Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その131

2009年07月09日 | 制作裏話
原型制作編 Part.1

 この「制作裏話」では、以前発売した商品についての制作時や発売後の裏話等を書いております。
 今回たまには違う話もしようと思い、ソフビ商品の原型制作時の事を書こうかと思います。
 使っている材料から、作り方や仕上がるまでのいろいろ……。かなり長くなりそうなので、何回かに別けてのんびり少しずつ書いていくつもりです。
 気楽におつき合い下さい。

 誤解しないでいただきたいのは、「ソフビ原型の作り方講座」のような主旨ではありません。
 弊社商品のガレキの原型から数えてもまだキャリア4年足らずのぺーぺーですから。
 道具や材料の全てを知らないし、私の知らないもっと効率の良い作り方があるだろうし、他の方がどうやって原型を作られているのかもほとんど知りません。第一、造形の技術的にもまだまだ勉強の身ですので、難しい事を質問されても答えられる自身はありません。ですから人様に教える事はできません。
 もしかしたら日頃弊社商品をお求めいただく皆様の中で、ソフビに詳しい方の方が私より遥かに造形についても詳しいかもしれません。
 ここで書くのはあくまでも「これまで作ってきたGメモリーズセレクションのゴジラ達の原型をどうやって作ってきたか」というだけの話です。


▲弊社最初のゴジラであるガレージキットディフォルメGコレクション2体の粘土原型です。
左「初代ゴジラ」、右「モスゴジ」(いずれも完売しています)。


■自分で見つける発見の楽しさ

 そもそも4年前にゴジラを作って販売しようと思い立った時、最初に作ったのはガレージキットの「初代ゴジラ」(完売)でした。
 当然原型から作りはじめるのですが、その原型をいざ作ろうと思ってもどんな粘土を使っていいものなのか、どんな材料が必要なのかもさっぱりわかりませんでした。恥ずかしながらガレージキットがどんな風にして作られているのかも良く知りませんでしたし。
 ホビージャパンから発売されていた「モデリングマニュアル」という本を参考にして、いくつかの材料や道具を揃えて、自分が買った他社のガレキ商品を参考にして見よう見まねで作りました。
 今でもその延長のようなものです。
 誰かに教わった事もないし、人様がどうやって作っているのか特別に調べたり聞いたりもほとんどしていません。これまでガレキ・ソフビ合わせて10体のゴジラ、1体のキングギドラを作りましたが、毎回何かしらの発見やアクシデントが大小あって、勉強にもなるし、失敗もあります。あまり人に聞いたり調べたりしないのでやるのは(まわりにそういう人がいないのもありますが……笑)、先入観を持ちたくないという事もありますし、造形作業中に自分で見つける発見を楽しむためもあります。
 失敗やアクシデントがあっても、解決する過程を乗り越えると嬉しいし、次は同じ失敗はしないようにと覚える楽しさもありますし。
 だからこれからも独学でちょっとずつの進歩のマイペースでいきたいと思っています。

 続きはまた明日。

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