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ゴッホ 脳で見る「名画鑑賞」

2010-12-18 06:23:11 | ガラス/美術展 

《 万物と溶け合う 》

 「天上の青」

「星月夜」・・サン・レミ時代の代表作 

色彩は強烈、筆致は渦巻くように

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耳切り事件後・・・ゴッホは自らアルル郊外の療養所に入る 37歳で命を絶つまでの一年余りの間に、ゴッホは後世に記憶されるべき数々の傑作を残した ゴッホの生涯の最後の日々は、美術史にとって「奇跡の一年」といってよい 

名画観賞

茂木健一郎による

世界が「ゴッホ以前」・・・と「ゴッホ以降」に二分できるくらいに、ゴッホの画は私たちが何気なく見ていた、周囲の風景にいきいきとした命を注ぎ込んだ

ゴッホの生涯・・・「その個性とのすさまじいまでの格闘であった」、と小林秀雄は洞察する いかにそれを万人に通じる普遍性に繋げるか 「星月夜」の中で、万物は溶け合い、独自のリズムで動き始めている まるで、愛し合う二人が身も心も一つになろうとする・・まるで静寂のように

ゴッホが生涯求めたもの・・・人と人、人と万物、立場・境遇を超えた「触れあい」だった 精神が本気で向こうに行こうとしたとき、個性の「壁」は溶け普遍の宇宙が姿を現す

優れた絵画に触れる

「大陸の発見」に等しい・・・新世界の感動を私達に与えてくれる だからこそ絵は人類のかけがえのない「共有財産」になる 万物は溶け合い独自のリズムで動き始める ゴッホの絵は、斬新なる宇宙の息吹を伝えてくれる

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2010・12・1(水) 

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「シャガール展」 東京芸術大学美術館 1

2010-10-16 12:16:43 | ガラス/美術展 

《 愛の喜び 》

  シャガールとベラ

「エッフェル塔の新郎新婦」

芸術の女神「ベラ」ナチスによるユダヤ迫害・・・が苛烈を極めた時期に描く 第2次大戦を翌年に控える不安の時代 パリ、ヴィテブスクの街並み、鶏、ヴァイオリン、「シャガール」が愛するモチーフが全て刻まれる 自らに迫る危機に対し、芸術という「愛」の結晶を持って「抵抗」を試みた

「雄鶏」・・1944年・ベラの死

「ベラ」を失った当時・・・「シャガール」の深い悲しみは、画家のもとから昇天する花嫁「ベラ」の姿が描かれる

 

「赤い太陽」・・・大きな愛の訪れ

芸術に結晶した「愛」・・・「ベラ」を失っても「シャガール」は、制作意欲を失わない 夫婦の情愛を越えた芸術の名のもとに結晶した「愛」の存在 

57歳・「ベラ」の死・・・65歳・二度目の結婚
シャガールの作品における「カップル」は、ただ「ベラ」との愛情を示すだけではなく、人間の普遍的な「愛」が投影されている 二つの大戦、20世紀の悲劇をも乗り越えて、人間の「再生」への望みが描かれる

シャガール 「カップル」

シャガールの愛・・・「ベラ」に対してでなく、全ての人類に対し向けられている 大きな「愛」の訪れは、漆黒の闇に浮ぶ太陽によって照らされる

「二重肖像」・・・花束は愛の象徴

「誕生日」・・愛する二人の胸の高まり

「愛」という真理を求め

「恋人達とマーガレットの花」

マチスを連想する色使

「枝」・・新たな生命を育むイメージ

「シャガール」の生涯は・・・20世紀の時代の激流と共にあった 彼が一貫して訴えたのは、苦悩や絶望を超えた、「人間の愛・幸福・真理」

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 最晩年のシャガール

花束は愛の象徴・・色の魔術師

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「シャガール展」 東京芸術大学美術館 2 

2010-10-16 10:10:37 | ガラス/美術展 

放浪の画家

憧れと癒しのパリ 

 「私と村」・・パリ滞在中に描く

  

「窓から見たパリ」

フランスで活躍した・・・巨匠「マルク・シャガール」(1887~1985)の作品 パリにあるポンピドウ・センターの所蔵品により実現した展覧会  白ロシアから・・・近代絵画の華やかな中心地であるパリへの進出、祖国への帰還と、前衛運動への失意、ユダヤ人ゆえのアメリか亡命 最愛の妻ベラの死と画家自身の信仰の問題

