夏を待つ棚田-大阪府千早赤阪村：下赤坂棚田

Shimoakasaka Rice Terrace, Chihaya Akasaka Village, Osaka Pref.

さてさて、6月17日の日曜日はは朝から青空が広がっていました。この日は写真の撮影に行く予定ではなかったのですが、
青空を見ているうちに「梅雨の晴れ間やのに家でジッとしてるのはもったいなぁ」と思い、
ワタクシは大阪府千早赤阪村にある下赤坂棚田へと向かいました。


千早赤阪村は、大阪府の南東端に位置する大阪府で唯一の村なんです。
これまでにも周辺の市や町との合併の話はあったのですが、結局は頓挫してしまいました。
大阪府で唯一の過疎地域に指定されている自治体でもあるんです。


千早赤阪村は楠木正成の出身地としても知られていますが、下赤坂棚田は楠木正成の戦いの地として知られる下赤阪城址の
すぐそばに広がっているんです。日本の棚田100選にも選ばれており、田植えの直後や秋の収穫時には
最近はアマチュアカメラマンも数多く訪れるようになりました。


我が家から下赤坂棚田までは、30分ほどで行くことが出来るんです。この日も朝の7時前に自宅を出発し、
7時半には棚田に到着しました。この棚田に写真を撮りに来るようになって、もう20年以上になりました。


大阪府にはこの下赤坂棚田と、北部の能勢町にある長谷棚田が「棚田100選」に選ばれています。
大阪府に棚田100選に選ばれている棚田が二つもあるのは、ちょっと意外な感じがするかもしれませんね。


ちなみに棚田100選に選ばれている棚田が無い都道府県は北海道、青森県、秋田県、福島県、群馬県、茨城県、埼玉県、東京都、
神奈川県、山梨県、沖縄県でして、長野県には16ヶ所もあるんですよ。


ワタクシが初めてこの棚田に写真を撮りに来た頃は、あまりカメラマンにも知られていなかったのでしょう。
「こんな田んぼに何の写真を撮りに来てるの？」などと、地元の人に不思議がられたりもしたんです。


今では田んぼの脇に「田んぼの中に入って写真を撮らないように」というような注意書きがあります。
多くのカメラマンがくるようになったのは良いのですが、農家の方の邪魔にならないように注意したいですね。


ではでは、大好きな下赤坂棚田をゆっくりと見ていくとしましょうか。

使用したカメラ：1、3、5、8枚目はFUJIFILM X-T1 、他はFUJIFILM X-Pro2


大阪府とはいえ、千早赤阪村に来ると自然が豊かで、ちょっと遠出をしたような気分になります。
道をすれ違う地元の人も「こんにちは」と笑顔で挨拶を交わしてくれ、優しい気持ちになります。
「大阪にもこんな場所があるんですよ」と、自慢したくなるような小さな村なんです。


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