HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

伊勢工業高校へ講演に行ってきました

2008-03-20 23:12:45 | 講演・視察
3月19日(水)、伊勢工業高等学校の在校生(1,2年生)を対象に人権講演に行ってきました。

このセッティングは、ずいぶん前からPTA会長のKさんがしてくれました。(PTA主催なのです)
講師料もきちんと設定金額をいただき、ツアーセンターのカラカラの土壌に潤いが…。
ありがとうございます。


PTA会長です。私の紹介をしてくれました。


さて、当日朝から伊勢工業へ。
駐車場に車を止めると、すぐそばのブロックに座っていた生徒が立ち上がり、「おはようございます」と挨拶してくれました。
なんだかうれしいはじまりですよね。


学校には、車椅子対応駐車場がありました。スロープもいろんなところにありましたよ。


この日は、高校入試の合格発表の日。
私が着いたときはまだ発表されていませんでしたが、どうもこれらの発表の場に、在校生たちが覗きに行くのを避けるために、体育館で講演会を行うという設定のようです。

校長室にて、校長先生、PTA会長、担当先生としばし雑談。
実は、うちの父も10年ほど前まで、この伊勢工業で教諭業をしておりまして…。
だから知っている先生、また私の高校の恩師、知り合いの先生も多数いました。
知り合いがいると、講演ってしずらくなるのよね。

校長先生は父のクモ仲間(クモ研究しています)。
担当先生は父の教え子だったそうです。

そんななか、体育館へ。
やはり、男子率85%というぐらい、男子多いです。
しかし、とっても静か。




私たちの高校時代はこんなにおとなしくなかったです。ごめんなさい。

生徒たちはこの一年間で車椅子や視覚障害者などの疑似体験をしたり、人権委員会の子達はいろんな視察にいったりしており、その発表の場でもありました。
体験した正直な感想など、ストレートでうれしくなりました。

 
みんなの発表はテレながらも、しっかりした発言していました


私の講演は、ツアーセンターの紹介、そしてハード的に不便なところはサービスでフォローすること。
「なくて当たり前」を「あって当たり前」の社会へしていくこと、それには、みんなの「気づき」が必要であることを説明しました。

ハッキリ言って、自分の高校時代ってあまり何も考えていませんでした。
「あれをしたい!」っていうほどの思いが強かったわけではありません。
いかにクラブをうまくサボれるか?(理由付け)なんてこと考えていたぐらいです。(笑)
そんな中でも実は、今の仕事に就く大きな「気づき」がこの高校時代にありました。
気づきの内容は話せば長くなるし、言葉足らずだと少し誤解を招きそうなので、また私に会ったときにでも聞いてね。

そんなことを思い出したのは、この仕事に就いてからなんですけどね。
ほんとう些細なことだし、私もこんなに大きく残っていると思っていなかったけど…。
ああ、あの時(高校時代)は、見ていただけで、結局できなかったこと。
心にハサカっていたんだ…と。
そして、あのときから微妙にそちらに傾いていたこと、ここに来るまで気づいていなかったんだと…。
高校時代ってそんなものなのでしょう。

それだけに、高校時代の「気づき」は大きいと思います。
だから、今高校生活を送っているみんなには、いっぱい「気づいて」ほしいのです。

「あれ?これっておかしくない?」
「これってどうやって使うの?」
「車椅子の人だったら…?」
「目の見えない人だったら…?」
「耳の聞こえない人だったら…?」
「高齢者だったら…?」云々。
できるだけたくさん。

その中から、もしかすると、将来の生き方の柱みたいなものの始まりになるかもしれません。
それはきっと私みたいに、やりたいことを始めてしばらくしてから気づくかもしれませんけどね。

そんな私の50分ほどの講演を生徒たちはちゃんとおとなしく聞いてくれました。
ありがとうございました