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Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

そフビ制作裏話 その280

2012年05月15日 | 制作裏話


Part.1 原型(1)



 今日から昨年3月に発売した「メカゴジラ スタンダードカラー」(完売)の制作裏話を書きます。商品の詳細は2011年2月8日の記事と2011年2月24日~3月8日の「こだわり」をご覧下さい。またこの「メカゴジラ」制作に当たり、弊社なりの解釈で調べた事は、2011年2月21~23日に書いた「見聞録」をご覧いただけると参考になるかと思います。

■キングギドラと同時進行でスタート
 ゴジラ中心のGメモリーズセレクションではありますが、ゴジラの対戦怪獣も作ってみたいという気持ちは初期からありました。が、どうしても作りたいゴジラの方が多いので後回しになってしまいます。
 そんな中、いくつかゴジラソフビを発売させていただくようになり、Gメモリーズセレクションを始めてから3年目ともなると、そろそろ敵も欲しいという気持ちにもなりましたし、お客様からもリクエストをいただくようになりました。
 そこで当時最初に考えたのが、キングギドラとメカゴジラです。「ゴジラのライバルと言えば?」という質問を投げかけられると、この2つが多くを占めるのではないかと思いましたし、何よりもどちらも私自身好きな敵怪獣です。ぜひ羽沢組ゴジラたちと並べてみたいという気持ちは強くありました。
 それでどちらにしようかと考えた時に、決めきれず、原型の製作はほぼ同時進行で行って「いけそう」と思った方を作る事にしました。決めきれなかったのは、どちらも同じぐらい好きというのもありますが、一番の理由は、「作れるのか?」という根本的な事です。
 それまでガレージキットも含めて、ゴジラしか作った事はありません。原型の前に、この2つはゴジラとはあまりにも形状が違いすぎるので、自分のわずかの経験と技術で「できる」という自信も確信もありませんでした。
 キングギドラの3本の首・頭でうまくバランス良く重心をたもてるのか、羽はどうやって作った方がベストなのか、頭や顔の突起は成型時の抜きの反対向きなのでうまく抜けるように作れるのか……。
 メカゴジラは怪獣とはいえロボットの要素が多いので、左右対称に見えるように作れるのか、リベット(ねじ?)部分はどうやって細かく入れられるのか、凹凸がゴジラとは全く違うのでいつもの粘土材料で可能なのか……。
 どちらにしても原型の時点で悩んでしまったので、とりあえず両方チャレンジしてみようという事にしたのでした。



そフビ制作裏話 その279

2012年03月15日 | 制作裏話




Part.2 スケジュール
 
 今日も「5周年メモリアルセット」全体について。



■スケジュールの大幅な変更
 このセットは昨年2月に発売したのですが、当初は4月頃に予定していたものでした。
 2月には「メカゴジラ」の方を先に発売する予定でスケジュールを組んでいたのです。が、原型の遅れが影響し、年末年始の休みがありましたから金型屋さんや成型屋さんも当然この期間は休みに入ります。それで2月には間に合わない事がほぼ確実となり、急きょ後に予定していたこの「メモリアルセット」を先に発売したのです。2月に発売するのは別のゴジラ商品(単品)にした方が良いかも…と言う案も検討したのですが、「メモリアルセット」がさらに先延ばしになってしまうのも厳しいので、かなりハードワークにはなってしまいますが、2月発売商品を「メモリアルセット」にしたのです。
 1月には「福袋」を発売していたので、続けてセット商品を発売するのにはどうかとも思いましたが、皆さんに喜んでいただけたので結果的には安心しました。その分「ビオゴジ サイキックバージョン」等は比較しやすかったのかもしれません。
 また、3月には震災がありましたから、もし当初の予定通りに4月以降に準備していたとしたら、記念を喜ぶような商品でしたので逆に中止にしていたかもしれません。
 いずれにしても「メカゴジラ」の影響もありましたし、続けてセット商品を発売でしたからスケジュールはとにかくめちゃくちゃでした。間に合って本当に良かったというのが当時の心境でもありました。
 さらに余裕があれば実はもう一つゴジラ(内容はまた別の機会に!)を付けようかとも思っていたのですが、スケジュール的に難しいのと価格を上げざるを得なくなるので断念したのも今だから話せる事でした。

 いつもと違うセット商品という事で、弊社にとっては不安もありましたが、また機会がありましたら皆様に喜んでいただけるような「福袋」とは違う、何かしらの記念のセットを企画してみたいと思います。

