Part.1 制作のきっかけ
今日から昨年9月に発売を開始した「決戦ゴジラ スタンダードカラー」(完売)の制作裏話を書きます。商品の詳細は2009年8月19日の記事、同年9月17~25日に書いた「こだわり」をご覧下さい。
■ディフォルメだからできた流用パーツ使用
これまで数多く各社から発売されてきたゴジラソフビですが、「決戦ゴジラ」というのはかなり数が少ない部類のゴジラです。
劇中スーツが「モスゴジ」の流用と言う事で、各メーカーさんも売り上げや区別化の手間等を考えれば、わざわざ商品化するのには躊躇してしまうのではないかと推測しています。
弊社では、Gメモリーズセレクションの中において、完全補完とまではいかないにしても、できるだけ多くの種類のゴジラをディフォルメの中でソフビ化したいと考えてはおります。
この「決戦ゴジラ」は、前に「こだわり」でも書きましたが、ゴジラ映画の歴史の中でも重要な位置にいるコジラだと考えます。キングギドラと最初に戦ったゴジラである事、他の怪獣(モスラ、ラドン)と初めてチームを組んだゴジラである事、結果的にではありますが、人類側に初めて位置したゴジラである事、劇中スーツの流用形態を初めて取り入れた(そうせざるを得なかった!?)ゴジラである事……等です。
ですから単に「モスゴジの流用だから」というような単純な理由で作らない訳にはいかない……と考えていました。
機会があれば作るべきゴジラだと当初から考えていたゴジラです。
昨年夏、たくさんの皆様のリクエストに応える形で「モスゴジ」を発売致しました。その制作過程で(と、いうより制作を決定してすぐ)、同時進行で「決戦ゴジラも一緒に作ろう」と考えました。
確かに「モスゴジ」の流用ですが、「こだわり」にも書いたように基本は首から上のみ別物として作られているスーツです。ソフビ化するにあたって、首から上のパーツだけを別にして作れば、コスト的にも時間的にも可能と判断しました。それを除いてもやはり首から下は「モスゴジ」とほとんど同じですから違う方が不自然ですし。
幸いにも「カッコかわいく」のディフォルメシリーズです。パーツ流用で立体化する上では作りやすいとも言えます。もしGメモリーズセレクションがリアルなタイプのシリーズでしたらできなかったでしょう。