国宝決定!(2) 『富岡 製糸場』

2014-12-10 18:18:47 | 71歳/2014年

 東置繭所/西置繭所

国宝決定

明治政府の官営工場

鏑川の向こうに広がる富岡製糸場

  

富岡製糸場/ 正門 

物づくり日本の「技術力」が進む 

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明治政府の産業革命

明治維新を迎えた政府・・明治5年/急務としたのは輸出品としての生糸の品質改良でした 大量生産を可能とする器械製糸工場の導入と推進を目指しました  『日本の工業化は製糸から始まった・・』と言っても過言ではありませんでした 明治政府が外貨を稼ぐための《輸出品の養蚕業》は当時の国家プロジェクト 絹織物の輸出により日本の国力UPに非常に貢献したのです (パンフレットより参照)

 

富岡製糸場・・・19世紀後半から20世紀における世界各国との技術交流と技術革新に貢献 まず、フランスの技術導入から始まりました その結果、日本古来の《手繰り機》から《自動繰糸機》に切り替わりました 製糸の技術革新は絶え間なくつづき『富岡製糸場と絹産業遺産群』は、高品質な生糸の大量生産を生み出すことに成功したのです

 

日本が開発した生糸・・・絹の大量生産技術はかって一部の特権階級のものでしたが、絹製品を世界中の人々に広めその生活や文化をさらに豊かなものへと変えました (富岡 製糸場/パンフレットより参照) 

産業革命を支えた工女

(188人)/全国から募集

東繭倉庫

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フランス人の協力と熱意により・・建設の指導者としてフランス人・ポール・ブリューナ/製図工のオーギュスト・バスティアンなど、当初は10名ほどのフランス人を雇い入れ、器械製糸技術の指導が開始された 技術工女として《15歳~25歳》の若い女性が日本全国から集められた 彼女たちは技術習得後地元へ帰り生糸の普及に務めました 住みやすい自然環境の富岡市に永住する女性も多数いました

 

富岡日記・・・当時の《絹産業》の経緯・・当時の工女の日常を記した《富岡日記》  回想録の著者である横田(和田)英をはじめとする工女の活躍が日本の近代化に大きく貢献しました

工女達は富岡市で指導を受け

  その後地元へ戻り、絹産業を全国に広めた  

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繰糸場入場

 

繰糸場入口

案内役は大学の先生

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世界最大規模

繰糸場

115年間/操業を続けた.....「官営工場」 明治政府が力を注いだ製糸場は、やがて民間企業「片倉工業」へ払い下げられ、操業停止までの115年間、休むことなく製糸場として発展を続ける

 

昭和62年(1987年).....生糸の衰退により富岡製糸場は操業停止 「片倉工業」は、操業停止後も今日まで土地を貸したり切り売りせず、18年間保存管理に努めました 建物は操業当初のままの状態「2005年10月1」」/富岡市に寄贈されました

 

屋根裏はフランス式.....電気のなかった当時、ガラス窓を明り取りとして使用しました ガラスと煉瓦タイル「フランス」からの輸入品 お隣の甘楽町の瓦を焼く技術を利用し煉瓦が製造されました 煉瓦一個々は手焼きの為不揃いです そのため製糸場の建物は味のある仕上がりになっています

 

トラスト構造.....繰糸場では繭から生糸を取る作業が行われていました 操業当初はフランス式の繰糸器300釜が設置されました 繰糸場内部の柱は「フランス式」と言って広い空間は柱がなく天井釣りです そのため繰糸場は広々した造りで作業が楽な造りになっています 窓は採光のためガラスが多用されました ガラス「フランス」から輸入されました 

昭和40年に設置された.....「自動繰糸機」

最高の状態で130年以上保存 

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 繰糸場内部 

柱のない広い空間

  

繰糸場内部

 繰糸場/ 長さ140m   幅12m 

自動繰糸機/ 繰糸機(10)

昔の糸繰り風景

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「片倉工業は」社員3人を18年間常駐させ 

 2005年10月1日、最高の保存状態で

「富岡製糸場」は富岡市に寄贈された

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 130年輝き続けた  

繰糸所/東置繭所/西置繭所

国宝決定  2014.12.10(水)

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