そフビ制作裏話 その278

2012年03月14日 | 制作裏話




Part.1 企画意図

 今日は「5周年メモリアルセット」全体について。



■いつもとは違うセット商品に
 このメモリアルセットはとにかく5周年の記念で、感謝価格にして何かできないかと考えたセット商品でした。
 どちらかというと、一見さんより日頃続けてお求めいただいている方々を中心に対象とさせていただいたものです。
「ビオゴジ サイキックバージョン2」は、「バージョン(1)」をお求めいただいた方に赤いビオゴジとして別の楽しみ方をしていただきたいという思いでしたし、「モスラ幼虫 メタリックブラウン」は、各「モスラ幼虫」をお求めいただいた方にもう一つのシチュエーションとしての楽しみ方をしていただきたい思いでした。そして「モスゴジ ゴールド」「ファイナルゴジラ シルバー」は、いつもとは違った羽沢組ゴジラとして飾って楽しんでいただきたかったのです。
 そして1月に発売した「福袋」と続けてお求めいただいた方にも喜んでいただけるように、カレンダーも2回に分けて付属させていただきましたし、GMS-EXカードもデザイン的に「福袋」在中のものと揃えていただければという思いで作りました。
 また、このセットは記念商品という事で、いつもの「福袋」とは若干企画意図が違う事やターゲットも絞らせていただいたのでシークレット商品の在中はしない事にしました。

 弊社商品をお求めいただいている皆さんは、それぞれ楽しみ方も違うし、同じゴジラや東宝怪獣が好きと言っても思い入れやフィギュアに対しての価値観も違います。商品展開する上で、どの程度までターゲットの嗜好を取り入れるのかは毎回難しいし、ましてやセット商品にする場合は特にそう思います。
 そういう意味では、弊社にとっては今後につなげられる企画だったと言えます。

そフビ制作裏話 その277

2012年03月13日 | 制作裏話


Part.2 発売後
 
 今日も「モスゴジ ゴールド」「ファイナルゴジラ シルバー」について。



■お客様の反応
 Gメモリーズセレションをお求めいただいている方々の中には、続けて揃えていらっしゃる方や複数購入されている方々が多くいらっしゃいます。弊社の「福袋」やセット商品をお求めいただくほとんどはそれらの方々と言っても過言ではありません。
 そういったいつもGメモリーズを応援して愛して下さる方々に、この時ばかりは「触って遊ぶ」というより「飾って眺める」楽しみ方をしていただきたいと思って作ったものです。ですからネームカードを作って同封させていただきました。意外と言っては何ですが、「これがあるのは嬉しい」というお言葉もいただき安心したのを覚えています。
 年齢層を考えて「モスゴジ」と「ファイナルゴジラ」をチョイスさせていただきましたが、中には他のゴジラでの「銅」色、「ブロンズ」色等もあれば良いのに…とも言われました。あと、複数の他社さんでもやられた「キンゴジ」の「金ゴジ」のリクエストもいただきました(すみません、やるのは恥ずかしいです……笑)。

 喜んでいただけたのは本当に嬉しいんです。でも、今後は100%ないとは言いませんが、通常のGメモリーズのコンセプトでの展開に力を注ぎたいと思いますので、当分こういったパターンは考えてはいません。(10周年の時? どうでしょうね!?……笑)
 今後もリクエストやご意見等ございましたらぜひお寄せ下さい。それによっても検討しますので。

そフビ制作裏話 その276

2012年03月12日 | 制作裏話


Part.1 きっかけ
 
 今日からは同じく「5周年メモリアルセット」に在中した「モスゴジ ゴールド」「ファイナルゴジラ シルバー」の裏話。こちらの商品の詳細やこだわった所につきましては、2011年1月14日の記事、2011年1月31日・2月4日の「こだわり」をご覧下さい。



■「触る」というよりは「飾る」
 日頃Gメモリーズセレクションのバリエーションは、劇中シチュエーションをイメージしたカラーリングか、そのキャラクターの個性をイメージさせるカラーリングにこだわって展開していますが、この2つに関してはそれらから外れたものです。「モスゴジ」はシンプルにゴールドで全身を塗装したもの、「ファイナルゴジラ」はシンプルにシルバーに塗装しました。

