです。微妙な色でしたからこちらの希望した色になるのかが心配でした。打合せの時に彩色サンプルを作成した時の調合比を細かく伝えてお願いしたおかげ(たぶん)で、1回だけリテイクしただけで希望した色を作ってスプレーしていただき、安心しました。
 ただ、成型色の地の部分がオレンジだったせいか、わずかの面積でもムラが目立つのです。それだけではなく、一体一体塗っている部分の位置の違いが目立ち過ぎてしまいました。それで納品されてきましたからさすがに慌てました。
 時間的にやり直しをお願いできる余裕はありません。すぐに弊社で修正です。

 予想外だったのが、頭部と翼でした。
 角部分と毛の部分、翼の一部に塗ったノーマルのゴールドです。色的にシンプルでしたのでこちらで修正をする事はないだろうと不安はなかったのですが、こちらもムラが目立ち、やはり一体一体塗っている部分の差がありすぎました。
 また目の色、濃いめのオレンジゴールドで塗った黒目にあたる部分は希望した色より薄く上がってしまいましたし、マスクずれもあったので、いずれも全て修正しました。

 なんだか弊社での修正の多かった商品でした。
 やはり第三者に塗装をお願いすると言う事は、こういう事もあり得るリスクを考えなくてはならないと言う事です。色の調合、色の対比によるムラの可能性等があるので、外注にお願いする時は時間的余裕を持って細かく伝えなければならないと勉強になりました。言葉で正確にイメージや希望を伝える事は難しいです。
 特にソフビの塗装の場合は、発注後に自分で行なう修正作業の覚悟は前もってしておかなくてはならないという事ですね。
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