Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「シェー!」って何ザンス? その3

2008年10月10日 | 羽沢組的怪獣見聞録
ゴジラの「シェー!」に思う事

 はっきりとした記憶は定かではないのですが、私が初めて『怪獣大戦争』を観たのはおそらく「東宝チャンピオンまつり」だったと思います。小学生の私にとってゴジラの「シェー」は、「ゴジラにそんな事させるなよー」と思いつつも笑ってしまい、親近感を覚えたのは確かだと何となく覚えています。
 日常の中で「シェー!」が流行としてあった時代を覚えているのは、おそらく現在40代半ば以上の人達だと思われます。そんな中で、ゴジラが「シェー!」をした事でがっかりし、ここからゴジラ映画の衰退が始まったと思っておられる方々もいるそうです。
 気持ちはわかります。ゴジラは常に人類にとって「脅威」として描いてほしい。私もそう思います。
 が、当時子供だった私と同じように、こういう「遊び」がある事でよりゴジラ映画を身近に感じて次も見ようと思った子供はこれでぐっと増えたのではないでしょうか。出演者の皆さんまでスチール写真で「シェー」をし、雑誌等に取り上げられる事でよりゴジラ映画がメジャーとなり、ゴジラだけではなく怪獣の知名度が上がった要因の一つになったのではないかと思うのです。

 今回「シェーポーズ」をした「大戦争ゴジラ」を発売して感じたのは、今までのGメモリーズセレクションのゴジラ達をお求めいただいたお客様に比べて年齢層が高く感じた事です。映画公開時(後のチャンピオンまつりも含めて)、当時リアルタイムで「シェー」の流行を体現していただろう世代なのだと思います。
 お求めいただいた方々の中にも、ゴジラの「シェー!」に対して否定的な方もいらっしゃったでしょう。逆に嬉しかった方もいらっしゃったでしょう。そういう諸々の思いを感じてお求めいただいたのではないでしょうか。当時の子供だった皆さんのあの頃(肯定派否定派問わず)を少しでも思い起こすきっかけになったのかも……と僭越ながら勝手に解釈させていただいております。
 もちろんそういうおじさん達だけを対象に発売した商品ではありません。「シェー!」の流行をリアルタイムで体現していない若い人達にとっては、「大戦争ゴジラ」の「シェーポーズ」は単なるゴジラのワンシーンでしかないのかもしれません。それでも当時まだ赤ちゃんか生まれていない方々が、弊社の「大戦争ゴジラ」をお求めいただく事で、ゴジラが「シェー!」をした事のインパクトや面白さをほんのちょっとでも構わないので感じていただければ嬉しく思います。

 「シェー!」ひとつでベラベラ能書き多すぎ?………おっしゃる通りザンス。


(2010.7.5更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」「大戦争ゴジラ ブラウンバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。