 Gメモリーズのコンセプトは「カッコかわいく、触って遊びたくなる」ソフビを目指して企画したものです。この2つは「触る」というよりは「飾る」なのです。ですからそれまでこういった配色では商品化してきませんでした。
 初期から少数ではありますが、リクエストはあったのです。Gメモリーズセレクションをスタートさせた頃は、他社のレトロタイプソフビでもたまに見られていた配色ですから。確かに金や銀の配色ですと、特別感がありますし、飾っておきたいと考えられる方もいらっしゃるだろう事は推測できます。
 でもリクエストをいただいても「他でやらなくなったら考えます」という程度の返事にさせていただいたのです。正直な所、Gメモリーズのコンセプトからは外れるし、ゴジラに限らず他社さんで各キャラクターでいろいろされているパターンですから個人的にも乗り気ではなかったのです。これらの商品を用意する余裕があれば、他の通常のコンセプトの新しいバリエーションの企画を進めたいという気持ちの方が強かったためです。
 そして、5周年のこの時、いつものセット商品とはちょっと違うパターンにしたかったというのもありますが、少数とはいえ待っていただいた方々にも応えたいし、頻繁にはできない配色だからこそ感謝の意味も込めてこの機会にやってみようと考えた訳です。

そフビ制作裏話 その275

2012年03月10日 | 制作裏話


Part.2 今後の展開



 今日も「モスラ幼虫 メタリックブラウン」について。

■「双子の違い」&「モスゴジと並べてほしい」
 手前味噌ですが、個人的にはとにかくかわいくてしょうがない弊社の幼虫。塗装作業も楽しくてあっという間でした。

 今後もバリエーションを作りたい気持ちはありますが、劇中シチュエーションとしては充分だと思いますので、もし作るとしたらそれらにこだわらずに作ることになるでしょう。
 モスラ好き(?)のお客様に、他社さんのレトロタイプにあるような青やピンク他のイメージの配色を提案された事がありましたが、申し訳ないのですがレトロタイプで過去見られたような他社商品と同じ(もしくは近いもの)の配色のものは考えておりません。やるとしたら、「モスラ幼虫」のイメージから外れる事のない範囲で他ではなかったものにしたいと思います。
 また「赤目バージョン」も提案された方がいらっしゃいましたが、『モスラ対ゴジラ』に登場した幼虫の目は終止青でしたので、今の所予定はありません。
 ただ、造形的には全く別物と思われる『三大怪獣 地球最大の決戦』での幼虫の目は赤いので、全身も「決戦カラー」にして目を赤くするというのもアリかな…とも思っています。
 いずれにしてももう少し検討の余地はあると思います。

そフビ制作裏話 その274

2012年03月09日 | 制作裏話


Part.1 セット在中理由



 今日からは同じく「5周年メモリアルセット」に在中した「モスラ幼虫 メタリックブラウン」の裏話。こちらの商品の詳細やこだわった所につきましては、2011年1月14日の記事、2011年2月1・2日の「こだわり」をご覧下さい。

■「双子の違い」&「モスゴジと並べてほしい」
 前に書きました「こだわり」にもある通りで、裏話らしい裏話というのは実はありません。
 ご存知の通り、『モスラ対ゴジラ』劇中でのモスラ幼虫が見られるのは誕生のシーン、岩島に向かう海のシーン、ゴジラとの対決シーンの3つが主。すでに「岩島戦バージョン」「誕生バージョン」の2つを発売していますので、あとは全身濡れて見えている様子が見られる幼虫のイメージとしてこの「メタリックブラウン」を企画したのです。
 これで劇中シチュエーションとしてはほぼ表現できたのではないかと思うのです。

 セット商品の中に入れたのは、もちろんモスラが好きな方や、続けてGメモリーズセレクションをお求めいただいている方々に喜んでもらえれば…というのが主な理由ではありますが、ゴジラしかコレクションされていない方、モスラ幼虫にはあまり興味を示されていない方にもこの機会に弊社の「モスラ幼虫」を手にしていただきたいという思いもありました。
 双子の幼虫はこれまでも各社でソフビ化されてきましたが、造形的に違うはずの幼虫を明確に作り分けている塗装済み完成品はなかったと思われます。むしろ違う事すら知らなかったメーカーやファンの方々も多かったと思われるのです。
 ですからこの機会にそれを知っていただきたいという思いと、弊社で別発売の「モスゴジ」のシリーズとぜひ並べて楽しんでいただきたいという気持ちで在中させていただいたのでした。

