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韓国が、とてつもない宇宙計画目標を掲げる

2013-11-28 | 韓国

昨日の朝鮮新聞で、韓国は、月着陸船を打ち上げると発表。

朝鮮日報:韓国型宇宙ロケットと月着陸船、20年に打ち上げへ

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/27/2013112701412.html

韓国の独自技術で製造する初の宇宙ロケット「韓国型発射体(韓国型ロケット)」が、計画より1年ほど早い2020年6月に打ち上げられることが決まった。初の月軌道船と月着陸船も同年に打ち上げられる。

 未来創造科学部(省に相当)は26日、関係省庁と合同で第6回国家宇宙委員会を開き、こうした内容を含む韓国型ロケット開発計画の修正案を可決したと発表した。

 韓国型ロケットは重量1.5トンの実用衛星を地上600-800キロメートルに打ち上げる3段式のロケットで、当初は21年9月に打ち上げられる予定だった。だが昨年12月に朴槿恵(パク・クンヘ)大統領(当時は候補)がテレビの討論番組で「20年に月に太極旗(韓国の国旗)を掲げる」との公約を発表し、スケジュールを短縮する方向で検討が始まった。未来部は今年4月、大統領への業務報告で「韓国型ロケットの打ち上げ時期を19年に前倒しする」と述べたが、専門家らから開発スケジュールが厳しいとの意見が相次いだため、最終的に打ち上げ時期を20年6月に決定した。

 修正案に従い、韓国型宇宙ロケットは20年までにテストを含めて5回打ち上げられる。韓国型ロケットは推力75トンの液体燃料エンジンが基本だ。17年12月にはエンジン性能の確認を兼ねて75トン級のエンジン1基を搭載したロケットの打ち上げテストを行う。次いで19年12月には最下段のロケットに75トン級エンジン4基、2段目に1基、3段目に7トン級の液体燃料エンジンを搭載した3段式ロケットの打ち上げテストを行う。

李永完(イ・ヨンワン)記者

同じ朝鮮日報に、朝鮮型宇宙ロケットの記事があった。

この記事でも、一段目のロケットが自国で開発できていないことを暴露している。

7年後に月に着陸は、到底無理なことが分かる。

技術面でも、資金面でも。

何しろ、東京都のGDPぐらいしかない国。

東京都が、月にロケットを言っても、誰もが、「ほんまかいな」と言って信じない。

韓国という国が発表しているから、そうかなと錯覚されているだけ。

東京都知事がロケットを打ち上げるという風に読み替えたら、この計画が絵に描いた餅である実態が見えてくると考える。

「国民の心を一つに」で実現できる話ではない。

頓珍漢なコラム。

 

【萬物相】韓国型宇宙ロケット

「ロケットは、宇宙へ行く頭の悪い方法の一つ」。これは『未来の大統領のための物理学(Physics for Future Presidents)』の著者、リチャード・ミュラーの言葉だ。ミュラーは、ロケットが燃料を燃やして得るエネルギーの96%は無駄になっていると指摘した。韓国初の宇宙ロケット「羅老号」の場合、全重量140トンのうち、燃料と酸化剤の重さは120トンを超える。燃料と酸化剤が作り出すエネルギーの大部分は、まさにその燃料と酸化剤の重さを支えるのに使われる。非効率的だといわざるを得ない。

 ロケットが宇宙まで飛べるほどの強力な推進力を得るには、多くの燃料が必要だ。ところがその燃料の重さゆえに、より多くの燃料を積まなければならないという問題が発生する。そこで解決策として登場したのが、多段ロケットだ。空になった燃料タンクを順次切り離すという手法を用い、ロケットの重さを減らしていく。エネルギーの大半はやはり無駄になるものの、ロケットを宇宙に打ち上げる程度の力は得られる。

 韓国の羅老号は2段式、北朝鮮が昨年末に打ち上げた長距離ロケット「銀河3号」は3段式、日本が1970年に打ち上げた「ラムダ4S」ロケットは4段式だ。1段目が強力であればあるほど、ロケットの段数を減らすことができる。羅老号1段目の推力は170トンあるのに対し、銀河3号1段目の推力は120トンと推定されている。しかし韓国は北朝鮮と異なり、最も重要な1段目を独自開発できず、ロシアからまるごと導入した。宇宙ロケット技術の面で韓国は北朝鮮に10年遅れを取った、といわれるのもそのためだ。

 韓国政府は、韓国型宇宙ロケットを、当初の計画より1年前倒しして2020年に打ち上げると発表した。ロケット1段目を韓国の力で開発し、衛星だけでなく月の軌道を回る宇宙船や月面着陸船も打ち上げるという。ロケット1段目の推力は300トンで、羅老号よりはるかに強力だが、それでも月まで行くには3段式ロケットを開発しなければならない。計画通りに進めば、韓国も「宇宙クラブ(自国の技術で自国の発射場から自国のロケットを打ち上げた国々の意味)」の仲間入りを果たし、北朝鮮との宇宙技術格差を一気に逆転できる。

 簡単なことではない。米国・ロシア・中国・日本といった宇宙開発先進国は、数十年にわたり試行錯誤を繰り返して技術を蓄積してきた。ロケットが爆発して数十人が命を落とすような事故も多かった。先進諸国が失敗と挫折の中でも宇宙に向かう夢を手放さなかったのは、国民の変わらぬ関心と声援、国の最高指導者の強い意志、政府全体での効率的な政策推進・支援体制があったからだ。宇宙開発は科学者と技術者の努力だけで実現するものではない。科学技術と経済・安全保障レベルで宇宙開発のビジョン・戦略を明確に樹立し、国民の心を一つにまとめなければならない。

金基天(キム・ギチョン)論説委員

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