少しブログをお休みします-長野県伊那市：高遠町

Takatou Town, Ina City, Nagano Pref.

さてさて、長野県伊那市高遠町へやって来て、山あいのお宿で一泊したワタクシ達は
高遠の中心部である、かつての城下町へとやってまいりました。


高遠は高遠藩の城下町でありまして、ワタクシ達の散策も高遠城から始まります。
高遠城は桜の名所として知られておりまして、4月の中旬から下旬になれば多くの人がやって来るんですよ。


高遠城址から高遠の街を見下ろしてみました。遠くに見えるのは中央アルプスの山並みなんですよ。


高遠藩という藩なのですが、高遠藩の藩主として有名なのは保科正之という人物でしょう。
保科正之は徳川秀忠の息子、つまり徳川家光の兄弟になるわけなのですが、名君として名高い人物です。


将軍家光はこの有能で実直なな異母弟をことのほか可愛がり、3万石の高遠藩から23万石の会津藩への藩替えをしています。
この時に保科正之が蕎麦職人を会津へ連れて行ったことにより、会津地方に蕎麦文化が伝わるんですよね。


この保科正之と入れ替わる形で高遠藩に鳥居忠春というのが山形からやって来るのですが、
これが暗愚な大名でありまして、およそ保科正之とは正反対な人物であったようです。


鳥居氏の悪政によって藩の財政は悪化し、財政立て直しのために領民の年貢が増収されるという悪循環。
3000人もの農民が他の藩に逃げるという状況の中でも、忠春は豪遊を続けていたというのですから、ボンクラ大名だったのでしょうな。
ワタクシ、子供の頃の記憶なのですが、時代劇で「高遠藩の出身で」という人物が出てくると、必ず貧しい百姓だったんですよ。
こういう背景があって、時代劇でも高遠藩は「貧乏な藩」という扱いだったのでしょうね。


実際の高遠の街は、山に囲まれた盆地に広がる静かで穏やかな町であります。
街のいたるところに湧水があるのもいいですね。


こんな風にして冷やしたスイカって美味しいんですよねぇ。ああ、このスイカ食べたかったなぁ。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


お盆に休みを取れなかった代わりに、今日から休みを取ることが出来ました。
北アルプスの白馬岳に登山に行ってきます。今回は山の上で山小屋に2泊、下山して1泊の予定です。
山小屋ではパソコンはもちろん、スマホを使うことも無理でしょうから皆さんのブログを訪ねることも出来ません。
ですので、23日までブログを休ませていただき、また24日から再開したします。
天気予報が悪いので山はどうなるかわかりませんが、皆様はよい週末をお過ごしくださいね。


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