そフビ制作裏話 その273

2012年03月08日 | 制作裏話


Part.3 発売後


 
 今日は「ビオゴジ サイキックバージョン2」の発売後の反応について。

■楽しい制作作業でした
 この時から「ビオゴジ」には。直径3cmのミニ岩石ベースが付属しました。詳細については「こだわり」で書いた通りです。「バージョン(1)」では間に合わなかったので、ようやく前に川北監督に言われた「もう少し前傾姿勢にした方が良い」ができるようになりました。商品ができてから監督には「いいじゃん」(笑)のひとことをいただきました。

 お求めいただいたお客様にも好評をいただき安心しました。同じ成型色の「バージョン(1)」とは黒目以外全ての塗装色は違うものになっていますが、同じ赤のクリアという事で「同じじゃないか」と言われるのではないかとヒヤヒヤしました(しかもどちらもセット商品でしたし…)。が、両方お求めいただいた方々からは違いをご理解いただき、喜んでいただいたのでほっとしました。
 中には「バージョン2」の方が劇中イメージに近く感じるとおっしゃっていた方も何人かいらっしゃいました。受け取り方は人それぞれのようです。
 またミニ岩石ベースにも納得された方が多かったのも印象的です。わずかの差ではありますが、このわずかの差の意味は大きく、前傾姿勢になる事で、より「ビオゴジ」らしさが出ます。私ももちろんそう思いましたが、皆さんも「さすが川北監督」と口々におっしゃっていました。

 Gメモリーズセレクションのコンセプトは、マルブル系のレトロタイプではないので、「デスゴジ」以外ではなかなか「赤いゴジラ」を作る事はできません。そういう意味では、(スケジュールを除けば)「バージョン(1)」「2」ともに作っていて楽しいゴジラでした。

そフビ制作裏話 その272

2012年03月07日 | 制作裏話


Part.2 配色について



 今日は「ビオゴジ サイキックバージョン2」の配色について。

■一番注意したボディの塗装
 テーマとなったシーンにつきましては「バージョン(1)」関連の記事や「バージョン2」の「こだわり」に書きましたので割愛しますが、赤で立体を強調するビオゴジにするとはいえ、そのシチュエーションテーマから大きく外れては意味がありません。
 それらを頭に入れながら塗装による配色を考えたのですが、塗装の仕方によっては「デスゴジ」(『VSデストロイア』)のように見えないようにというのも大きな注意点でした。
 言う間でもありませんが、平成VSシリーズの6つのゴジラは似ていても造形的には違いがあるものです。同じと言われる一部のファンや一部のソフビメーカーさんもいらっしゃいますが、違うものは違うんです。ですから「ビオゴジ」を「デスゴジ」に見られるようなものにはしたくはありません。
 一番の注意すべき所は、ボディにスプレーしたオレンジゴールドです。彩色サンプルを作る時には数種類微妙な濃度や赤みを調整して色を作って試し、本商品の時も微調整しています。立体を強調し、なおかつ成型色を生かすべくぼんやりと薄くスブレーする訳ですが、この「薄くぼんやり」というスプレーワークが以外と神経の使う作業です。おそらく生産数を多くしていたら失敗も多かったと思います。

 劇中シチュエーションを表現するという意味ではあきらかに「バージョン(1)」の方が近いものです。それでも、三枝未希の精神部分で形になっているゴジラであったり、映画を観ている側が受け取るあの時のゴジラの表現としては、この「バージョン2」でできたのではないかと思っています。

そフビ制作裏話 その271

2012年03月06日 | 制作裏話


 今日から昨年2月に発売した「5周年メモリアルセット」(完売)在中の商品の製作裏話を書きます。こちらのセットには「ビオゴジ サイキックバージョン2」と「モスラ幼虫 メタリックブラウン」、「モスゴジ ゴールド」か「ファイナルゴジラ シルバー」のどちらかが在中しておりました。



Part.1 企画意図

 まず最初に「ビオゴジ サイキックバージョン2」から。こちらの商品の詳細やこだわった所につきましては、2011年1月14日の記事、2011年1月28~30日の「こだわり」をご覧下さい。

