HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

赤ペン先生?

2009-12-12 00:00:36 | バリアフリーツアーセンター
三重県立鳥羽高等学校の選択授業として教壇に立つ「観光とバリアフリー」という授業。
週一回水曜日、1・2限目だけ、学校の先生になっているHASSY局長です。

はい私、高卒なので、教員の免許は持っておりません。
ですが、教壇に立てるのは、担当の先生(ホンモノの先生)が一緒に教室にいてくれることと、専門分野の授業だからです。たぶん。

今年で3年目になります。
そう、これまでに2度生徒たちが卒業していますね。
前にもこの日記で書いたことあるかもしれませんが、卒業生がセンターを覗きにきてくれることもたまにあります。

1学期はテキストを使った基礎的なこと。
チェアウォーカーや盲導犬使用者など、当事者に実際来てもらうこともあります。
2学期は鳥羽駅・旅館・水族館など鳥羽の観光施設へ出向きバリアフリーの調査や擬似体験なども行います。
三学期には今までやってきた授業の総まとめとしてバリアフリーのパンフレットを作ったりして、1年間の授業はおしまい。

もちろん、その学期ごとに、テストがあります。

先日も2学期末のテストがありました。
つたない私がテストも作成いたします。
そして、先日テストを返却しました。

生徒たちに、「時間がなかったよぉ~」っておしかりを受けましたが、私としては内心ガッツポーズ。

いやはや、しっかり考える子には確かに時間は足りなかったかもしれないテストですが、でもみんなしっかり答えてくれていました。

この授業を初めて引き受けた1年目の時、私には大きな悩みがありました。
それは生徒とのコミュニケーションが上手く取れないこと(いきなり高校生だもんな~)、そして週に一度の授業なんて、一年終わりの方にかかってもなかなか顔と名前が合致しないこと。
困りましたよ。

そこで、知り合いの元教諭や現教諭に相談したところ返ってきた答えが

「とにかく提出物に何かしらコメントを書いてあげなさい」

ということでした。

それ以来、頑張って、どんなに時間がなくても赤ペン先生をしている。
生徒の顔を想像しながら…。
書いているうちに思い出してきました。
私も学生時代先生の一言コメント楽しみにしていたな~って。

ってことで、先日のテスト返しのとき、生徒たちに言われたの

「先生、すっごいな~みんなにこんなにコメント書いとるのぉ?先生ぐらいやわこんなに書いてくれるのは…(←いや、私あんたらしか授業ないでな~)」

と、とても嬉しそうにみんなが言ってくれました。

テストに限らず提出物にも、褒めたり、喝を入れたり、授業に関係ないことも書いたり…。
楽しんでコメントかいたりもしています。

こんなささいなことがこんなに生徒に喜んでもらえると思っていないかったので、とっても嬉しかったのと同時に、こんな簡単なところに生徒とのコミュニケーション手段があったんだと気付かされました。

そして、生徒たちの思っていることが少し見えてきたような気がして…。

実際学校の先生は、いろんな業務があって、提出物やテストにいちいちコメントを残せるほどの時間がないんだと思います。

私は、この授業で、生徒としては25人ぐらいの生徒数。

赤ペン先生できる、そんな時間を作れるような余裕のある勤務になれば、もっと先生と生徒の信頼ってできるんじゃないのかな?って思ったりしました。

週イチの3年新米先生でありながら、そんなことをフト思ったりしました。