HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

車椅子での平井堅のライブレポートというか、サンアリーナレポート(長文)

2008-05-11 16:00:34 | イベント
5月のはじめ、知り合いのチェアーウォーカーから「平井堅のコンサートチケット買ったけど、都合で行けんくなったんやけど、誰か行かへん?」との連絡が…。
会場は地元、三重サンアリーナです。

それなら、誰かは行くだろうと、とりあえず、帰ってパートナーに話したら飛びついた。
「行きたい!」と。
平井堅のCDはいくつか持っていたようなので、もしかしたら…とは思っていましたが…。

パートナーはコンサート初体験。

実は私その昔、ライブマニアで、高校時代2ヶ月に一回ぐらいの割合(当時の学生にしてみれば行きすぎ?)で通っていました。
ここだけの話、学校休んだり、早引きしてまでして…。
何度、担任の先生に追いかけられたことか…。
お目当ては、主にTM NETWORK。



初めて、行ったTM NETWORKのコンサート。1986年のFANKS!BANG THE GONGツアーです。3,000円って安っ!初回にして13列目はなかなかよかったです。


他にもラフィンノーズ、筋肉少女隊、FENCE OF DEFENSE、松岡英明などなど、またロックフェスティバル系の複数参加の野外ライブへ名古屋、大阪、京都、東京、富士などにも足を運びました。
ま、確かにミーハーでちょっとマイナーな人たち目的でした。(知らない人も多いよね)

当時は、私が行くようなアーティストが地元三重県でコンサートなんて絶対ありえないことでしたよね。
名古屋に行くときは、交通費も馬鹿にならないし、帰りだって、会場によっては、アンコールを聴けずに泣く泣く帰ってこなくてはいけないところだったりしたこともありました。
それを思うと、今の時代なんて便利なんだろうと思います。

そんな昔の時代はあったけけれど、高校卒業してから20代前半にちょこっと沖縄音楽系のライブ(ライブハウス系だけど)を行きまくってから、10年は軽く足が遠のいていました。

ま、それほどどうしても行きたいアーティストがいなかったと言えばそうですが。

今回は、パートナーが行きたいということと、近くだからと言うことありまして。
あ、決して平井堅がどうでもいいわけじゃないですよ。
多少はね、興味はありました。
そして、チェアーウォーカーとコンサートも始めてやから、調査も兼ねて…。

三重サンアリーナーは、自宅から歩ける距離です。(ひとつ山をこえないと行けませんが)
しかし、当日はあいにくの雨。
チェアーウォーカーと雨の日歩くのは、かなり覚悟がないといけないです。
しかも、雨の日に山を越えるのは危険です。
上りと下り、考えると、やっぱり車にしようとなりました。

地元ゆえに、コンサートのあるサンアリーナ周辺は大渋滞になることを知っているので早めに行きました。
サンアリーナ到着16時30分過ぎ。
会場は17:00だし、余裕です。

館内のエレベーター前に柵がされてスタッフが立っていました。
聞くところによると、車椅子の方のみ使えるようになっているようです。
会場時間になったら、(私たちの席のある)3階へご案内しますとのこと。

サンアリーナはアリーナ席(本来スポーツなどするときの会場となる下の平らな部分)とスタンド席があります。
私たちはスタンド席。
スタンド席でよかったです。
アリーナ席だと、前の人が立たれると確実にステージは見えませんから。
私でさえ、立ったとしてもほぼ私より背の高い人だらけなので、見えません。
それで何度泣いた事か…。

事前に電話で車椅子で行けるか?と問い合わせたときに、自分たちの席の近くに車椅子専用席があるので、席につけない場合は、そこを使ってください。スタッフが案内しますと聞いていました。

会場時間になり、スタッフに車椅子専用席に案内してもらいました。
チケットもぎりはみんなと同じです。
「カメラ持っていませんか?」と聞かれるだけで、通してもらいました。(持っていませんけどね)
えええ?そんな簡単でいいの?
昔は、お菓子の箱にカメラを隠したり、録音できる携帯カセットを忍ばせたり…している人はいましたが、それらもカバンを開けたり、お菓子の箱をチェックされたり、ポケットの中身まで確認させられたものですが。
平井堅のファンはモラルがあるもんでかな?


サンアリーナには車椅子専用席が貴賓席を挟んで2箇所あります。
私たちの本当の席は実は貴賓席にありました。
ただ、貴賓席と言っても、コンサート会場ではステージに対して側面になるので貴賓席に値しない場所ですが…。(座席が座り心地がよさそうでした)
案内してもらったステージ寄りの車椅子専用席に私の分のパイプイスを用意してもらいました。


映画館の車椅子対応席を薦められると、パイプイスで映画鑑賞はあんまりだから嫌だけど、コンサートはほぼ立っているので、パイプイスだろうとかまいません。


結局どんないい席を取れたとしても、悪い席をだったとしても、その席まで行けなければ車椅子の方は、このスペースなのかな?。
ちなみに貴賓席に入るには階段が20段近くありました。
他のスタンド席も入口に階段が7段ぐらいと、ナナメに席が作られているので、通路は階段です。

会場が始まってもなかなか人は入ってきません。


携帯のカメラでパシャリ。撮影はここまで。ステージも平井堅ももちろん撮っていません。


その時点はわかりませんでしたが、外ではかなりの渋滞が発生していたそうです。
そのため、開演は20分ほど遅れて開始。
7時30分ごろに開場入りしているお客さんもいたほどですから…。
ちょっと前のB'zのコンサートのときも1時間近く遅れて開始されたと聞いていたのもそんな理由からだったのでしょう。

コンサート自体は楽しめましたよ。
私がその昔通いつめたコンサートは最初から最後まで総立ち&ダンス(この曲にはこのダンスってのが決まっていました)だったのですが、平井堅の場合は、半分がしっとり聞く系なので、ずーっと総立ちってわけではありませ。
歳をとった今としては丁度いいのかも…。
でも、ちょっと昔を思い出して、はしゃがせてもらいましたよ。
おかげで翌日案の定、腕は筋肉痛です。

パートナーはかなり音響系の興味を持ち、音がいいと、絶賛しておりました。

私はといえば、10数年ぶりのコンサートに、昔この手の広さのコンサート会場に、スクリーン2つは無かったよぉ。(そのつもりだったから、双眼鏡を持っていきまいたが…そんな人は見かけませんでした)
スクリーンが設置されるような会場はドームぐらい大きくなくては無かった…。
とか、アリーナ席の総立ちを見て、やはり、席はアリーナでなくてよかったと胸をなでおろししたり。
ここで地震ががあったら、ちょっと怖いなと、危機管理を考えてみたり…。
女子トイレ(個室数が少ない)の長蛇の列に、これは、ちょっと問題だと思ったり。
車椅子対応トイレがコロニー式なのに、そんな時代の建物なのか?とショッキングだったり。




そんな観察をしておりました。

しかし、今回車椅子席を利用したのは私たちだけ。(スタンド席の女子たちが、勝手に入ってきていましたが…)
もしかして、穴場なのかも。
名古屋などだったら、きっともっと車椅子席にはたくさん人がいそうなものです。
また、交通のことも思えば、ここなら駐車場も無料で、警備員にキチンと言えば、入口近くの車椅子対応駐車場に案内してくれるし、スタッフの対応も良かったです。

なにはともあれ、パートナーと久々のデートで満足でした。
チケット譲ってくれたTくんありがとう!

ちょっと他にもコンサートへいきたいモードがフツフツと…。


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