■ゴジラそのものを赤く表現
 この「サイキックバージョン2」はその名の通り「ビオゴジ サイキックバージョン(1)」のマイナーチェンジ版です。(「サイキックバージョン(1)」の裏話は昨年の11月24~26日の記事をご覧下さい。)
 劇中イメージや色にできるだけ近づけるようにして企画したのが「バージョン(1)」で、この「バージョン2」はある意味、私の個人的主観がかなり入った商品と言えるかもしれません。
 テーマとなった『ゴジラVSビオランテ』のゴジラが赤く発光するシーンをよく覚えていらっしゃる方はご存知かもしれませんが、光学合成の処理により、実写映像に赤く重ねた処理を施して点灯させているように表現されています。そのため、赤くなった時のゴジラは、ゴジラそのものが赤いというよりは精神感応の表現の一つとしての印象が強いのです。
 映像での「赤」に近づけるために「バージョン(1)」では、ボディには色を塗らずにクリア成型の赤を生かせるように配色しました。
 ならば、逆にゴジラそのものを赤く表現した場合はどうなるのかという疑問(欲?)も生まれ、しっかりとビオゴジらしさを失わないように立体を強調した「赤いビオゴジ」を作ってみようということで企画したものです。

そフビ制作裏話 その270

2011年12月02日 | 制作裏話






「福袋」全体について 2

■「福袋」についていろいろ
 お詫びだらけの「福袋」でしたが、内容につきましては好評をいただき安心致しました。「福袋」そのものも恒例のごとくここしばらく続けてきましたので、いろいろと皆様のご意見等もいただけるようになりました。今後の参考にさせていただきたいと思います。

 この時はGメモリーズセレクション5周年記念という事で、2011年カレンダー(1月~6月)をシークレットで付けました。こちらも好評をいただきありがとうございました。ご利用下さっている話を聞くと嬉しくなります。

 未塗装についてもまたお詫びしなくちゃならない事がありました。
 当初3種類を用意していたのですが、1種類に成型不良があり、急きょ2種類に変更させていただきました。シークレットとはいえ、日頃お求めいただきコンプされている方々には残念な思いをさせてしまいました。そして東宝担当者様にもお手数をおかけしてしまい、恐縮するばかりです。
 イベントでお渡ししたお客様の反応を見る限りでは、「決戦ゴジラの未塗装欲しかったんですよ」「未塗装だとファイナルゴジラの形がよりわかっていいですね」等の感想をいただき、お知り合い同士の方々がご自身の未塗装の見せ合いをしている姿が微笑ましかったです。
 また、この時在中していた未塗装の「決戦ゴジラ」「ファイナルゴジラ」のリペイント作品をまだ見た事がないので、機会がありましたらぜひ挑戦してみて下さい。

 いろいろあったこの時の「福袋」でしたが、反省すべき点はきちんと受け止めて今後に役立てたいと思います。次はいつこういったセット商品を発売できるかはまだわかりませんが(2012年の「新春福袋」は予定しておりません)、その時にはもっと皆さんに喜んでいただけるよう企画したいと思います。

そフビ制作裏話 その269

2011年12月01日 | 制作裏話




「福袋」全体について 1

 今日は「新春ゴジラ福袋2011」全体について。



■たくさんのお詫びだらけの「福袋」
 おかげさまで例年通り早くに予約で完売致しました。スケジュールの都合で予定数より少なくなるかもしれないとお伝えしていたため、皆様に慌てさせてしまいご迷惑をおかけしました事はお詫び致します。
 なんとか予定数は用意できましたが、ご希望されたにも関わらず、完売後のお申し込みで全ての希望者に販売できなかった事も重ねてお詫び致します。
 この時はとにかくGメモリーズセレクション5周年という事で、無理にでもやらなきゃ!という思いでの作業。年末年始の慌ただしさの中、例年以上に切迫しながらの作業でした。
 また、通販分の発送作業直前に羽沢組がインフルエンザで営業不可能状態になってしまった事は大きなイレギュラーでした。一部の方には、ご入金から4~7日後の商品到着となり、ご迷惑をおかけ致しました。改めてお詫び致します。

 何かと例年以上に忙しかった年末年始でした。いつもであれば「福袋」を皆様にお届けした後は一息つけるのがいつものこの時期。ゆっくりとワンフェス冬発売商品の準備にかかろうかという時なのです。
 しかし、この時はまだ弊社にとってはほっとできない状態で、インフルエンザ回復後も後々またいろいろあったのです。「メモリアルセット」と「メカゴジラ」です。この話はいずれまた機会を改めて書きます。