 

 「シャガールとベラ」

運命の恋人ベラとの結婚・28歳


「緑色の恋人達」

「ベラ」は特別な存在

28歳結婚・・最愛のベラを描く

 

 愛する二人の胸の高まりを細やかに描いている

「誕生日」・・結婚を控えた「シャガール」

 

シャガール」は・・・貧しい労働者の子息、「ベラ」はヴィタベスクで宝石商を営む裕福な家柄の出身 画家としてパリで初の成功があってもベラの親は反対

1909年にベラと出会う・・・「ベラの」美しさと聡明さに夢中になる 高い教養と芸術に関心を持つ 「ベラ」からは近代史の父・ボードレールの素晴しさを教えられる 「ベラ」は画家を目指す若いシャガールに対し、好意以上の感情を抱く

二人が織り成す精神の交換・・・ヴィタブスクの大地に咲き誇る香り高い野生の花々を摘んできて、それを花束にした「ベラ」・・・才気あふれる「シャガール」によって自分が描かれることの喜び・陶酔 こうして「誕生日」は生まれた

「誕生日」のモチーフの由来・・・1015年「シャガール」の誕生日 二人は結婚式を18日後に控え、「ベラ」は誕生日用に花束と食べ物、部屋を飾るタペストリー(綴織)を買い求め、「シャガール」を訪ねる

制作の場を故郷に移す・・・フランス美術界での評価を得、「シャガール」は故郷に残してきた運命の恋人、「ベラ」と家族の反対にあっても結婚を成就させる 「シャガール」の絵画を良く理解する妻「ベラ」は、晩年まで創造の源泉でありつづけた

1910年パリへ・・・奨学金を得て念願のパリへ エコールド・パリの巨匠たちと交流を結ぶ アンデパンダンテンに出品をつづけ、評価を高める

 

故郷ロシアの仲間と

  

 

31歳・シャガール

ベラとシャガール31歳

ゴンチャローワ画

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故郷「ヴィテブスク」に

前衛的な美術学校の創設

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「シャガール展」 東京芸術大学美術館 3

2010-10-16 08:32:58 | ガラス/美術展 

《 再生への願い 》

シャガール 97年の生涯

「日曜日」・・・南仏で再出発

60歳を迎えた「シャガール」・・・晩年を迎えるための「故郷」を求め、戦後の自由を回復したフランスに帰還を決意する 「ベラ」を失った傷も徐々に癒え、1952年・65歳 晩年を共にする・「ヴァランティーナ・ブロドウキー」と再婚精力的に傑作を生み出す

1941年ヴィタベスクは・・・ナチス・ドイツの侵略により破壊される 故郷の悲劇にこころを傷めた彼が死者に対する鎮魂として描く

救済への祈り

「夜に」

「パリ・オペラ座」
モーツアルト、ベートーベン、チャイコフスキー

楽曲をモチーフとした世界がくりひろがる

「ユダヤ劇場へのいざない」・・劇場の室内壁画
モスクワにあるユダヤ劇場の依頼

シャガール・90歳の傑作

「イカルスの墜落」・・・晩年の大作

「街の上で、ヴィタペスク」

  「街の上を歩く人」のは、「放浪者」を意味します

97歳・故郷への思い

65歳再婚で明るい色彩が・・・亡命先のアメリカから第2の故郷・パリに戻った「シャガール」の弾むこころが伝わる

「イカルスの墜落」・・・作品完成の1977年、仏レジオン・ドヌール最高勲章を受章し、エルサレム名誉市民の称号も受けた 天を高く飛びすぎた「イカルス」は自分自身 落ちていく先には故郷ヴィテブスクの村が描かれる

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最晩年・最高傑作生まれる

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「シャガール展」 東京芸術大学美術館 4

2010-10-16 05:32:16 | ガラス/美術展 

《 97年の長い生涯 》

15000点の作品を残す

 

97年の生涯・・抑えがたき望郷の念

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「ヴィタベスクの冬の夜」・・米・亡命先から故郷を思う

15.000点に及ぶ膨大な作品の中に

故郷「ヴィテブスクの村」を残す

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革命期のロシア時代・・・1920年、この地を去って2度とロシアへ戻らなかった しかし「シャガール」は生涯にわたりヴィテブスクの村をモチーフにしつづけた

