Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その77

2008年10月14日 | 制作裏話
GMKゴジラ 箱根決戦バージョン編 PART.2



■配色のチョイスについて
 「GMKゴジラ 箱根決戦バージョン」は、箱根での激闘のゴジラをイメージすべく、成型色は黒に近いダークブラウンにしています。このために作っていただいた色です。
 バラゴンとの戦いはとにかく土煙、砂埃が舞う動きの激しいバトルでした。それを表現すべくダークブラウンをチョイスし、さらに戦いでの汚れを現すべくツヤ消しを入れて少し成型色を薄くした感じのダークブラウンをスプレーしています。
 発売時の「こだわり」でも書きましたが、このスプレーした色は何度もやり直して調合しています。土の汚れに見えるように、かと言ってあくまで「カッコかわいく」から外れない程度に汚らしくは見えないようにというバランスで何度もやり直しています。商品になってみればあまり目立たないのですが、地色の濃い成型色に近い色を塗る難しさを改めて感じました。調合した容器の中の色と実際に塗ってみた色とでは、地色が濃いとかなりの差が出るわけです。今までもそういったパターンの色のチョイスでゴジラ達を塗るケースは多々ありましたが、茶系の色の商品はこれが初めてです。少々いつもと勝手が違っていました。
 何度もやり直したおかげで、納得できる色を作れたと思っています。
 最初の「ブラックバージョン」とは違い、ツメやキバは象牙色っぽくしています。GMKゴジラ特有の巨大生物感を強調した色にするためです。
 また目はゴールドとアイボリーのグラデーションにしたため、より怖さを強調できました。
 色全体としては「ブラックバージョン」が、全身ツヤありでシンプルな真っ黒のゴジラでしたし、細かな部分の色もシンプルにアイボリーで統一したので、この「箱根決戦バージョン」は比較して印象が随分違いました。
 「ブラックバージョン」に比べれば、リアルよりの塗装になったと思います。その分しっかりあの戦いのシーンのゴジラを表現できたと思っておりますが、皆さんはどうご覧になりましたでしょうか。

(2010.7.28更新)
「GMKゴジラ 箱根決戦バージョン」は完売しました。ありがとうございました。

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