そフビ制作裏話 その268

2011年11月30日 | 制作裏話


Part.3 お客様の反応



■予想以上の好評と嬉しさ
 おかげさまで、お求めいただいた皆様からは予想以上の好評をいただきました。
 イベントで「福袋」をお求めいただいた方々で、すぐに開封して笑顔でしばらく眺めていた人たちが何人かいらっしゃったのが印象的でした。
 中には「今までで一番カッコいい塗装です」とおっしゃって下さった方もいましたし、すでに完売していたにもかかわらず、お求めいただいた方のこの商品を見てから、「福袋」を買わなかった方で「バージョン2」だけでも再販してほしいというお声もいくつかいただきました。ここでシークレットの公表を初めてした後からも電話でもおっしゃって下さった方々もいらっしゃいました。
 他のゴジラ商品でこういったケースは何度かありましたが、「ファイナルゴジラ」では初めてでしたので、ちょっとだけ驚きましたが嬉しかったです。
 こちらはシークレットだったからというのもあったかと思いますが、同封の「ビオゴジ サイキックバージョン」も好評をいただきつつも、反応はそれ以上でしたから「ビオゴジ」の方がちょっとかすんじゃったかもしれません(笑)。
 そして何より、この「バージョン2」は前に書きましたように、ある意味配色においては私個人の趣味も半分入っていたので、余計嬉しさがありました。こういう時が一番商品化して嬉しい時ですね。

そフビ制作裏話 その267

2011年11月29日 | 制作裏話


Part.2 彩色作業



■かっこ良さとハードスケジュール
 配色・塗装については「こだわり」に書きました通りです。
 作業そのもののテーマとしては、「バージョン(1)」との明確な区別化と、とにかく「カッコ良く」する事。

 その「かっこ良さ」を表現すべくガンメタブラックを中心に全体の配色を決定していった訳ですが、黒目以外は全てメタリック系の色で構成しました。注意した点はとにかくくどくならないようにというぐらいです。メタリック系の色を多用しすぎると、どうしても他社さんで見られるレトロタイプソフビのような配色になってしまうためです。レトロタイプのものにはそういうのは似合いますが、Gメモリーズのゴジラたちには似合いませんから。

 全体的なガンメタブラック、背びれもかっこ良さと熱線放射をイメージしてグラデーション、目の塗装もいつもより凝ったり……と、Gメモリーズの各ゴジラに比べれば比較的時間と手間のかかる行程のゴジラです。
 元々「福袋」在中ではなく、単品商品として出したいと考えていたものでしたから、年末の忙しい時期に我ながら「なんでこれを今やろうと決めちゃったんだ!」と眠い目をこすりながら連日仕事場に泊まり込んで作業していました。年末年始も休んだのは三ヶ日のみです。
 その分、なんとしても「カッコいいファイナルゴジラにしてやる!!」という思いでした。
 ですからできた時は安心感とともに嬉しかったを覚えています。

そフビ制作裏話 その266

2011年11月28日 | 制作裏話


 今日からは「新春ゴジラ福袋2011」(完売)に在中していた「ファイナルゴジラ ブラックバージョン2」の制作裏話を書きます。こちらの商品はシークレットとして事前公表をしていなかった商品です。テーマとなったシチュエーションや商品の配色やこだわりは、2011年1月21日の記事、3月25~27日の「こだわり」をご覧下さい。



Part.1 テーマ

■作りたかったこんな「ファイナルゴジラ」
 こちらの商品は「バージョン2」とあるように、以前発売した「ファイナルゴジラ ブラックバージョン(1)」のマイナーチェンジ版です。
 先に「ビオゴジ サイキックバージョン」の方を「福袋」在中と決めていたので、こちらは後から決めたものです。「ビオゴジ」はシチュエーションテーマ的にもシンプルな配色の方が良いと判断して企画していたので、もう一方の商品は対照的になるように逆に塗装に凝ったものにしたいと考えました。(その考えは後で自分の首を絞めることになるのですが…)
 しっかりと凝った塗装のゴジラという事で真っ先に思いついたのが、以前からやってみたいと思っていたメタリックな「とにかくかっこ良さ」に重点を置いた「ファイナルゴジラ」でした。
 いくつかある近未来を描いたゴジラ映画の中でも『ゴジラ ファイナルウォーズ』は、世界観の表現が他のゴジラ映画とは違いいろいろと近未来感をしっかりと描いています。そして劇中で見られるゴジラは(あくまで個人的主観ですが、動いていないと強くは見えないのですが…ごめんなさい)とにかく強くて敵をなぎ倒すようにぶっとばしていきます。そんなゴジラを表現したいという思いは、「バージョン(1)」の時からずっと思っていました。
 ですからあくまで私個人の全体的なイメージとしてちょっと趣味に走ってしまって申し訳ない気持ちを持ちつつも、「近未来の世界のとにかく強いゴジラ」をテーマとした訳です。