 

茂木健一郎の名画鑑賞

「シャガール」は・・・ベラルーシの一都市である「ヴィテブスク」に誕生 当時の帝政ロシア時代には、ユダヤ人の濃密なコミュニティーがあった 「私と村」はパリ滞在中の画 パリ時代の多くの画が故郷の村の生活の回想をモチーフとしている

追想のイメージ持つ豊穣さ・・・「回想と色彩の結びつき」に「シャガール」の芸術の重大な秘密があるように思われる 「シャガール」の画は、パリ時代のキュビスムの影響が色濃く見られる 「シャガール」の傑作が、他のキュビスムの画家とは異なる印象なのは、追想のイメージが持つ豊穣さゆえんであろう

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「シャガール」の絵画・・・過去を育てる これが「シャガール」の絵画芸術の重大な秘密ではなかったか 過去が育つかどうか、どれほどの感情がまとわりつくかによって変化する 人が経験する心の波の中でノスタルジアは最も強いもの そのエネルギーに背中を押されて、脳の記憶は不思議な変容のプロセスへと投込まれる

過去をゆったり振り返る
・・・現代人は時間の余裕がない 我々が見失っている広大な精神宇宙のありかを、「シャガール」の絵は教えてくれる 現代人が忘れかけている、ゆっくりと時間をかけて育まれていく、人生という「生命体」の秘密を、「シャガール」の色彩が教える

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ユダヤ人・「シャガール」・・・東方ユダヤ文化の色濃い故郷のイメージを、自らのルーツとし生涯捨てることはなかった 画の中に自分の人生を投影

97年の長い生涯・・・50代、ユダヤ人迫害でアメリカへ亡命を余儀なくされ、第2の故郷フランスの生活 抑えがたき望郷の念が生涯「シャガール」の心を占める

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過去を育てる画家 

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生誕120年 小野竹喬展

2010-05-18 17:31:37 | ガラス/美術展 

 《 小野竹喬・日本画 》

 生誕120年記念

 奥入瀬の渓流(春)

透明感・・緊張感・・品格・・単純 

宿雪(冬) 

 雨のあと(夏)

洩れ日(秋)

 小野竹喬の世界 

鴨川夜景 

奥の細道句抄 

田一枚植えて立ち去る柳かな

あかあかと日は難面も秋の風

(小野竹喬展画集より)

日本画家・小野竹喬とは・・・京都で活躍された「国画創作協会」のメンバー 日本画の新しい表現を模索されました於:国立近代美術館

後年には・・・「温かい色彩と簡潔なかたち」を特徴とする画風を確立された 風景の中にある香りを画面に捉えようと、さりげない自然の表情に眼を向け続けた画家と知りました

緊張感・品格・透明感があり

小野竹喬の優しい人柄が感じられる  

皇居・東御苑

東京国立近代美術館 

美術館界隈

寄り道には丁度良い散策コース

国立近大美術館は・・・2009・9にはゴーギャン展が開催された  地下鉄東西線竹橋駅下車徒歩2分にあります 皇居外苑・北の丸公園・東御苑が周りにあります

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歌舞伎座 さよなら~

2010-03-23 07:35:25 | ガラス/美術展 

《 歌舞伎座・さよなら公演 》

三月大歌舞伎

昭和25年開館

気温13度・・肌寒い一日でした

歌舞伎座閉幕・・歌舞伎座は4月の公演をもって取り壊されます 新歌舞伎座は3年後に完成予定です アンティ-クな歌舞伎座玄関はビルになっても残されるようです 

写真を撮りましょう・・・お声がします   上品なご婦人からお声がかかりました 最後ですからね写真お撮りしましょうか? 画の前がいいですね・・・お嫁さんとご一緒の可愛いおばあさま 年配のご婦人にびっくり(@_@;)

三月大歌舞伎

「午前の部・三幕」

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加茂堤(菅原伝授手習鏡)・・・梅玉 時蔵 出演

楼門五三桐・・・中村吉右衛門 尾上菊五郎 出演 

女暫・・・玉三郎 松緑 吉右衛門 左団次 菊之介 出演

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「女暫く・・玉三郎」・・初々しく、華やか、色っぽくて、可愛いく、感動しました 下番頭の中村吉右衛門とのやりとり、掛け合いがお見事です  舞台に釘付けになりました

