Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「氷山出現バージョン」のこだわり その3

2009年07月20日 | 新作商品情報
細部の彩色について



 前にお伝えしましたように、一番最初にお知らせした告知でのサンプル画像からいくつか彩色部分が変更になりました。
 今日はその辺を中心にこだわった所をお知らせ致します。

 彩色の変更についてはお詫びするしかないのですが、最初のサンプルを作ってお知らせしてから多少の違和感を感じはじめました。
 氷山からの出現という事でとにかくシンプルに「冷たい感じ」というのに捕われ過ぎていたようです。そのためメタリック系を中心に塗装色をチョイスしていました。
 胸や膝の部分はシルバーとライトグリーンを混ぜた色、白目にあたる部分はゴールド、それらの色のインパクトが強すぎるので、そこだけ目立たないように口元も負けないようにシンプルな赤とシンプルな白のキバにしたのです。
 これではどうも他社さんでやりそうなレトロタイプソフビの配色のイメージ、塗装パターンに近いと言えます。
 羽沢組らしくないし、Gメモリーズセレクションらしくありません。

 せっかくの劇中シチュエーションをテーマにしたキンゴジですから、もう一度塗装部分の配色をリセットして考えました。
 ツメ部分と背びれには最初の企画からツヤ消しを多めにしたホワイトで塗装しています。氷やまだ冷たさの残る印象を持っていただくためです。これはそのまま生かす事にしました。
 成型色やラメ、モール、そしてツヤ消しのホワイト塗装部分で充分冷たさや綺麗さは表現できていると思うので、その他の塗装箇所はそれぞれの色を目立たせてうるさく感じさせる事よりも逆に抑える事で、よりキンゴジらしさを出そうと考えを改めました。

 胸と膝はツヤ消しを入れた水色に近い、白を混ぜて薄くしたシアンブルー。これがあるのとないのでは全体の落ち着きが違います。これがなかったり、メタリック系だったらうるさい印象のボディになったでしょう。
 白目にあたる部分はツヤを入れたイエローです。キンゴジの白目部分は劇中では時として黄色系の色に見える時が多いのでそのまま選びました。ゴールドだと安易な印象を持ってしまうと思いました。
 口の中は赤からオレンジに変更しました。こういった全体の配色のキンゴジの場合は、赤だとやはりうるさすぎます。成型色のせいもあってオレンジでもややうるさい感じがするのですが、それを抑えて自然に見せるためにキバの色も変更しました。やや薄めの肌色に近いベージュです。この調合が実はなかなかちょうど良い色が出なくて何度もやり直しました。黄色すぎず、肌色過ぎず、かといってアイボリーのような弱さもなく、オレンジの口の中の色をうまく自然に見せてくれる色に仕上げました。

 これらの配色で他にはない「カッコかわいく」Gメモリーズセレクションらしいキンゴジになったと考えます。
 ぜひこれらの彩色部分も商品でお確かめ下さい。

(2009.9.28更新)
「キンゴジ 氷山出現バージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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