Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その120

2009年06月17日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ メルトダウンバージョン2」編 Part.2



■「銀モール版」と「青モール版」

 この「デスゴジ メルトダウンバージョン2」のテーマは、前回「バージョン(1)」同様『ゴジラVSデストロイア』でのゴジラのメルトダウンシーンである事は言う間でもないのですが、前回がメルトダウンの「カウントゼロ」の瞬間をイメージし、この「バージョン2」はメルトダウン後の光の粒子となった残像をイメージした物です。
 この「残像」は実際劇中にこのようなシーンはありませんし、あくまでも弊社が思う所ののイメージです。

 皆さんの要望に答える形で企画した物ですが、メルトダウンをイメージしたデスゴジとしてはすでに一度商品化した物です。
 前回のイメージを持ちつつ、なおかつ別のものとして配色を考えなくてはなりません。
 何度もDVDを見直しました。思い付いたのは映像で見られる直接的な色ではなく、イメージとしてとらえる事にして、「残像」をテーマにすると言う事です。
 悩んだのは内蔵のモールの色ぐらいです。銀にしようか、青も捨てがたいし……と。もちろんそれらを考える楽しい悩みです。
 結果としてできた配色やテーマについての詳細については、以前書いた「こだわり」をご覧いただくとして、結果的にモールについては「どっちも作っちゃえ!!」と、両方のバージョンを作りました。それがスケジュール的にはちょっと無茶してしまった結果にもなってしまったかもしれません。(この話は後ほど)

 初めは銀モールを入れるものだけを考えていました。彩色サンプルができた段階で試しに青を入れてみたら予想以上に良い物になり、これもどうしても商品化したくなりました。
 当時は、夏発売商品も控えているし、成型屋さんのスケジュールも大変と聞いていたし、両方作って果たして売れる物なのかと言う心配がありました。
 それでもどうしても作りたいと言う気持ちには勝てず、結局両方作ったのです。
 ある意味「青モール版」の方はデスゴジのメルトダウンのイメージからさらに離れてしまうカラーリングになってしまったのかもしれません。「銀モール版」でも「前回の「バージョン(1)」じゃないんならいらない」というご意見があるかもしれないという不安はありましたから、「青モール版」の方は余計にそう思っていたのは事実です。
 ですから両方のモールを入れたバージョンを作るのは「賭け」でもあったのです。

(2009.11.4更新)
「デスゴジ メルトダウンバージョン2」(銀モール版)(青モール版)は完売しました。ありがとうございました。

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