Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その76

2008年10月13日 | 制作裏話
GMKゴジラ 箱根決戦バージョン編 PART.1



■テーマはバラゴンとの戦いのシーン
 今日から昨年9月より発売を開始した「GMKゴジラ 箱根決戦バージョン」の制作裏話をします。「GMKゴジラ」としては「ブラックバージョン」に次ぐ2つ目のカラーバリエーションになります。
 これはその名の通り『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(以下GMK)劇中のゴジラとバラゴンが激闘を繰り広げた箱根、大涌谷山中での戦いの時のゴジラをイメージして企画したものです。
 GMK公開までの数年のゴジラは多くの怪獣と戦ってきましたが、平成になってからはそのバトルのシーンはほとんどがビルが建ち並ぶ都会ばかりでした。横浜、新宿、幕張、有明、台場……。そうではなかったのはビオランテ戦ぐらいですが、ビオランテとは組み合って戦うと言う感じの怪獣ではありませんでした。
 ですから山の中で思いっきり組み合って戦った、GMKでのバラゴン戦は実に新鮮でした。
 ゴジラをより大きく、凶暴に見せるべく、バラゴンは小さく作られ、大涌谷山中の舞台が立体的であるからこそ、ゴジラとバラゴンの戦いもまた立体的で見ごたえがありました。そこで完膚なきまでにバラゴンを叩きのめす事でゴジラの強さを表現しています。実に印象的な名場面でした。
 今ではほとんど言われる事のなくなった「怪獣プロレス」(死語?)という言葉を思い出したぐらいです。
 この「箱根決戦バージョン」は、その時のゴジラを表現すべく企画したカラーなのですが、ある意味ゴジラだけではなく、そのシーン全体をイメージしたカラーリングと言ってもいいでしょう。「箱根決戦バージョン」をご覧いただく度に、ゴジラそのものと言うよりは、あの対決のシーンを思い出していただければ商品化して成功だったと思っています。

(2010.7.28更新)
「GMKゴジラ 箱根決戦バージョン」は完売しました。ありがとうございました。

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