玉三郎はお顔も体も細身・・・ひし形模様に紅い模様の着物姿、中から赤地のすそ回しが覗きます   肩に茶色の掛け物が玉三郎の「女暫」を大きく見せて美しい 暫く頭から離れませんでした 大振りの巴御前の頭の簪も、玉三郎に品格を与えていました 本当に見応えいっぱいの華やかな舞台でした

花道

舞台 

 

30分の休憩時間  幕間に昼食

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2010年5月閉館

2023年春開場

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古代ローマ帝国の遺産1

2009-11-12 12:18:22 | ガラス/美術展 

《 古代ローマの栄光 》

  国立西洋美術館  

国立西洋美術館開館 

50周年記念事業

フランス近代彫刻家 

「ロダンの作品」

人間とは何か追い求める

オーギュスト・ロダン作・「地獄の門」・・・未完成

37歳でデビュー・・・200人の人間がおりなす生と死の運命を表す 生きようとする人々の姿(苦悩・歓喜・恨み・憎しみ)を克明に描く 制作に37年費やすが未完に終わる 完成を見ずに没する 生命観を追い求める彫刻家、エロチシズムと生きる喜びを表現する 

パリ7区にあるロダン美術館には7000点の作品が展示されています    

 

     「考える人」     カレーの市民」 

↑全身に緊張感漲らせ考え事に集中

  

     アダム」                「エヴァ」

 入場者は実年者が多い

 

 ティータイム

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会期・・09・9・19~12・13

2009・11・30見学

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古代ローマ帝国の遺産2

2009-11-12 12:11:52 | ガラス/美術展 

《 古代ローマの栄光 》

国立西洋美術館 

 国立西洋美術館開館50周年

 

記念事業

埋もれていた古代都市 

建国当時のローマ・・・王によって統治され、協和政を樹立したのは紀元前500年頃 以後約500年に亘って貴族階級を中心とした元老院が政治を行った 紀元前1世紀(紀元27年)に初代皇帝アウグストゥスが大帝国へ発展する基礎を固めたカエサルの改革で帝政時代に入ります 

その後領土が最大となり・・・帝国の最盛期を迎える コロッセオや大浴場、凱旋門など帝政時代に建設された巨大な建造物が数多く残ります

栄華を誇った帝国・・・395年東西ふたつの帝国に分裂し、ローマを首都とした西ローマ帝国は476年滅亡しました

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《帝国の創始者・カエサル》

軍のカリスマで女性に愛され、

お洒落・魅力的・黒い瞳を持つ

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史上最強の国家誕生

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1、ユリウス・カエサル・創始

2、アウグストゥス・初代皇帝

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カエザルが創始者・・・初代皇帝 「アウグストゥス」は、美男・女性に人気 人妻に一世一代の恋をし終生添い遂げた

300年に及ぶ繁栄・・二千年前に建設されたローマ帝国は、2人の政治家によって建設され、その後300年に及ぶ繁栄をほこった イギリス産業革命が起るまで繁栄はつづく

ローマ帝国創始者カエサル・・・独裁政治で軍のカリスマ 博学で決断力と洞察力に優れ雄弁だった 紀元前44・3・15独裁政治の反対派に倒され、56歳で没

 

カエサルが計画し・・・アウグストゥスが実行に移して作った、といわれる もし彼らがいなかったら、ローマ帝国は誕生しなかったかもしれない

中央集権・・・地方分権の確立を目指した行政整備、税制改革、ローマ市内再開発、幹線道路の補修、郵便システムの確立など、軍縮と植民地の整備は、のちのローマ帝国の繁栄に繋がった

カエサル

アウグストゥス

アウグストゥス・・・カエサルの妹の孫を養子にし、カエサルの後継者とする カエザルの独裁政治を教訓にして独自の政治を ゆっくり、着実に帝国の基礎を作った 表向きは元老院を尊重しつつ、巧妙に改革に着手した

