《 古代エジプトの遺産 》
イタリアが愛した美の遺産
「トリノ・エジプト展」
約5000年前・・・ナイル川の上流と、下流の地域を統一して、古代エジプト王朝が誕生しました たくさんの農作物が取れる豊かな土地に支えられた王朝は、紀元前30年頃にローマに支配されるまで、約3000年間もつづきました
王はアメン神に遠慮がち・・・王は神に従属する姿勢をとっている さらに神の肩に手を回し親愛の情を示す 小柄なツタンカーメンに対して堂々とした体躯で威厳を崩さない神 絶対的な権力を持つ王のわりには、ツタンカーメンが何故か遠慮がちに見える
門外不出・・初公開・・・無傷
ツタンカーメン
歴史から抹消される
抹殺されたわけ・・・父王の宗教改革に反発した神官団がいたことです 古代エジプトでは代々多神教の信仰だった 父王の治世には強大な力を持つアメン神を祀る神官団が王をしのぐ勢力を持つようになっていった 王は伝統的な神々を否定する宗教改革を実行した
歴史から抹殺・・・ツタンカーメンが、古代エジプトの公式記録から消されて20世紀まで知られなかった イギリスの考古学者カーターによって発掘されたのは、1922年11月のこと 3000年もの間盗掘されずに残った 王墓からは黄金のマスクほか副装品が発見され、世界各地で巡回展示され、世界を熱狂の渦に巻き込んだ
太陽神アテンを唯一神とした・・・多神教から一神教への大転換を起こした しかし宗教改革は失敗し社会は混乱に陥る その時即位したのが息子ツタンカーメンだった 1333年頃とされる 即位時は10歳、その後伝統的な多神教を復活させるが・・・
正式な記録から抹消・・・死後、アクエンアテン王からツタンカーメン王の次のアイ王まで記録から名前を抹消された こうして、ツタンカーメンは歴史から忘れ去られ、幸か不幸か墓は未盗掘のまま現代まで残ったのです
トリノ・エジプト博物館
トリノ・エジプト博物館 エジプト文明の秘宝をサボイヤ家が購入・収集 コレクションの歴史は・・・17世紀前半まで遡り、19世紀にナポレオンの遠征に従軍したベルナルディー・ドロベッティが収集したものをサボイア家が購入収集したものです サルディーニャ王国・・・サボイヤ家の作った都として栄えたのは1861年から3年余り、イタリア統一後初の首都が置かれたところ 旧市街の中心にある 100体の大型彫像や170点のパピルス文書が収蔵されている セメクト女神 戦いの女神は・・病気を治す女神でもある
エジプトコレクションの殿堂
古代エジプトの神々1
オシリス神話・・・オシリスはやきもちを焼いた弟セトに殺され、身体をバラバラにされてナイル川に流されますが、妻イシスの助けで復活できました
復活と再生・・・死者は死後の世界で生き返る・・・オシリス信仰となりました 死後の世界の支配者であるオシリス神は、豊かな実りをもたらす農業の神様です 肌の色は、植物の緑色か、ナイル川岸の黒色で表されます
息子のホルスは・・・セトとの戦いに勝利し王となりました 古代エジプトの王は、生きている間はホルス神の生まれ変わり、死んでからはオシリス神となって死後の世界に生き返ると考えられています(パンフレットなどより転載)
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死者は死後の世界で生き返る
身近にある自然や全ての生き物が「神」
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