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ローマ帝国の誕生

ローマの歴史を変えた二人

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古代ローマ帝国の遺産3

2009-11-12 12:10:01 | ガラス/美術展 

古代 帝国の遺産 》

 蘇る 古代都市

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史上最強の国家を創る 

カエザルが創始、初代皇帝アウグストゥス

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若き日の皇帝・・アウグストゥス

大噴火

紀元79年ベスビオス山

ポンペイ遺跡・・古代ローマの地方都市として繁栄していたポンペイ 期限79年、町はベスビオ山の大噴火によって町は灰に埋もれた 1700年後に発掘された

タイムカプセル都市・・1700年の眠りから覚めた都市 1709年ポンペイ付近で大理石の美しい柱が発見された ポンペイの発掘が本格的に開始されたのは1748年 眠っていた町が蘇り明らかになった

農業、商業で栄えた・・・ベスビオス山の麓は一大農業地帯で、豊富な農産物が収穫できた 牧畜が盛んで毛織物業が発達した ナポリ湾からは海産物が届き、港は地中海貿易の中継地として商業も栄えた 物価は安く豊かで暮らしやすかった

ヴェッティー家のアトリウム(広間)

豊な市民生活 

午前中は仕事・・午後は娯楽 仕事はいくらでもあり、意欲と健康な体があれば、失業の心配はなかった 一戸建ての家には、玄関の奥にアトリウム(広間)が作られた 壁面はモザイク、絵画で飾られた ポンペイ市民の優雅な一日・・ポンペイには円形闘技場や浴場など人気娯楽施設が揃っていた 2万人を収容したという円形闘技場では、全市民がショウを楽しむことが可能だった 

ベスビオ山の大噴火・・・ナポリ周辺の大地震によってポンペイ建築物の殆どが損傷し、水道施設も被害を受け、町は危機に陥った 復旧の再建資金のために特産のワインが大量に生産され輸出された 地震から17年後の噴火・・・地震から17年後、ベスビオ山が大噴火 最大で最後の悲劇が訪れた 噴火は19時間もつづいた 町と共に降り注ぐ火山灰の下に埋もれてしまった 約2000人の遺体が見つかった

上下水道の整備

水道はアウグストゥス時代に 

 

ポンペイの共同水道です

古代ローマ帝国の遺産 

100年に及ぶ内乱の末・・・ようやく実現した平和の尊さ、理性と秩序を尊重する社会が実現しました 展覧会に展示されている彫刻や絵画、ローマ社会の豊かさは、二千年前に実現されたとは考えられない高レベルです

コレクションの名品・・・栄光の都ローマとヴェスビオ火山の噴火で埋もれた「悲劇の街ボンベイ」に焦点をあて、ボンベイの住宅を飾る壁画、偉人達の彫像、豪華な宝飾品の展示作品は、ナポリ国立考古学博物館・イタリア珠玉のコレクションの名品を見せてくれます

最新の技術を駆使して・・・最先端のコンピューター・グラフィックス技術を駆使して、ボンペイの邸宅の遺構をリアル映像で復元しています

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ローマ帝国

カエザルとアウグスツゥス

2009・11・30観賞 

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浮世絵セミナー

2009-10-05 00:25:23 | ガラス/美術展 

 《 夢と追憶の江戸 》

浮世絵コレクション鑑賞

 

喜多川歌麿「おいらん」  東洲斎写楽「役者絵」

菱川師宣「衝立のかげ」・・・男と女

歌川広重「東海道五拾三次」

葛飾北斎「富岳三十六景」

男女とも中性に描くのが・・・晴信流

浮世絵の中でも繊細でしなやかな鈴木晴信が 好き

日本橋・三越

三井記念館美術館・・・慶応大学に収蔵の高橋誠一郎コレクション を三井記念美術館で観賞した 講師は学芸員の樋口一貴さん レクチャールームでビデオを見ながら、浮世絵の変遷を解説していただき、学びました  

高橋誠一郎先生・・・慶応義塾長や文部大臣、東京国立博物館長の要職を歴任、戦後日本の教育文化に貢献した 浮世絵の関心が深く、生涯を通じて体系的に作品収集し、没後慶応義塾にコレクションは移譲されました

慶応義塾創立150年記念・・・膨大なコレクション1500点の中から名品300点が公開されました 菱川師宣・鈴木晴信・喜多川歌麿・東洲斎写楽・葛飾北斎・歌川広重 明治期の月岡芳年・小林清親に至る質の高い作品群です 作品は入れ替えられる

日本橋室町散策

三越本店

三越本店 入り口

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武蔵野大学 生涯学習講座

於:三井記念美術館

 2009・9・24(木) 

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北の丸公園  界隈

2009-09-30 05:19:41 | ガラス/美術展 

《 秋の美術館めぐり 》

竹橋・北の丸公園

 

「江戸城・北の丸」の広大な跡地

スケッチの4人

スケッチの2人

 休憩のサラリーマン 

 

 

 

国立近代美術館 工芸館

 

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重要文化財・・昭和27年(1952年)創立

旧近衛師団司令部庁舎 改修使用

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国立近代美術館工芸館・・アンティークな常設館

染色・陶磁・ガラス・漆工・木竹工・金工 など

 

北の丸公園にある 武道館

アメジストセイジ(サルビア・レウカンサ)

 

 

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 2009・9・15(火)

 

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展覧会 ゴーギャン展 

2009-09-30 05:17:34 | ガラス/美術展 

《 画家 ゴーギャンとは 》

東京国立近代美術館   

 

国立近代美術館・・絵画館

画家への転進

ポール・ゴーギャン・・・(1848~1903)波乱に満ちた生涯  23歳株式仲買人に転身 デンマーク人メットと結婚、四男一女をもうける 結婚前から始めていた絵の制作に次第にのめり込みます 

 光輪のある自画像

株の暴落で失職・・・仲買人ををやめて画業に専念します パリより物価の安いフランス北部ルーアンへ引っ越す 窮乏生活に絶えられない妻はデンマークへ帰ってしまう 別居が始まります

ここから放浪が始まる・・・たくさんの「自画像」を残した その多くが職を捨て妻子と別れて芸術に身を捧げた自分を、キリストや殉教者になぞらえ描いている 自意識と気位の高さが伺える 頭上に光輪を頂くこの自画像も、自らを聖者に模したつもりで描いている 

自画像 (レ・ミゼラブル)

「ここ」でない「どこか」

アルルのゴッホ・・・ゴッホやベルナールが互いの自画像を描いて交換する ゴーギャンはこの自画像をゴッホに贈った 世に認められない芸術家の自分を「レ・ミゼラブル」の主人公ジャン・バルジャンになぞらえて描いた

放浪の旅に出た画家・・・画家が、まず開眼したのは、ヨッロッパの辺境ブルターニュの地でした

麗しのアンジェール(サトル夫人) 

洗濯する女たち・・・アルル

ゴーギャンの絵画・・・の課題 ブルターニュ、マルチニーク島、南仏アルル、二度のタヒチ行きと、終わりのない旅を繰り返した その過程で、人間の生と死、文明と未開、といった主題に行きつきました 

タヒチで小屋を借り・・・村で出あったタヒチの少女・テハアマナ(愛称テフラ・当時13歳)と同棲し、原始的な生活を営みながら制作に打ち込む ゴーギャンが一番充実していたころ イヴはテフラをモデルに・・・イヴだとすると誘惑者の蛇の代わりに、タヒチに生息するトカゲを代用したらしい

浮世絵の影響・・・ブルターニュの伝統衣装を着ている 画中半円形の枠組みの構図は、浮世絵の影響です ヨーロッパ文明に背を向けた放浪の人生

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タヒチで充実生活

深い感情や思索を造形的に表現  

 2009・9・15(火)

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苦悩する ゴーギャン

2009-09-30 05:17:16 | ガラス/美術展 

《 苦悩するゴーギャン 》

開眼し~変化していく

乳房と赤い花

自殺未遂後・・・不安定な精神状態が治まった頃は、毒気が抜け穏やかなタヒチの風俗画に見えるが、乳房と赤い花(または果実)に注目すると、たちまち刺激的なエロスの香りが漂ってくる

砂浜・木の下・小屋の中・・・思い思いの姿勢で佇む人たち 髪に花飾り、果物持ったり、寝転がったり、南国独特の色の濃い肌、が不思議な魅力です

タヒチの作品

1891年

1892年

「野生」を求めて

南海の孤島タヒチへ・・・西洋文明を嫌いながら、かといって野生に徹するでもなく、両者を融合させた独自の絵画を生み出していく  ゴーギャンの精神と体は徐々に蝕まれていく

モデルは2人ともテフラ・・・テフラにさまざまなポーズをとらせて組み合わせたようだ  少女のポーズを時計と反対回りに90度回転させればほぼ左の少女のポーズになる

黄色いキリスト

開眼し~変化していく 

ブルターニュ地方の教会・・彩色木彫の磔刑像にヒントを得たもの 木彫のキリスト像を女性達が拝んでいる  彼女達が見た幻影としてキリストが描かれているのかは判然としない 現実か幻影か区別がつかない光景 

ヨーロッパ的精神世界の象徴・・キリストを鮮烈な黄色で描いたゴーギャンだが、その後行き詰まる そこから開放されるきっかけは、異文化との出会いだった その後異文化をも突き抜ける、風土・文化に頼らない世界へ 

黄色いキリスト

開眼・普遍的にして人間的なるものへ

何処から何者?どこへ 

普遍的にして人間的なるものへ・・・行き詰まりから解き放たれるきっかけは異文化との出会い やがて顕れたのは、風土や文化に依らない、普遍的にして、人間的なるものであった

我々はどこから来たのか・・ 貧困と病苦に悩まされ・・・最愛の娘アリーヌの死を知り、自殺を決意 遺書がわりに「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の制作を完成させる (病死享年54歳) 

自分は何者なのか・・・存在の根底を揺るがすような問いかけを、自らの故郷であるヨーロッパの人々の風貌を通してではなく、南の島で出会った肌の色の濃い人たちの姿に託す

人は自分を育んだ母なる文化・・・にとらわれている 普遍的にして人間的なるものに到達する為には、いったん母なるものから去らなければならない 命がけの跳躍の果てには、より大きな「母なるもの」との出会いがある

ゴーギャンの精神的な遺言と言われる作品

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日本初公開(2009・9・15・火)

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ゴーギャンの魅力

2009-09-30 05:13:43 | ガラス/美術展 

《 巨匠を理解する 》

幼児体験に影響される

幼児期の体験・・・青年時代の見聞はしばしばその後の人生に決定的な影響を及ぼす 彼の場合それは絵を描くことには直接つながらず、「失われた楽園」を求める放浪癖として表われた (2009・9・15・火)

マンゴーを持つ女性

タヒチでの生活

旧約聖書「創世記」・・・禁断の実を差し出すイヴのイメージが重ねられている ゴーギャンの作品の中では比較的写実的ながら、西洋的な主題がタヒチに重ねられている

タヒチ女性達のポーズ・・・大英博物館にある古代エジプトのレリーフ(浮き彫り)の写真から写したもの 西洋文明の源流・エジプトと南太平洋の孤島タヒチを、強引に繋げて描いている 市場のベンチに座って客を待つのは、娼婦たちと言われる

 

市 場

 理解する「4つの鍵」

放浪の人生・・・ゴーギャンの20年に及ぶ画家人生は放浪の旅でした 前半に訪れたのがフランス西部・ブルターニュ ここは先住民のケルト人が独自の文化を育んでいた地 ヨーロッパ文明から逃れたかったゴーギャンにはぴったりの場所でした

殉教者としての自負・・ゴーギャンはたくさんの自画像を残しました 多くが、食を捨て妻子と別れて芸術に身を捧げた自分を、キリストや殉教者になぞらえて描いている

絵画の革新・・・モデルが着ているのは、ブルターニュの伝統衣装 画中に半円形の枠組みを入れた構図は、浮世絵の影響と言われます

南国のイヴたち・・・少女テフラ・・・1回目の タヒチ滞在時同棲していた少女を、旧聖書「創世記」のイヴとして描いたもの 楽園を追放されたイヴを現実の楽園で描いたと言われている

 ゴーギャンの魅力

二十年に及ぶ画家として・・・画家としての軌跡は、西洋文明から逃れ、野生を求めて辺境に赴く旅だった 野生の地で発見したものは、自分がまぎれもなく西洋人であり、描いてきたものが、西洋美術だった

ゴーギャンの生き方・・・はそういう矛盾をはらんでおり、その矛盾が彼の作品をたんなる南国の風物詩でない、魅力ある芸術にしていることだ 上田敏・高村光太郎らがゴーギャンを初紹介した 詩人や文学者に好まれるのも彼の抱え込んだ矛盾が、人生と作品に深い陰影を与えているからだろう

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パンフレット・西洋絵画の巨匠参考

2009・9・15(火)

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